左ききのエレン「原作版」と「リメイク版」の違いについてセルフ解説します。

リメイク版でも原作版でも、いつも「左ききのエレン」を読んで下さっている皆さん、本当にありがとうございます!

リメイク版も、もう8巻を準備しています。今ネームを書いてる箇所が9巻収録分なので、ページ数で言ったら原作版の第一部と変わらない量を連載している事になります。

当初は「原作版あってのリメイク版」という位置付けだったのが「ほとんど同列」になってきています。これは気持ちの話ですけど、具体的に作品にどう変化しているかと言うと…。

↑リメイク版_73話より

↑原作版_第二部_4話より

この「シモンズ・アンド・ゴズリング(S&G)」という架空の会社は、リメイク版と原作版、同時に初登場させました。余談ですが、会社名の由来は僕の好きな映画で、イメージソースは「オグルヴィ・アンド・メイザー」です。

会社名繋がりで言うと、実は「目黒広告社」もリメイク版が先です。今では原作版でも普通に使ってますが、原作版10巻が終わるまで会社名が一度も登場していませんでいた。「大日本広告社」って言うライバル企業名は最初の方に出てたのに肝心の主人公達の会社名が無いって言う(笑)

「目黒広告社」は連載が始まる前に、集英社の編集・林さんと打合せして「現実に、大手広告代理店が存在しないけど、あってもおかしくない場所」ってブレストで「目黒」に決めました。(もし広告会社あったらごめんなさい、ただの不勉強です。)

以前も書いた気がしますが「左ききのエレン」のストーリーは断片的にしか描いていません。時系列が飛ぶのも要因ですが、頭の中にあるストーリーを全部描いたとしたら第一部までの内容だけで50巻以上あると思います。ただ、これはきっと他の漫画も同じで、頭の中にあるものをそのまんま描けば良い訳では無いので、全体で50巻分あったとしても作品化するのは10巻とか20巻とか、というのが適切だと思っています。

ただ、何が言いたいかと言うと、リメイク版で追加された新キャラや、新たなエピソードは、どれもリメイク版のために後付けした訳では無くて「やっぱりここ、もう少し描きたいな」と欲が出たか「オレは描けなかったけどnifuniさんなら描ける」と期待したか、いずれにせよ原作版のミニマムなストーリーテリングを破壊する様なものにはならないと思っています。

マチルダさんの古巣「S&G」の設定も、原作版では描けなかったけど元からありました。「9.11編」の様な形で、アンナと出会うまでのエピソードも。ただ、これは50巻ある中の「描かない部分」です。というのも、9.11を本気で描くとなると取材が膨大に必要になるからです。「じゃあそもそもマチルダにそんな設定付けるな」って思うかも知れませんけど、9.11が起きた当時は高校の英語科に通っていたので、アメリカの友人の話とかはリアルに聞いていました。あの時期にニューヨーク語学研修まで予定してて、それが中止になったり…とか。だからあの件で傷付いた人達の事は知っているので、そこまでは描ける自信があって、それ以上の当時のマンハッタンの空気まではかなり勉強しないと自信ない、という感じです。

ちょっと脱線しましたが、ぼくが「リメイク版と原作版、どっちかしか読まないつもりならリメイク版を読んで欲しい」と常々言っている理由はその辺で、リメイク版の方がより「解像度」が高いと言うか、単純に「密度」が相当上がっていると思います。これはストーリー以外に、絵的な意味でも。

GWも半ばですが、リメイク版をぜひ読んで見て下さい…と言いつつ、なんか、amazonで三巻がずっと無くて…中古本しか出なくて…いや、ほんと、頼むぜamazonさんよ…って感じなんですが。まぁ中古でも何でも良いんで(本当は良くないけど)ジャンプ+で初回全話無料で読めるし、それでも良いんですが(本当は良くないけど)何らかの方法で、手段は問わず、リメイク版をとりあえず読んで見て下さい。

あと「どの口が言ってるんだ!」とお叱りを受けるかも知れませんが、nifuniさんの画力の向上が凄まじいので、その辺も楽しんで読んで下さい。3巻辺りから覚醒するので。

あと、期間限定で一巻無料で読めます。(本当はy)


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

サポートも嬉しいですが、よかったら単行本を買ってください!

69

かっぴー

左ききのエレン

漫画「左ききのエレン」関連の記事をまとめています。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。