2018年 可児市長選挙 2日目分析

 2018年10月28日(日)投開票、岐阜県 可児市長選挙は、 山口正博 候補(無所属 新人 / 不動産会社社長、元市議(自民党系会派「誠颯会」所属))と  冨田成輝 候補(無所属 現職 / 推薦: 自・公・国・立)の一騎討ちの構図となった。

 4年前の可児市長選挙と同じ人物による一騎討ちが再び行われることになった。

■ 『平成30年10月28日 可児市長選挙』(可児市 選挙管理委員会)


 前回の可児市長選挙の結果は下記の通りである。

2014年 可児市長選挙

投票者数: 29,156
投票率: 37.87%

当 冨田成輝 / 無現 / 22,845 / 2010年初当選、推薦: 自・公・民・維・次世代
落 山口正博 / 無新 / 5,839 / 元市議(自民党系会派「誠颯会」所属)

■ 「可児市長選挙」(可児市 選挙管理委員会)


 前々回の可児市長選挙の結果は下記の通りである。

2010年 可児市長選挙

投票率: 50.52%

当 冨田成輝 / 無新 / 21,948 / 岐阜県庁職員、推薦: 民主党岐阜県連、連合岐阜
落 近藤 登 / 無新 / 16,412 / 岐阜県庁職員、可児市議会の自民党系の最大会派などが支援


 可児市で行われた直近の選挙の結果は下記の通りである。

【2017年 衆議院議員総選挙 岐阜4区(可児市)】

投票者数: 46,019
無効票: 1,056
投票率: 57.81%

比 今井 雅人 21,027 前 希望の党
当 金子 俊平 19,272 新 自民党
落 籠山恵美子  4,664 新 日本共産党
【2017年 衆議院議員総選挙 比例東海ブロック(可児市)】

投票者数: 46,019
無効票: 1,040
持帰り: 2
投票率: 57.81%


自民 14,466
公明 4,611
維新 1,843
幸福 260

希望 10,580
立憲 10,003
社民 428
共産 2,786


自民 + 公明 + 維新 + 幸福 = 21,180

希望 + 立憲 + 社民 + 共産 = 23,797

■ 「衆議院議員総選挙」(可児市 選挙管理委員会)


【2016年 参議院議員通常選挙 岐阜県選挙区(可児市)】

有権者数: 79,593
投票者数: 45,785
無効票: 1,153
投票率: 57.52%

比 渡辺 猛之 23,119 前 自民
当 小見山幸治 20,165 前 民進
落 加納有輝彦  1,348 新 幸福
【2016年 参議院議員通常選挙 全国比例(可児市)】

有権者数: 79,593
投票者数: 45,785
無効票: 1,087
不受理持ち帰り: 2
投票率: 57.52%


自民 15,396.240
公明 5,374.511
維新 2,687.245
日こ 427.515
改革 436.405
幸福 516.000

民進 12,908.700
生活 787.000
社民 905.926
共産 4,029.419
国怒 430.024

支な 797.000

合計 44,695.985


自民 + 公明 + 維新 + 日こ + 改革 + 幸福 = 24,837.916

民進 + 生活 + 社民 + 共産 + 国怒 = 19,061.069

■ 「参議院議員通常選挙」(可児市 選挙管理委員会)


 2016年 参院選(比例代表)では、「自民 + 公明 + 維新 + 日こ + 改革 + 幸福」の得票数が「民進 + 生活 + 社民 + 共産 + 国怒」の得票数を上回っていたが、2017年 衆院選(比例代表)では、「自民 + 公明 + 維新 + 幸福」の得票数が「希望 + 立憲 + 社民 + 共産」の得票数を下回った。

 可児市は、与野党の得票数のバランスが拮抗しているといえる。

 可児市においては、一騎討ちであれば、自公が支援している方の立候補者は、約19,000~20,000票は確実に得票すると予測できる。

 また、自公が支援していない方の立候補者は、2016年 参院選 全国比例で、生活、社民、共産に投票したような層が投票すると推測できるため、最低でも、約5,700票は得票すると予測できる。


 今回の可児市長選挙では、冨田成輝 候補(無所属 現職 / 推薦: 自・公・国・立)は、重点方針の一番最初に「高齢者の安気づくり」を掲げ、「現世代の生活を守り、次世代に負担をかけない財政基盤づくり」をアピールするなど、高齢者寄り、緊縮財政路線であるのに対し、山口正博 候補(無所属 新人 / 不動産会社社長、元市議(自民党系会派「誠颯会」所属))は、学校給食費の無償化国民健康保険税の減税を掲げるなど、若者、子育て世代寄りである。

 山口正博 候補は、自民党支持層の一部、無党派層、若者、子育て世代に対し、広く支持を広げていけるかが鍵である。


 可児市といえば、自動車の「東美濃ナンバー」の導入をしようとしていた自治体であり、冨田成輝 可児市長自身も、「東美濃ナンバー」の導入を推進していた。

 また、可児市は、リニア中央新幹線の路線が通る予定の自治体でもある。

 今回の可児市長選挙では、「東美濃ナンバー」と「リニア中央新幹線」の是非も問われるべき重要な問題である。


■ 『「リニア中央新幹線」と「東美濃ナンバー」の共通項』(濃飛新報 (@nora_journal) / 2018年8月11日 )


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