2018年 滑川町議会議員補欠選挙 開票後分析

 2018年9月9日(日)投開票、埼玉県 滑川町議会議員補欠選挙は、上野 はづき 候補(無所属 新人)、内田 敏雄(無所属 新人)、吉野 正浩(無所属 新人)の3名が当選、滑川町長選挙は、吉田 昇 候補(無所属 現職)が、当選した。

2018年 滑川町議会議員補欠選挙

当 上野はづき 2,936 無新 選挙運動に馬と音楽を導入 / 安冨歩教授、片岡祐介氏が応援。
当 内田 敏雄 2,858 無新 
当 吉野 正浩 1,786 無新 
落 小林 肇  424 無新 

得票計 8,004


2018年 滑川町長選挙

当 吉田 昇  4,089 無現 現職町長、これまで4期16年。前回は無投票当選。
落 石川 正明 2,441 無新 滑川町議会議員を辞職して立候補
落 長谷川元夫 2,130 無新 滑川町議会議員を辞職して立候補

得票計 8,660

投票率: 59.82%

 滑川町は、東松山市の南隣に位置する自治体である。

 滑川町議会議員補欠選挙の上野はづき 候補は「子供を守る」公約を掲げ、選挙運動には、2018年7月8日(日)投開票の東松山市長選挙に立候補した安冨歩 候補(東京大学 東洋文化研究所 教授、博士(経済学))、片岡祐介 氏(音楽家)が参加し、東松山市長選挙の時と同様に、町中を馬と共に歩き、公園で音楽演奏が行われた。

 今回の滑川町長選挙では、石川正明 町長候補と長谷川元夫 町長候補は、2人共、町議会議員を辞職して立候補し、2人の得票数の合計は、4,571票だった。

 対して、滑川長議会議員補欠選挙では、町長選挙に立候補した2人の後継者とみられる内田敏雄 町議候補と吉野正浩 町議候補の得票数の合計は、4,644票だった。

 すなわち、ほぼ同じくらいの票数であり、おそらく、投票した層も被っている。

 つまり、上野はづき 町議候補に投票した層は主に、吉田昇 町長候補(現職町長)に投票した層だったのではないかという推測ができる。


 滑川町で行われた直近の選挙の結果は下記の通りである。

2017年 衆議院議員総選挙 滑川町(埼玉10区)

当 山口泰明  3,974 前 / 自由民主党
落 坂本祐之輔 2,832 前 / 希望の党
落 柿沼遥輝  1,009 新 / 日本共産党

得票計	7,815

投票率: 56.11%
2017年 衆議院議員総選挙 滑川町(埼玉10区) 比例代表

自民	2,508
公明	950
維新	260
幸福	45

希望	1,795
立憲	1,663
社民	125
共産	626

得票計	7,972

投票率: 56.11%


自民 + 公明 + 維新 + 幸福 = 3,763

希望 + 立憲 + 社民 + 共産 = 4,209


2016年 参議院議員通常選挙 滑川町 埼玉県選挙区

当 関口昌一  2,451 現 / 自由民主党
当 西田実仁  1,367 現 / 公明党
当 大野元裕  1,707 現 / 民進党
落 伊藤 岳  1,093 新 / 日本共産党
落 沢田 良  497 新 / おおさか維新の会
落 佐々木知子 262 新 / 日本のこころ
落 小島一郎  87 新 / 幸福実現党

得票計	7,464

投票率: 54.34%
2016年 参議院議員通常選挙 滑川町 比例代表

自民	2,503.527
公明	1,077.152
維新	485.326
日こ	127.000
改革	71.739
幸福	61.000

民進	1,715.000
生活	154.000
社民	178.000
共産	897.250
国怒	52.000

支な	113.000

得票計	7,434.994

投票率: 54.34%


自民 + 公明 + 維新 + 日こ + 改革 + 幸福 = 4,325.744

民進 + 生活 + 社民 + 共産 + 国怒 = 2,996.25

 2016年 参院選(比例代表)では、「自民 + 公明 + 維新 + 日こ + 改革 + 幸福」の得票数が「民進 + 生活 + 社民 + 共産 + 国怒」の得票数を上回っていたが、2017年 衆院選(比例代表)では、「自民 + 公明 + 維新 + 幸福」の得票数が「希望 + 立憲 + 社民 + 共産」の得票数を下回った。

 また、立憲民主党よりも希望の党の方が得票数が多かった。

 滑川町は、全体として保守的ではあるが、与野党の得票数のバランスは拮抗しているといえる。


 今回の滑川町長選挙では、現職町長の吉田昇 候補が4期目の当選を決めたが、滑川庁議会議員補欠選挙では、どこの政党の支援も受けていない、「子供を守る」公約を掲げた上野はづき 候補がトップ当選した。

 2018年7月 東松山市長選挙の時、安冨歩候補が掲げた「子供を守り、なつかしい未来を拓こう。」という思想は、早くも選挙の結果として現われた。

 2019年4月下旬には、滑川町議会議員選挙が行われる。

 今後も増えるであろう、安冨系候補に注目である。


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