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未経験からWebライター1本で独立するための5つのポイント

はじめまして!
現在フリーランスで活動しておりますマエダユウタ(@nora_writer)と申します。


元々は新卒入社した通信キャリアで4年半法人営業をしていましたが、独立してフリーライターとなりました。
このnoteを執筆している2019年1月現在、独立して4カ月目なのですが、月収は40万弱。忙しいは忙しいですが、時間、場所の制約は少ないので好き勝手国内外をふらふらしながら仕事をしています。

月収50万くらいまでは数か月で射程圏内ですかね?会社員時代の年収が諸手当込みで額面600万だったので、このくらいの水準であればどうにか行けそうです。

まだまだ通過点ですが、まずはここまでの軌跡を一度、振り返りもかねて

「ライターとして活動していきたい」
「会社に縛られずフリーで生きていきたい」

という人に何かしらの参考になればと思い、noteにまとめてみました。書きたいことは尽きることがないのですが、今回は5つのポイントにしぼってみました。10分程度で読んでいただけるくらいの文章量です。

「これを読めば翌月からライターとして独立できます!」

とはさすがに言いませんが、少なくともライター1本で食えている人間のリアルな手記。何か参考になる部分はあるんじゃないかと思います。

ポイント1 1歩目はまず1円でもいいから稼ぐ。「文字がお金を生む」感触を。


ライターとして独立するための第一歩としてするべきことは何だと思いますか?


「本やスクールに通ってライティングの勉強をすること」
「自分のブログを開設して、文章を書くのに慣れること」


なるほど。どちらも大事です。勉強を続けることは大切ですし、自分のメディア(ブログ含め)を運営するのも単に文が上手くなる以上の価値がたくさんあります。

ただ、僕が考えるに第一にすべきことは文章をお金にする経験を得ることです。


極論、1円でも構いません。自分で書いた文章がお金を生み出す喜びを実感してください。
無から生み出された「文字」がお金になるって、なにげに凄いことですよ。


クラウドソーシングサイトなんかだと、数百文字のライティングで数十円~数百円貰えるような案件がたくさん落ちています。このあたりはどちらかというと「ネタ集め」が目的で、文章の質が求められていない場合が多いので気軽に始められるのではないでしょうか?

最初は「1000文字~」というものはそもそも書くのがキツいと思うので、無理のない範囲で書いてみれば大丈夫です。


ポイント2 どうなれば独立できる?具体的に算出する。

独立できる状態というのがどういうものなのか考えてみてください。単純に考えれば

独立できる状態①:収入ー支出>0が成立している状態。

ですね。

「そこまではいきなりは難しいよ」という場合は、以下ならばどうでしょうか?

独立できる状態②:貯金額ー(支出ー収入)×nカ月が0になる前に、nカ月以内に収入と支出を逆転させられる。

これだとどうでしょう?収入が0であれば、今の貯金額で月の支出に何回耐えられるかという考え方になります。

いずれにせよ、大事なのは自分の月の支出を把握することです。そのために

「自分が月々生活していくのにいくらコストがかかっているか」

というのを書き出してみてください。


家賃や水道光熱費、携帯代金、食費、飲み代、趣味に使うお金etc…
全て書き出したら、独立して自分で稼ぎださなければいけない最低限の金額です。その金額を稼ぎ出せることを具体的にイメージできますか?

月々の生活費が高すぎる、ということであれば、見直してみるのも大事です。家賃はもっと安い所に住み替えても問題がないか、携帯は格安SIMに変えたら安くならないか、無駄な飲み会に行ってお金を浪費していないか、削れそうな部分を削ってみて、改めて出してみた月々のコストであれば支払いができますでしょうか?
考えてみてください。


ポイント3 文字単価や原稿料よりも大切なのは「時給」

ライターとしての稼ぎ方は大きく分けて2通りあります。


1.固定報酬(文字単価〇円、もしくは原稿料1本〇円など)
2.成果報酬(ブログ運営、PVやCVに応じた成果報酬、有料note、書籍の執筆など)


1の方が稼ぎやすさとしては難易度が遥かに低いです。ただし、お金を得続けるためには文字を書き続ける必要がありますね。


2であれば、一度書いた文章が半永久的に稼ぎ続けてくれる魅力があります。ただし、ブログやメディアを運営するのであれば、収益が出るまでには時間がかかりますし、もちろん成果が出なければお金を稼ぐことはできません。


最初から2だけで活動するのはかなり難易度が高い上、かなり質の高いコンテンツを作らない限り、収入も不安定です。
将来的に成果報酬だけで(コンテンツも量産しつづけなくても)収入を生み出せるのはライターとして一つのゴールではあります。しかし、最初は固定報酬でしっかりと収益を出しながら、成果報酬の案件をつくっていくのが精神衛生上も良いと思います。


さて、見出しに戻ります。固定報酬を得る場合、文字単価や原稿料ももちろん大事なのですが、それよりも大切なのは


その原稿の完成にどれくらいの時間がかかるか


です。


たとえば、


A.原稿料3000円の3000字ライティング
B.原稿料6000円の3000字ライティング

という2つの案件があったとします。単純計算で2倍の差がありますね。
ただ、もし業務内容が


A:少し調べれば書ける内容をワードの原稿で納品。一度納品したら終わり。
B:googleでキーワード検索して上から20位までのサイトを全て見て、書かれている内容が過不足ないコンテンツを作って、関連キーワードは自然な形で本文に盛り込んで、ワードプレスに入稿。画像は最低でも5枚無料素材サイトから自分で選定して、もちろん文字装飾も行う。入稿後、クライアントが納得いくまで修正の依頼が来て、修正依頼が0になった時点で納品。

という内容であった場合。どちらの案件の方がコスパいいんでしょうね?

仮にですが、Aの納品に3時間、Bの納品に7時間かかるとしたら、時給換算で考えるとBの方が悪いことになります。であれば、Aの案件を2本やった方がオトクですよね?

文字単価は良くても、納品までに異様に時間がかかるようでしたら、その案件は必ずしも稼げる案件ではありません。
成果報酬の案件を請け負う場合、目先の報酬よりも大切なのは、その仕事を終わらせるまでに自分の時間をどれだけ使うかです。


僕が「時給3500円ライター」と名乗っているのは、全ての案件を中断なしで集中して対応した場合の平均パフォーマンスから算出しています。
時給5000円を超えている案件もあれば、初のクライアント、不慣れなジャンルでは下手したら1000円を割っています。


いつまでもパフォーマンスの悪い案件は、そのジャンルの知識をつけたり、メディアに実績を残すことが将来的にメリットになるなどの理由がなければどんどん切っていきましょう。


ポイント4.自分の得意なのはどんなライティング?幅広くやる中で明確化を。


自分がどんな仕事が得意なのかは、意外とやってみないとわかりません。知識の有無、興味の有無である程度はわかると思いますが、実際書いてみたら苦痛だったというジャンルもあれば、全然知識なかったけど、書いてみると意外と楽しかったというものも出てくるでしょう。

ちゃんと書くためにはちゃんと理解している必要があります。自分が今まで「何となく知っている」と思っていたものであっても、いざ原稿に落とし込もうとしてみると全然書けなかったということも、やってみると出てきます。

「Webライティングで独立できるくらい稼ぐ」というテーマとは少し離れますが、書くことによって理解を深めることができる、というのもライターという仕事をするメリットです。


それから、ひとえに「ジャンル」にわけても、その記事の目的によっても書く内容というのはまったく変わってきます。


・何かを売りたいのか
・検索流入を狙いたいのか
・求人の募集を行いたいのか


目的によって、同じジャンルであっても書く内容はまったく変わってきます。

ポイント5 クライアントには絶対に媚びない。強気に交渉する自信と実力をつける。


最後に。ライターとして安定して高収入を得ていくために必要な、最も大事な要素が


クライアントに媚びない

ということです。本来、クライアントとライターは対等です。質の高い仕事をしたら、相応の報酬が求められるのは当然です。低単価で言いなりになる必要などまったくありません。

過剰な要求の後出しがあれば断るなり、追加費用を請求するなりするというのが当然ですし、単価の交渉を行うのも立派な権利です。
クライアントに対して強気に出られないとすると、何が問題なのでしょうか?


①自分の仕事のクオリティに自信がない
②クライアントから継続発注が来なくなるのが怖い
③クライアントの予算不足で単価交渉ができない


たとえばですが、こんなところでしょうか?

自分の仕事の報酬が適正化を測る意味でも、案件ごとの時給換算は必要になってきます。明らかに時給の悪い案件は


報酬が不当か、あなたがその案件がよっぽど苦手か


のどちらかです。前者なら値上げを要求すべきですし、後者なら案件をそもそも受けない勇気が必要です。
案件が断れない理由に、「クライアントから切られたら困る」というのがあるとすれば、それはそのクライアントに収入を依存しすぎなのではないでしょうか?
特定のクライアントに依存しすぎると、言うことを聞かざるをえなくなります。それではせっかく独立した意味が薄くなってはいませんか?


そもそも、奴隷のように従っていたところで、発注する理由がなくなれば発注は簡単に終了します。
日本は正社員を解雇から守る規制は強いですが、フリーランスへの仕事の発注をやめるための規制などありません。
また、より低単価で同水準のクオリティの記事を納品できるライターが出てくれば、あなたが切られるかもしれません。


大切なのは、切られないように従順に従うことではなく、言いたいことを言っても発注を継続してもらえるよう、実力をつけること、そして対等な関係性を構築することです。


それでもなお、発注はクライアントとの都合で簡単に途切れます。これはクライアントに文句を言ったって仕方のないことです。それがフリーランスです。1社からの発注がなくなっても、すぐに次のクライアントを見つけられるように実力を高めておくこと、実績をアピールできることも大切です。

今回挙げてみたのはあくまで例。相手も人間なので(法人だったとしても担当者は人間です)。いろいろなケースが出てくると思いますが、大事なのは言うがままにならないことです。


おわりに

以上、webライターとしてまず独立しても自活できるくらいの収入を得るために必要なポイントをまとめてみました。
簡単に振り返ると


1.文字がお金になることをまずは体感する
2.独立に必要なお金がいくらかなのかを洗い出す
3.案件の単価は報酬額ではなく時給で考える
4.自分がどんな案件が得意なのかを考える
5.クライアントには媚びない


といったところ。
ちなみに、誰にとっても独立が正解とは限りません。会社員をしながら副業をする、という選択肢も正直会社を辞めてみて名残惜しい部分はあります。


ただ、現時点で一つ実感しているのは独立してやっていけるということは「選択肢」を広げることには直結します。会社員に戻りたければ戻ればいいし、また嫌になったら辞めればいいんです。


辞めてみて改めて、「会社員として給料もらいながら、副収入でも稼ぐ」のが器用な生き方だとは思いますが、仮に独立して稼ぐだけのスキルがなければ、会社を辞めるという選択は取りたくても取ることができません。
実際に独立するかどうかをいったん置いておいても、独立できるくらいのスキルを付けておくということは絶対に損にはなりません。


このnoteを読んでくださった方にとって、今回の執筆がほんの一歩でも踏み出すきっかけになっていましたら、物書きとして冥利に尽きます。


なお、今後、より稼げるライターを目指すための情報を発信していく際には有料コンテンツとする場合もあるかもしれません(同じ情報を読むのでも、無料で読むのと有料で読むのでは吸収率も違うと言いますしね。)。
今回の内容くらいはWebライターで自活したいと思っている人には最低限知ってほしい内容なので、永久無料で公開します。


もし役立ったという方はツイッター(@nora_writer)をフォローしていただけますと幸いです。
今後も役に立つ情報の発信がある、、かもしれません。

それと感想とか、もっとこんなことを知りたいとか、そのあたりのコメントももらえると嬉しいです!

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