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ダンガン文庫の刊行に向けて

皆様、いつも温かい応援を頂きありがとうございます。
株式会社BookBase代表取締御役社長 兼 ダンガン文庫編集長のオタクペンギン(社長)です。
ついに去年から準備していた電子書籍主体の独自ライトノベルレーベル『ダンガン文庫』が始動となります。

それに際しまして、改めてBookBaseの代表兼編集長として、少しでもなにか話題になれば嬉しいなということもあり、心持ちなどを書かせてもらえればと思います。

僕はラノベが大好きです。
16年前に出会ったときからずっとそうですし、BookBaseを立ち上げて、作る側に回っても変わらず大好きです。でも、それと同時に出版社という立場になったからこそ、いかに今のラノベが苦境にいるか身に染みてわかりました。

・実績のある作家さんでも企画が通らない。
・やっと動いた新企画も単巻で終わってしまう。
・コミカライズに支えられてなんとか続けていける…
などなど…。

本来、常に新しいものに挑戦していくのがエンタメです。
でも、その新しいことをするというリスクを許容できるほど、今のラノベを取り巻く状況には余裕がありません。これは本当に不味いことだと思います。
もちろん、これは誰かが悪いという話ではありません。時代のなかで少しずつそうなっていったという話です。

ただでさえ少子化で読者が減り、本以外の娯楽も増えているなかで、もう小説やラノベといったものは時代に合っていないと、多くの人が言っているのも知っています。頑張ったところで売れないんだから、ラノベなんてやめて売れるもの作ればいいと考えるのが賢いことも理解っています。

それでも、やっぱりラノベがいいなぁと思うくらいに、僕はラノベが好きです。
ラノベって本当に面白いなと心から思います。
小説っていう形式だからこそ没入感があり、それでいて文学というほど敷居を感じさせず読ませてくれる。
そんなラノベに、僕は何度も心動かされてきましたし、これからもずっとそうあってほしいと願っています。

お金もあって、体制もしっかりしている。そんなところですら苦戦しているのに、お前らなんかに何ができるんだ!と思われていると思います。実際、様子見して、軌道に乗ってから見てみようかなという声も聞いたことがあります。

僕もこの仕事をやる前の読者だったときなら、同じように冷ややかに見ていたと思います。
なんだかんだ言っても、大手は潰れないし、また面白いもの出てくるだろうと楽観的に思っていたと思います。

そういうことも理解っています。
その上で、どうか応援してもらいたいです。そして読んでみてほしいです。

続刊されるかもわからないから様子を見てしまう気持ちもわかりますし、新興のレーベルでクオリティを信頼できないのも無理はないと思います。でも、その上で手にとってもらいたいと思います。

決して流行りっぽくはないと思いますし、逆張りも逆張りですし、これ本当にラノベか?と思うようなものも出していきます。
でも、それは奇をてらっているわけではなく、作家さんと僕ら編集が『これが一番面白い』と思った方向に全力投球した結果です。

僕らがやろうとしていることはきっと無謀なことだと思います。
時代に抗っているのかもしれません。
けど、だからこそなにか面白いことができるんじゃないかとも思います。

幸いにも、榊一郎さんを筆頭に、実績も実力もある作家さんたちが『一緒にやるよ』と言ってくれて、さらに名だたるイラストレーターさんやデザイナーさんも関わってくれて、ようやく新たな挑戦ができるところまで来ました。

今までも偉大なラノベはたくさんあります。
でも、きっとラノベはまだまだ面白くできると思います。

学生の頃の自分が心動かされてラノベを読み続けているように、ダンガン文庫もそんな感動を生み出していければと思います。

本日1月31日19時から第一弾となる雨木シュウスケさんの『セカンドムーン1』がリリースされます。
そして、そこから2月3月とどんどん準備ができ次第リリースしていきます。

※BookBase公式サイトはこちらです。
※ダンガン文庫も含め、すべて公式サイトのみ購読可能です。本屋さんに並んだりは今のところしませんのでご注意ください。


ぜひ読んでみてもらえると嬉しいです。
その応援を糧に、さらに面白い挑戦をしていきます。



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株式会社BookBase代表取締役社長
ダンガン文庫編集長
オタクペンギン(社長)

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