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出版プラットフォームBOOKPORTとは?

「出版業界に変革を起こしたい。誰もが最高の物語をつくり、出会える世界をつくりたい」という想いから動き出したプロジェクト「BOOKPORT(仮)」の概要について説明させて頂きます。
※本サービスは開発段階であり、以下の内容が開発や運営の問題によって変更せざるを得ないことも考えられます。予めご了承ください。
本記事以外に不明な点は別記事にQ&Aをご用意しておりますので、そちらもご参照ください。(https://note.mu/noraentrepreneur/n/n7e6e91e5be6d)

出版プラットフォームとは?

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今までの紙の本をベースにつくられた出版業界を電子書籍に置き換えることでビジネスモデルを変えた、新しい出版の形になります。小説家と漫画家を軸に、イラストレーターや翻訳家など創作者たちが創作で稼ぐことのできる環境をつくることで、創作活動を持続可能にするプラットフォームサービスになります。

BOOKPORTの特徴

①掲載作品はすべて有料作品
②掲載するための登録料や掲載料などは一切なし
③販売した額から10%のサービス利用料と3%の決済手数料を頂戴します。
最大印税率87%
⑤作品の著作権、出版権は運営側で専有しません
⑥1冊の価格や文量は作者さまが自由に設定できます。(最下限は設定予定です)
⑦作風やジャンルの制限などはありません。
⑧全作品試し読みが可能。試し読みの範囲は作者さまが自由に設定可能です。

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作品を出版するために存在した従来の高いハードルを取り払い、1部からでも利益を出すことができる構造をつくることが本サービスの特徴となります。また、作者さまにとって自由度の高いサービスとすることで、それぞれのスタイルと目的に合致した使い方をしてもらえることを願っています。

BOOKPORTの目的

BOOKPORTが目指すのは、「誰かにとって最高の物語が生み出され続ける場所をつくること」です。現状、小説家や漫画家の方を始め、創作を行う方々は苦しい環境にあります。(詳しくはこちらの記事を参考にしてもらえれば有り難いです)
出版不況と叫ばれ始めてから時間が経ち、未だに出版業界を大きく変える動きはないまま、現在まで来てしまっています。このままでは、日本で創作を本業として活動する方々がいなくなってしまう日が来るかもしれません。そうなった時に最も困るのは私たち読者です。
そんな未来を変えるため、BOOKPORTは新しい出版の形となる出版プラットフォームの実現を目指しています。

BOOKPORTの狙い

BOOKPORT説明用スライド.005

BOOKPORTは、最高の物語が生み出され続けるために創作者がどこよりも稼げる場所を提供します。作家の方々が創作によって対価を得ることで、さらに作家が集まり、作品が増えることで競争を促し、作品の質が向上され、読者が見たことのない作品が生まれるという流れを目指しています。

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BOOKPORTでは作品を作る小説家や漫画家を軸に表紙を描くイラストレーターや日本以外の市場への橋渡しとなる翻訳家など作品をより良いものへと向上させる方々がお互いに協力することのできる仕組みを考えています。

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イラストレーター、翻訳家への依頼料は作品が売れた販売額の印税を分配する形で支払われる仕組みとなる予定です。(支払いの未払いや売れる保証がないなどの問題もあるため、前払い制度なども検討しています)それぞれのスタイルとペースで仕事ができる自由な環境を生み出そうと考えています。

他のサービスと何が違う?

すでに電子書籍を販売できるサービスや、無料で作品を投稿できる投稿サイトが存在しています。BOOKPORTとそれらは何が違うのでしょうか。

①BOOKPORTは「場」と「機会」、そして活性化を促し、ユーザーを成長させる生態系である。

現状のサービスは、場を提供するだけに留まっています。BOOKPORTでは「場」を提供し、そのなかで作品と読者を引き合わせる機会をつくったり、作家の方々への支援を通じて、良い作品が生み出されるように活性化を促します。
街コンの運営に例えると、彼らは参加者を集め、場を設けますが、そこからは参加者次第になってしまいます。さらに同じ会場内に著名なアイドルや高収入イケメンたちもいて、運営側は彼らを前面に押して場の価値を打ち出します。
BOOKPORTの場合、場を設けた上でその会場の中に運営スタッフが多数存在します。相性の良さそうな男女を引き合わせ、上手く自分をアピール出来ない人の代わりに、私たちがその魅力を伝えます。手厚いフォローを重ねることで、マッチング率を上げていきます。

②最高の物語に出会い続けることができるサイト

これは読者から見たときのサービスの違いになります。
どのサイトでも作品が多すぎて自分が読みたいものと出会えないという問題が発生しています。
読者にとって理想のサイトとは「最高の物語に出会い続けることができるサイト」です。これを実現するためには、最高の物語が生まれ続けた上で、必要とする読者に出会える仕組みが必要となります。そのための機能を目指して行きます。(以下、現状搭載を予定している機能になります)

(ⅰ)自動レコメンド機能
アルゴリズムを用いて、その読者の好みに近い作品をおすすめする機能。
(ⅱ)作風検索機能
ジャンルや作品の要素以外に大まかな作風も合わせて検索できる機能。
(ⅲ)運営ピックアップ
販売数の少ない作品を、運営が定期的に読み漁り、埋もれた名作に光をあてます。
(ⅳ)公式レビュワー
読み専と呼ばれる人たちを本当の専門家にします。
レビューを描いてもらう毎に報酬や特典を贈るなどを検討中です。
(ⅴ)レビューコンテスト
読者限定で行うレビューのコンテスト。優勝者に〇〇万円!やここから公式レビュワーに任命したりなどを検討中です。

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③運営による強力な作家支援
作者の方たちがより良い作品を生み出し、より多く販売するための支援をします。例として、作品の校正や編集の担当。売れている作家の方にインタビューをした特集を公開し、またBOOKPORT内で売れやすいジャンルや作風などを分析し、データを提供いたします。(基本的には全作家に担当が付いたりするのではなく、有料オプションとして希望する方にのみ付くような制度を検討しています)

作品を運営と共に育てていけるサービスを目指しています。

BOOKPORTの挑戦

BOOKPORTを成功させるためにはいくつかの超えなければならない壁が存在します。

①アマチュアの作品は有料で売れるのか?
無料投稿サイトが数多く存在するなかで、アマチュアの作品が有料で売れるのかという課題があります。無料公開されている作品をそのまま転載するだけでは売上に繋げることは難しいでしょう。しかし、無料投稿サイトの飽きやすいユーザーに向けた作品と、お金を払ってでも読みたいユーザーに向けた作品は全く違うものです。投稿サイトでしっかりと経験を積んだアマチュアが、しっかりと読んでくれるユーザーに向けた作品を書けば、読者にとってもお金を払う価値のある物語ができあがると考えています。

②アマチュアはプロに勝てるのか?
アマチュア作家とプロ作家が入り乱れる生態系の中でアマチュアが勝てるのか?という問題があります。
運営としましては、作品の質ではなく読者の満足度によって評価されることが全ユーザーにとって最も良いプラットフォームであると考えています。そして読者の満足度で言えば、アマチュアがプロに勝つことはできると考えています。
例えば、有名な作家が書いた全く興味のないジャンルの作品と、無名の作家が書いた好きなジャンルの作品ならば、後者が選ばれる可能性は大いにあるのではないでしょうか。
また、運営側が過度にプロに肩入れせず、新人を発掘するコンテストや支援を行うことで新しい可能性を育てることもできると考えています。

③読者が集まるのか
これについては
⑴読者の方が本サービスを知るきっかけをどれだけ作れるのか
⑵掲載されている本が有料のハードルを越えるものなのか
この二点が鍵となると考えています。

⑴については現在行なっているクラウドファンディングへの挑戦など、より多くの方々を巻き込んだプロジェクトとすることで、読者の方がサービスを知るきっかけをつくっていこうと考えています。
また、多くの作家を巻き込むことで、その方々のファンを流入させること、作家自身が読者になり得るとも考えています。


⑵については、サイトのデザインや使い方、掲載されている作品などのクオリティを上げることが重要になると考えています。

④出版社にとって変われるか
無料投稿サイトの延長ではなく、既存の出版社にとって変わることが本プロジェクトの目指すポジションになります。

投稿サイトを読まずに、商業作品を日常的に読んでいる読者にとって変わるサービスとならなければ、大きな成長は見込めません。
作家が自然と育つ環境と読者が好みの作品にストレスなく出会えるシステムを構築することで、既存の出版社にとって変わるサービスとなることを目指していきます。

これらの壁を超えることがBOOKPORTの目的を果たすために必要なことであり、ひとつひとつ解決することで、出版業界にとっても大きな変化を促すことができると考えています。


BOOKPORTに託した想い

BOOKPORTは現状の出版業界をなんとかしたいという想いから生まれたものです。僕はフィクションが大好きです。これからもずっと見ていたいし、もっと面白い作品がほしい。けれど、今のやり方のままでは小説家や漫画家は生活できないし、業界ごとなくなる可能性すらあると思います。それを回避する為に立ち上げました。

たかが、フィクションです。けど、そのフィクションに救われた人は多いと思います。そんな感動を生み出す創作者の方が報われていないっていうのはおかしいと僕は思います。この感動に感謝してるし、もっと多くの人にこの感動を味わってほしいと思います。そのために今の構造を変える必要があると思っています。

小説、漫画は日本の娯楽を支える土台です。それらが原作となって売れるからアニメや、映画、ドラマになる。けど、原作がなくなれば映像の雛形も無くなってしまう。そうなって面白くないのは僕たちユーザーです。僕たちに感動を与えてくれる作品の親を大事にせずに次の時代は来ないと思います。

創作者が稼げるようになれば、今本気になれていない人たちもやってみようと思えるかもしれない。そうすれば世界に作品が増えて、さらに感動を呼ぶ。僕は自分の子どもが作家になりたいと言ったら全力で背中を押してあげられる世界であってほしいと思います。僕自身もそうありたい。今の創作にはロマンが足りません。

そんな悲しいことないと思います。世界にロマンを振りまいてる人たちが現実で辛い思いをしなきゃいけないなんて一つも面白くない。

そんな仕組みを僕は変えたいと思います。
創作にはロマンがある。創作には可能性がある。
日本なら、フィクションの分野で世界の覇権を握れる。

そんな可能性を証明したいという想いが、BOOKPORTにはあります。

BOOKPORTが目指す未来
【誰もが最高の物語をつくり、自分にとって最高の物語に出会える世界】

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これがBOOKPORTが目指す未来です。

そのために、創作を仕事にしたい人たちが、将来の職業として、まっすぐに目指すことのできる環境を作りたいと考えています。

BOOKPORTが成長する段階は現時点で4段階に分かれています。

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フェイズ1が「出版のBOOKPORT」です。

小説と漫画を中心にサービスを開始し、小説家と表紙や挿絵を描くイラストレーターの稼げる場を作ります。サービス開始時点は小説のみとなる予定ですが、ユーザーが定着しプラットフォームが安定したところへ漫画のカテゴリを増設し、活性化を促します。

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フェイズ2が「世界のBOOKPORT」です。

BOOKPORTで生まれた作品を、翻訳家の方々に翻訳を行ってもらい、世界へとそのまま波及させていきます。これはBOOKPORTが電子書籍とWebを基本とするサービスだからこそ可能となる未来です。世界中に普及したスマートフォンを媒介に日本から生み出された空想のカルチャーを世界中に波及させていきます。

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フェイズ3が「映像のBOOKPORT」です。

ここまでのフェイズで生み出された小説や漫画の映像化を行います。

極上の原作を最高の映像作品とすることで、本という形を超えてより多くの感動を広げることができます。そして、フェーズ2で世界へと波及した原作を映像化することで世界を相手にした映像コンテンツをつくりだします。

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そして、フェイズ4が「空想のBOOKPORT」です。

日本を中心に湧き出る空想を形にしていくことで、世界へと波及させ、空想が空想を生んでいく連鎖を起こしていきます。

より多くの仕事と価値を生み出していき、世界中の人々を巻き込む世界を創っていくことが、私たちがBOOKPORTで描く未来です。


以下、8月28日から9月30日まで実施中のクラウドファンディングです。これまで見たことのない最高のサービスを作るためにより多くの方にお力をお貸し頂ければと考えております!

https://camp-fire.jp/projects/view/190315

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最後に


物語には力があると僕たちは信じています。
このBOOKPORTを通して、少しでも多くの感動が世界に溢れることを願っています。

創作の未来を守るために、皆様のお力を貸してください。

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