ばいばいおっぱい~165日間の母乳育児~

こちらからつづきます
https://note.com/norarikurashi/n/n1a7d0cc6847d


授乳は変わらず娘の寝起きを狙い、
夜泣きがあれば喜んで飛び起き、胸を差し出しました。
その度に娘は‘はむはむ’と力なく吸う素振りを見せ、空腹でないときはそのまままた眠りにつきました。


きっと、お腹を満たすという意味ではほぼ飲めてはいなかったと思います。
しかし私は、その一回一回の時間を娘とともに惜しみ無く抱きしめ、心の中で何度も何度もお礼を言いました。


「ありがとう...
こんな経験をさせてもらえて、
こんな気持ちにさせてもらえて幸せだった...
ありがとう、ありがとう...」


ある日、娘が夜通し目覚めることなく朝を迎えた日がありました。
その日は午前から予定が入っており、夫とバタバタと支度に取りかかりました。

ミルクでお腹を満たしてそのまま外出し、
気付くと時間はお昼過ぎ。前回の直母の授乳から15時間以上空いていました。


今日なんだな、と私は一人悟りました。


完ミを決断してから私が自分で区切りをつけられるまでは、実に1ヶ月近い時間を要しました。

この日をもって、165日間の母乳育児に別れを告げたのでした。


おわりにー

私は母乳支持派でも、否定派でもありません。
私の経験を共有することで、必要以上に不安にさせてしまったりした方がいたなら、申し訳ありません。

ただ、自分だったら産前に知っておきたかった情報として綴ってきました。
私はそのほとんどをツライ思いで過ごした母乳育児期間でしたが、次はその覚悟をもって、
子が求める限りは向き合えたら、という希望を個人的には持っています。
身近に母乳育児で悩んでる方がいて、
自分はしたくない・・と感じたなら完ミでいいではないですか。
(もちろん体調や家庭環境の理由だとしても)

決してラクな選択なんかではない、
母として、女性として、一人の人間として
健やかな生活のために、自分の人生において
あなたの下した決断に周りが介入する余地はあるはずがありません。

少しでも笑顔で、明るい気持ちで育児に取り組める方が増えますように。

わたしがNOTEに託すのは、この思いだけです。

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