郡上おどりの5月1日

リュウキュウアカショウビンが鳴き止んで、
長く長く、雨降る音だけ耳を突く。
雨後は短い夏へ、新たな秋を祝う一日も待ち遠しく。
歌い慣れた口調よりも、一つ離れた節や詞が、
うまく伝えてくれるだろう。

今朝は郡上八幡の徹夜踊り、
7年前の『城下町へ行こう』という
ピエール瀧がナビゲートする番組で
観た覚えはある。
郡上おどりのウェブ紹介文より
「見るおどり」ではなく「踊るおどり」
ひとえに羨ましい。
平成から令和に変わるぞ!
徹夜で踊るぞ、集まるぞ、
集まりました、踊りました。

そうだよなあ、そうだよな。

隣の芝生に寄らば大樹、
見上げる天井はどこも高く青々。
良いなあ良いなあ、というばかりじゃ進まんので
踊り歌の先人達を踏襲して一歩ずつ、
見えない相手と対峙するみたいに
途中まんまの方言スクラップを再開だな。

そりゃ対戦はいつも受け付けますよ、って割に
歌ってるのは「八月ぬ節や より戻り戻り……」
共通歌詞一本のみとか生半可なネタでしか得ないので
まずはそこからなんでしょう。
向こうが「踊るおどり」で三十一夜。
こっちは「歌うおどり」で七日七夜を目指すなら
いつまでも二十歳頃を戻る歌ばっかりじゃあね。
龍郷女性の十七、八を帰る歌も
瀬戸内の二十二、三を帰る歌も
三方村周辺の二十頃を帰る歌も
十一年ぶり全部を覚えたいとなっているようで、
口ずさむ節や詞の力に引っ張られています。

令和元年5月1日21時7分


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