ペンネーム

三題噺
『ナガタ、投稿、昨日』


昨日は、と書き始めてみたものの、実際には昨日のように思い出せると置き換えた方が正確かもしれない。
それでもつい先日の出来事だから、あっ、そうか。
先日、か。

好き勝手な話し口調と声や音の感覚だよりでは、文章を打ち進めるに連れて、行き詰まりが見えてしまう。
日常で発声しがちな単語の群れは波状に続いて、次いでのてにをはも偏ってしまって、微々たる修飾を足して。
読点を打っては、返す返す、流れにピリオドを打つ。
ネット辞書ひとつひとつを探って終止符を打ち直そうとする。
そうこうする内に、目で追う読者と目が慣れるわたしとの間では、時差が生じてしまうらしい。
確実に推敲の時間配分を正すべきで、致命的だと思う。


だから
先にお礼を申し上げたい
同時に
お詫びとさせてもらいたい

ありがとうございました

かつてゲーム週刊誌のファミ通にて
連載されていたコラムコーナー、魂の叫び
過去のペンネーム『ノ』を再び用いて
初投稿が初掲載となった出来事も昨日のように

文章によって表現する喜び
過去のnote記事『Sehnsucht』から再び用いて
10代のナガタアカネと渡した告白も昨日のように

共通する名に届く声で
人目の届かない場所で

ありがとうございました
そして、不甲斐ない最終日を、もう一度
ありがとうございました



「つい先日、note.muっていうSNSに日記めいた書き物を投稿してまして」

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