教習所もいろいろ進化している(その2)

時代よのー、と思ったのは

「コースを走ってる動画がYoutubeに上がってるので、覚えてきてください」

って言われたこと。
紙で覚えなくていい。素敵。

段々と体がバイクに乗っていた頃を思い出して、S字とか一本橋とかスラロームとか、そういう「個別演技」というか「アトラクション」はこなせるようになっていたものの、ここにくるとその「アトラクションとアトラクションの間をどう走るか」ってのが大事になってくる。

中型を取っていたときは、もう「走りながら覚える」しかなくて、注意を受けながら覚えていった。で、わかりやすい教官だと「このパイロン通り過ぎるタイミングでウインカー!」とか端的に教えてくれるんだけれど、「もっと早めに!」とか言われるとどんどんタイミングが早くなって、しまいには「出すの早すぎ!」って言われたり。

そういうのが、動画になると、ない。
教官が、めちゃくちゃメリハリのある走りで、いつものコースを走ってくれる。
すばらしい。

F1のテレビ中継とかと違って、ギアとアクセルやらブレーキの踏み具合までは表示されないまでも、ブレーキランプが光るタイミングとか、右左折の時にウィンカー出すタイミング、寄せるタイミング、みたいなのは画面から読み取れるので、動作はほぼ完コピできる。教官もプロだから、「この動作、見てね!」ってメリハリつけてくれてるし。わかりやすい。

カーブを曲がる前から「次は加速」と思っているのと、曲がり終わってから
「お!? ストレートじゃねえか!」ってアクセルを開けるのとでは全然違う。

もっといえば、カーブを曲がる前から
「次は加速だけどその次は交差点だからカーブのあとに車体を早めに立てて一発アクセル開けたあと体を締めてウィンカー出してだけど他のバイク来てないよな?」
くらいまでは考える。

とはいえ。2つばかり落とし穴があって。

紙のコース図を眺めて不思議だったのは、コース図が1つしかなかったこと。
教習所のコース自体結構狭い(なんせ急制動の発信点がカーブ手前にあって、カーブ曲がりながら加速するレベル)から、1コースしかないんじゃろか……と思っていたら、ちっちゃい字で「第2コースは○○を走ってからこっち」って注意書きが。
ある日いきなり「じゃあ次は第2コース行ってみましょう」って言われてきょとんとしましたよ。

で、もう一つの穴は、上がってる動画が中型のもので、大型のものではなかった、ってところ。規定速度が上がる(中型30km/h・大型40km/h)のは認識してたんだけど、大型は全部が終わったあとでもう一周余計に走るのでした。これは最後の最後に教官に指摘されて気がついたのだけれど、これまでもコースは走ってたじゃんよ……?

あ。

そうそう。あと、一緒に教習を受けてる人を見ていて思ったのは、割と若い人とか全くバイクに触ったことない感じの人がいきなり教習受けに来てる感じの人がいて、いやいやいや、バイク乗ってるセンパイとか親戚のおじさんに駐車場とかで乗らせてもらうとか、そういうのがあまりない時代になってきちゃってるのかなあ……とかも思った。公道じゃなきゃ乗っても全く問題ないんだけどね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?