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ドブロギターを始める

私は2012年、18歳のときにドブロギターを始めた。

三重の田舎から東北地方の大学に進学し、そこにあったブルーグラスというジャンルを演奏するサークルに興味を持った。音楽経験はゼロだったが、ドブロギターの音と見た目に惹かれ半ば衝動的に扉を叩いた。

ドブロギターを始めるには2種類のルートがあると思っていて、ひとつは何かしら楽器をやっている人がサブ楽器として弾き始めるパターン、もうひとつは僕のように大学のブルーグラスサークルで出会って弾き始めるパターンだ。

自力で出会っていきなり始めた、という人も知っているがかなり稀なパターンだと思う。ドブロギターに偶然出会える場は日本にはほとんどないのだ。

ドブロを始めたい方へ

もし弾いてみたいなあと思い立ってこの文を読んでくれている方がいれば、2020年現在まずどうしたらいいかを書いておきます。

まず楽器を手に入れます

楽器店で中古のドブロを買う

日本でスクエアネックのドブロを手に入れるのは難しい。というか選択肢が少ない。スクエアネックが何かは別の記事でお話しします。

東京か大阪あたりのアコースティック楽器店なら少しだけおいてある可能性がある。僕は一本目のドブロを東京はお茶の水のWoodmanさん、二本目のドブロを同じくお茶の水のクロサワ楽器さんで購入した。価格帯は5万円くらいのものから70万円くらいのものまで幅広いが、中古で15~25万円くらいが多い。

ドブロを作っている人から買う

少なからず日本にもドブロを制作している方は存在する。そのことについてはまた別の機会にお話ししようと思う。僕は頼んだことがないけれど、オーダーメイドになるので予算は大目に見ておいたほうがいい気がする。

海外のメーカーから買う

ドブロはアメリカで多くが作られている。アメリカの通販サイトで買うことも可能だ。でも試しに弾いたりできないから、けっこうばくちでもある。

ドブロのブランドについては後ほど紹介しようと思う。取り急ぎ有名なメーカーを挙げておくと

Beard Scheerhorn Appalachian Lebeda Byrl

このあたりに「Dobro」というワードをつけて検索するといろいろ出てくる。Beard(ビアード)とScheerhorn(シアホーン)はドブロ二大ブランドで、かなり値段も張る(35万~100万くらい)が、海外のプロドブロ奏者はこのどちらかのメーカーのものを使用していることが多い。音が気になった方はYoutubeで検索してみてください。

大学のサークルに入る

これは大学生になる前の方限定ですが、ブルーグラスサークルに入ると高確率で部のドブロというものがあり、貸してもらえる。僕自身最初の一年はサークルの楽器で練習させてもらっていた。


ドブロを始めるにはまず楽器がないといけない。知り合いにドブロ弾きがいれば貸してもらったりできるかもしれないけど、ドブロ弾きは日本にほとんどいない。勇気を出して買ってみてほしい。

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野崎廉(のれん)Dobro Guitar
18歳でドブロギターと出会い、音楽活動をスタート。ブルーグラススタイルの独特な奏法で様々なジャンルへのアプローチに挑む。東北地方中心に活動中。天然パーマ。
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