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【脳トレ・ボイトレ・シニアライフ】第32話


N♠「このところ、Bincoの歌唱は息(虚数)優勢の声に変わりつつあるぞ。Ai採点のコメントにも、「耳ざわりが良い・吸い込まれるような声」と言った評価が目立って来たよね。その努力は大したものだ。裏声への挑戦が最後の難関だ。」
B♡「高い音への切っ掛けが中々見えて来ないわ。どうしてもリキミが先行しちゃうのよね。」
N♠「裏声には大抵の人が苦労してるから安心しろ。簡単に出せないから、やりがいがある。平常の会話で使われる「地声」は表声とも呼ばれる概念だ。この状態で高音を出そうとすると筋肉(実数)優勢になり易い。従って日常会話で、裏声に変わる境界線を探し続ける待ち伏せ監視を意識して欲しい。全体の流れとしては、腹部を上下に貫く中心線(呼吸軸)を極細にして息づかいを馴染ませて欲しい。」
B♡「腹部の中心点を始点にして息づかいを脳トレすると、息(虚数)を吐き始める時、中心点は収縮し、息(虚数)を吸う時、中心点は膨張するのよね。」
N♠「そこまで脳トレ出来てたら、しめたもんだ。中心点呼吸の出口はお尻側だから、当然肛門括約筋に連動して起こる腹筋変化を見逃すんじゃないぞ。」

B♡「極薄の障子にコンパスの支点で穴を作った時、風が吹き込むと、穴の大きさに応じて障子紙を振動させて起こる音(ノイズ)の出方が変化するわね。」
N♠「その発想は素晴らしい。ちなみに体内呼吸に例えると、障子の内側から外側へ吐き出す時、柔軟な部屋は収縮し、障子の外側から内側に吹きこまれる時、柔軟な部屋は膨張するよね。この捕らえ方が、虚数呼吸の基本となるぞ。」
B♡「和紙が重なっている状態が地声(表声)で、和紙一枚でのボイトレがファルセット(裏声)と思っても良いのかな?」
N♠「いい着眼点だな。最小化がボイトレの基本原理だから、和紙一枚の方が、裏声に近くなる。和紙一枚ボイトレが出来れば結果的に地声も当然よくなるぞ。」

【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】
(1/2)+(1/4)+(1/8)+・・・・・・=1は幾何級数が絶対収束する典型的な数式です。一辺が1の正方形を半分カットを繰り返しても、正方形の中での総和は1になるのは当然です。ボイトレの場合では半径1の円の中で、円周虚数線をナイフ代わりに半分カットを繰り返していくと、中心点に収束していきます。中心点に依存してボイトレが出来るようになると、とてもシンプルな発声が可能となります。自分なりのボイトレパズルをたのしんでみませんか。その過程で声質は必ず進化の兆しが見えて来ます。


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