帰省する人に読んでほしい話

この記事が、帰省先に小さな子供がいる人の目に留まってくれることを願っている。

下着を買いに行く度に、胸が大きくなっているかもしれないという淡い期待を隠して(誰に?)、「フィッティングしてもらった方がいいしな」という理由でサイズを測ってもらっている。やっていることは正しいのは分かっているけれども、限りなくBに近いCである事実はここ数年変わっていない。というか、なさすぎて本当はAなんじゃないか?と思っている。

幼少期、祖母と伯母に「あれっ、胸ぺっちゃんこじゃない」「胸ない人は女の子じゃないんだよー男の子なんだよー」と、盆正月等々で父の実家に行く度に言われた。3,4歳だったのだから当たり前だし、悪意などさらさらないのも知っている。でも、「やめて」と言ったのに言われ続けたその言葉達は、傷として残ってしまった。あの言葉たちに、「お前は女性でない」と断言されたかのような感覚を覚えた。

運悪く私は胸が発達せず第二次性徴が終わったので、余計に、ふと、この言葉が頭に浮かんでくるとかなり辛い気持ちで、ない胸が一杯になる。鏡を覗いたとき。下を向いても視界を阻んでこないとき。友達と話しているとき。「ふと」のタイミングは日常生活のどこに潜んでいるか分からない。

女性であるかどうかが胸の有無で決まるなんてことはない。男性であるかどうかが棒の有無で決まるなんてこともない。冗談だった、笑わせようと思ったから、分別のつかない子供に対して身体的特徴のイジリをするのは、些か思慮の足りなさすぎではないだろうか。吉本かよ。

このような言葉を浴びた子供全員が私のようなメンタルの人間に成長するわけでないことは重々承知しているし、いやそれ人のせいにするなよと思われるであろうことも分かっているつもりではあるが、現在のげきよわメンタルの構成に数%くらいは影響していると思っている。

伯母のところには数年前激カワの末孫が生まれたが、彼女が、彼女だけでなくすべての小さい子供が、私みたいにならないこと、私みたいに扱われないことだけを切に願う。

そしてこのブログを、盆が始まる今日に書いてしまって、陰鬱な気持ちを思い返してしまった私は、一体どうすればいいのだろうか。


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