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いろいろなことに折り合いをつけながら、穏やかに暮らす

2023年も後半戦。今年に入ってこれでもかというほど体調を崩している。
1月は麦粒腫で目の腫れが引かず、3月は胃腸炎で6キロ減、5月は咳喘息で寝れず、7月はコロナに罹りライター講座の最終回を泣く泣くリモート参加。
免疫力が衰えすぎている。。
しかし約45年も身体を酷使してきた訳だし、こんなこともあって当たり前なのかもな…とも思う。

胃腸炎では大きな病気は発見されず、原因はストレスという診断を受けた。
食べられなくなるほどのストレス??
これまでならきっと美味しいものを食べて、笑って、乗り越えられた程度のものしか思い当たらない。
いろいろと考えをめぐらせて、唯一引っかかったのはアレだ。
ライター講座の山田ズーニー先生の授業で、今までの自分を振り返るワークショップがあった。
そこでフェードアウトしていたことに向き合ったことが原因なのかもしれない。

それは子供のことだ。
おととしまで5年近く不妊治療をしたが、子供を授かることは叶わなかった。

さかのぼること約20年。子供を産むのは今じゃないけど、産みたい時に産めると当たり前に信じていた。
ウェディングプランナーで忙しかったわたしは、水泳でストレスを発散していた。
当時ストレスで生理がこないことは、プール通いに好都合だった。

それを心配した友人に諭され、やっと婦人科に行った時のこと。
女医さんから「子供を産む気はない?」と聞かれ、「今はない」と答えると、「そうではない、生涯の話だ」と言われ、「それはある」と答えた。
半年生理が来ないだけで、ずいぶん極端な…と憤慨したことは今でも憶えている。

あの頃、もう少し自分を労わっていれば、違う人生があったのかもしれない。
でもその時があったから、今のわたしがいる。
妊活中はたくさんの検査や治療をして、それなりに心身共に疲弊した。
これ以上続けたら、今の自分を大事にできなくなると思ったタイミングで、話し合いの末に夫婦二人で生きることを決めたのだ。
と、そこで区切りをつけたつもりだったけど、心の奥底では現実を受け止め切れていなかったのかもしれない。

ただそんなことを言っても、どうにもなるものではない。
毎食5種類の薬を流し込み、なんとか1か月で胃腸炎から復活した。
わたしの特技は忘れっぽいことと、どうにもならないことの諦めがつくことだと自負している。
あらためて子供がいないことに向き合ってみたけど、それでもこっちの人生も満足できるほど穏やかで、楽しく暮らせていると思う。

今後のライフワークは、姪っ子や甥っ子を最大限に甘やかすことと、おせっかいながら後輩たちに自分の経験を伝えることだ。
わたしの話がきっかけで、子供を産みたかったのに産めなかったという女性が一人でも減ることを願うばかりである。

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