この仕事をしていると、様々な髪と出会う。それはヘアデザインという意味合いだけでなく、髪という存在が意思や意義や主張を宿している様を指し、またそれらを携えたその人自身にも寄与する高エネルギーな力をも意味している。

新しいヘアスタイルに変わると気分が良く、気持ちも晴れやかに変わり、それまでのモヤモヤやネガティブさを前向きな気持ちにさせてくれる。

洋服にも似た感覚だ。新しい服に袖を通すのはなんだか気分がいい。気持ちも晴れやかに、背筋がピンっと伸びる感じ。

ただ単純にヘアスタイルが変わるという目に見える変化だけが髪の持つ力ではなく、実はもっと奥深くにあるものこそが大事な要素だったりする。

そもそも髪というものはタンパク質の塊である。毛穴の中にある毛母細胞から作られるもので、頭を守るという機能を備えている。

体の中から生み出されるが故に、食べたものや生活環境など様々な事象が髪に反映されてしまう。健康な髪というのはそれだけで印象をよく見せてくれます。

また、ダメージという部分においても痛みのない髪はツヤや潤いがあり、それだけで見た目が美しい。

何を言いたいかというと、結局のところ、髪は内なる美への意識と、外側からのケアの両輪が必要であり、そのきちんと丁寧にケアしているということ自体が髪に宿るということ。そしてきちんとケアされた髪の印象はすごぶるいいという事実。

服装がバッチリ決まっていても、メイクがバッチリでもヘアスタイルが雑だとそれだけでもう・・・

逆にヘアスタイルが決まってさえすればきちんとしている様に見られます。

髪が持つ力は第一印象の7割くらいを占めているといっても過言ではなく、日々の生活の中で人は無意識に髪型を見ているということ。

髪の健康。これからのムーブメントになる予感。

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