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初めての人にわかりやすくターミネーターを説明して 新作の劇場に観に行ってもらうために書いた記事です

ターミネーターの最新作は絶対に観るべき!
シリーズに1作目のヒロイン、リンダ・ハミルトンが復帰。
さらに監督のジェームズ・キャメロンも制作として復帰した本作は、期待通りのターミネーターの続編なのです。

ターミネーターの1作目はSFホラー。怖いロボットが女の人を殺しにくる話。
怖いものにひたすら追いかけられる恐怖はホラーの手法。
そこにタイムトリップものの設定を入れることで、SFとして納得できる映画になりました。
超低予算なのに大ヒット!

ターミネーター2は、史上もっとも成功した続編の一つ。
成功の意味は、興行収入はもちろんですが、作品的にも前作同等もしくは前作を超えた完成度。
1が大ヒットしたことでヒットメーカーの仲間入りをしたジェームズ・キャメロンは予算をたっぷりかけて、史上最高の続編を完成させました。

ターミネーターは実質、1と2で完全に完結しています。それは2作のラストカットを見ればわかる。
1作目、危機を逃れたヒロインが車で砂漠を去っていきます。
その前方には黒い雲が渦巻いて、この先の苦難を予感させます。

2作目のラスト、1作目と同じく危機を逃れた主人公が車を走らせます。
でも走っているのは夜。ヘッドライトで照らさせた地面が少し見えるだけで、行き先は真っ暗で何も見えません。
未来はリセットされたのです。

2でリセットされた世界なのに、作られたその続編はどうしても蛇足になってしまいます。
3、4、5作目は成功も評価もされませんでした。
だって面白くないもん。

そして作られた今回はなんと映画だけで6作目。
6作目なのに、これは実質のターミネーター3なのです。
ネタバレしない程度に1、2との比較で今回の3の魅力を語ります。

1は未来からやってきた殺人ロボットと人間が1対1で戦います。
2では殺人ロボット1体に対して正義のロボットと人間が協力して立ち向かいます。1対2です。
そして今回の3は殺人ロボット1体に対して、正義のロボットと人間2人が立ち向かいます。
つまり1対3。
敵が順番にパワーアップしていることがよくわかります。

戦いの理由は全て一人の人間の命です。
敵ロボットはその人の命を狙い、それを守る味方側の登場人物との戦いが話の軸。
1で敵に狙われるのは女性。後にロボット軍に対抗する組織のリーダーになる人間の母親。
リーダーが生まれる前に母親を殺すことが敵ロボットの目的です。

2で敵に狙われるのは、1の女性の息子。未来のリーダーです。
敵の新型ロボットは今回、未来のリーダーを直接殺すためにやってきます。
それに対抗するのが、1の敵ロボットと同じ形のロボット。

1のロボットは1の最後で壊されたので2に出てくるのは別人(ロボット)です。
だけど同じ人が演じているので映画の画面上では以前の敵が味方になったような気がします。
これが映画のマジック。気持ちのいい錯覚です。

もう一人の味方は母親本人。1作目で守られる立場だった女性が守る立場になる。
2は全て1の裏返し。
その意外なストーリーをパワーアップした映像技術で見せるから、2は映画史上最高の続編のひとつに挙げられています。

さて今回の3。
狙われるのはひとりの女性です。このターゲット設定がとてもいい。
1と2の設定を引き継ぎながらも、新しい時代の物語を牽引する力になっています。

そして、3のラストカットにも注目!
2でリセットされた未来が今回の戦いを経てどうなったのか。
僕はこのカットにたくさんの未来を妄想しました。
この1や2に匹敵するようなラストが、これまでの他の続編では作れていなかったのです。
このラストの持っている力は、主人公の狙われる女性の持っている力そのものです。

さあ、1作目2作目を観たことなくてもうろ覚えでもいいので今すぐ劇場へ。
あなたが観て興行成績を上げてください!
そうすればまたこの続編が作られて僕の楽しみが増えます。


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