「NPOに寄付したことがない」のなぜ

ツイッターで僕のフォロワーさんたちに聞いてみたんだけど、

「NPOに寄付したことがない」って人半分以上かよ!!

となっておりました。笑 (タイトルで煽ってすいません)

でも、「どこのNPOに寄付すればいいかわからない」とか「何に使われているのか不安、NPOに信頼性がない」っていうのも合わせて6割超えているし、それぐらいNPOって謎の産物なのだということを僕はNPO経営者なのに改めて突きつけられた思いでございます。

ということで、たとえば、僕が代表をやっている認定NPO法人D×P(ディーピー)は経常収益の7〜8割ほどが寄付なので何に使っているのかを書いてみようと思います。

寄付型のNPOは何に一番資金を投じているの?


ちょっと古くなりますが、2017年度が来月公開なので1年古い2016年度のうちの収支を公開すると経常収益が約5000万円です(2017年度は約6300万ほどになる予定)。

特にD×Pは事業的に2015年から経営的な決断をして、寄付型にしてきました(2015年度までは事業収入も半分ありました)。事業収入を下げるという決断をして、より経済的に厳しく課題を持つ高校生が多い公立の定時制高校にアプローチするため、個人や法人の寄付者さんを増やす施策をしてきました。今では就職までのサポートをしていて就職率を13%ほど上げたりする成果も出しています。

(D×Pの事業のことなど知りたい方はこちらの記事を読んで!僕が人質だった頃のことも書いてある!)

「そしたら、もらった寄付って何に使っているの?」

ですよね、その質問にお答えします。

ほとんど人件費です、うちでいうと。あくまでのうちの法人の実例。

2016年度はスタッフの給与など新卒で280万ほど、20代後半のマネージャークラスの子で350万〜400万ほどの給与を払っていたり、あと、交通費が高いですよね(追記2018 8/7 うちのスタッフは副業しているので、実質の給与はもっと高いスタッフが多い)。

教職を取っていたりするインターンの子が2016年度だと10名以上いて、学校でのカリキュラムにうちのプログラム「クレッシェンド」が入っていて授業に毎週のように通っていました。そのため、交通費の比率が高いです。

また、読者の方からみると、不思議な点があるとすると、企業でいう税引き前利益にあたる剰余金と約250万ほど出しています。寄付型であっても剰余金を出して次年度への投資に当てていくのは企業と一緒であり、むしろNPOの場合はファイナンスに対しての施策がかなり取りにくいので、どうやって来年度に向けてお金を作っていくのか、資金繰りも含めて考えていく必要性があります。僕としては10%ぐらいは剰余金を出していきたいと考えてはいますが、実際に経営はそこまで甘くないですね。。。5〜7%ぐらいが実際にこれまで出してきた感じになっています。

寄付型のNPOはファイナンスの施策が取りにくい


ファイナンス面で寄付型のNPOの施策は限られていて、まず融資を得られない(得られたとしてもかなり少額でしか選択肢がない)っていうのは大きいですね。あと、株式会社と違って新しい事業に対して出資も得られないというのは当然ながらあります。なので、施策として収入を上げるのは

①寄付収入を上げる(個人、法人、資産家)

②クラウドファンディングで資金を集める

③財団などから助成金など獲得する

ただし、やはり自由度が高いのは①、②であるので、自分たちが支援したい対象である人に対して何らかの「成果」を出していくために寄付をあげていくことが重要になってきます。

うちの法人の財務に関してはBSも含めてここから見れるので、気になる人はぜひチェックしてみてください。2017年度も来月には公開予定です。

寄付をしないのはなぜなのか


「寄付を人件費で使っているの?」と疑問に思う方がいるかもしれませんが、寄付型のNPOで人道的な支援をしているようなNPOなど、それぞれのNPOの規定によって人件費の取り扱いは違います。が、当然ながら対人支援などには物資ではなく人からのサポートが成果(たとえばうちでいえば、関わる高校生の数、就職率などのUPや食事の提供など)を出していくために必要になっていくため、特にD×Pは人件費率が高くなります。

寄付をしたことがない方に僕が考えてほしいと思うのはそれぞれのNPOなどによって実現したい社会があり、出したい成果があります。そこに共感するならば、寄付を使ってその成果を出してほしいと思って寄付をするのも一つの手だと思っています。

なので、共感しなければ寄付しなくていいです、単純な話。

ただ、「ここのNPOの代表が面白い」「ここのスタッフさんや雰囲気が好き」「このNPOはいつも新しい動きをしていて、文化を作り出している」など、成果にこだわらず、応援したいと思ったNPOに寄付していくこともありだと思います。

寄付するって一度やってみないとわからない、っていうのもあると思います。商品も一度買ってみないとわからない、体験してみないとわからないというのがあると思うので、ぜひ気になったNPOに寄付してと思っています。

僕自身も自分のNPOじゃなくて他のNPOに毎月寄付をしています。たとえば、

公益財団法人チャンスフォーチルドレン

ここは財団法人ですが、バウチャーと呼ばれるクーポンを発行して生活の厳しい家庭の子が塾に通えたりする仕組みを作っていてユニークな法人になっていて僕はいいなぁと思って毎月1000円ですが、寄付しています。

その他5団体ほど寄付していますが、ツイッターなどSNSできになるところを見つけたらまずは1団体ほど寄付してみる、 #フライングで寄付する が大切です。勢い!

あ、違いますよね笑 

僕は好きな団体にはそうしてしまいますが、たとえばNPOとかで気になっているところはイベントとかに行ってみるといいですよ。

寄付を集めているNPOさんは結構定期的に自団体のことを話したり今後の方向性を話すようなイベントがあったりとかもするので。

まずはそこからスタートしてもいいかもしれません。

ちなみに、前からD×Pのことを気になっていて、

「寄付してみよう!」

と気になった方はこちら。

うちの法人は高校生のコワーキングスペースしたり、7期目になって広がってきたので、ぜひ寄付よろしくです!ここからでもできます!

ちょっとアンケートの結果を受けて今日書いてみました。

それでは!


追記

ちなみにうちのNPO内でいくつか寄付の使徒限定されているものがあります。例をあげると、TECH募金。規定があって、上記のように人件費につかてしまってはダメで、書いてある規定通りPCやプログラミング学習に使わなければいけないというものもあります。あと、うちでは高校生を海外に送るワールドチャレンジ募金もそれにあたります。

使徒限定して行う枠組みも持っているので銀行口座を分けて管理しています。ということで追記。

#寄付について考える #寄付

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感謝しております!
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今井紀明

#ソーシャルグッド 記事まとめ

社会課題の解決や社会的マイノリティのサポートなど、よりよい社会づくりに関連するnoteをまとめます。事業やサービスだけに関わらず、人が生きづらさを解消し、よりよく生きていくための環境づくりのヒントになるようなものも。また、NPOやソーシャルビジネスの運営や組織づくり、資金調...
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