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「ビットコインは環境に悪い」説の真相レポート

最近しばしば「ビットコインは消費電力が大きく環境に悪影響を与えている」という話を耳にする。以前にも簡単なコメントを書いたが、今回もう少し定量的な評価をしてみた。私として総力を上げて書き上げたレポートで、内容には自信を持っているが、個人的な見解を多分に含みあまり拡散したくないので、いつもより少し価格設定を高めに設定させていただいたことをご了承願いたい。日本円やコーヒー?との比較など、オリジナルな分析が含まれている。ご購入頂いた方のコメント・メッセージにはできる限りお答えします。

1. 代表的なブロックチェーン電力消費指標

この手の話は数年前からあるが、本格的に話題になるようになったのは、ビットコインマイニングに使われている消費電力が見える化されるようになった2018年頃からだ。最も有名なのはケンブリッジ大学ジャッジビジネススクールというMBAの大学院が運営するCBECI(Cambridge Bitcoin Electricity Consumption Index)という指標で、元グーグルのホワイトハッカーであるマーク・ベヴァンド(Mark Bevand)が2017年に考案したモデルに基づいて作られている。最も引用されることが多い。

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