NoriandCompany

石油業界の上流の方で働いています。原油情勢、世界経済、株式投資、旅行とか

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マガジン

  • 原油市況と石油ガス上流事業について

    原油市況の見通し、石油ガス開発について折を見て整理していきます。 photo courtesy from rigzone

  • 世界経済メモ

    世界の経済に関するニュースを纏めていきます。自分の頭の整理が一番の目的ですが、皆様にもお役にたてば幸いです。 ヘッダー画像は首相官邸twitterより

  • 国内旅行記

    日本国内の旅行先で見た事、感じた事についてシェアしたいと思います。

  • 海外旅行記

    数日間の短期旅行から数年間の滞在まで、これまで訪れた国のことを書いていきたいと思います。これから訪問予定のある方、旅行先を考えている方の参考になればいいなと思います。

最近の記事

原油需要と原油価格について

前回まで、原油の供給側から原油価格の下値を確認しましたが、今回は需要について確認したいと思います。 参考にする資料は資源エネルギー庁が毎年提出しているエネルギー白書です。なお、こちらに書かれている数字は、BP統計が出典元になっており、基本的に世界で認められているものだと思って差し支えないありません。 さて、まずは世界で確認されている原油埋蔵量を見てみます。今のところ、このまま生産していては50年で枯渇する、と言われています。なお、新たに油田が見つかれば埋蔵量が補填されます

    • 海洋油田開発の採算ラインについて

      前回、米国パーミアン盆地でのシェール開発において採算が取れる水準は、原油価格が30-50$/bblあたりといわれていることに触れました。また、中東浅海やロシアでの油田開発の採算ラインは原油価格15-30$/bblあたりだともいわれています。 では、それ以外の海洋油田の採算ラインはどのあたりになるのでしょうか。現在、浅海域での有望油ガス田はほとんど既発見かつ減退傾向にあり、石油会社各社における新規探鉱・開発は大水深域や高温高圧域、極地域へとより技術的フロンティアに挑戦する傾向

      • シェールオイル・シェールガス動向について

        シェールオイルやシェールガスという言葉が世の中に定着して随分になると思います。当初は、非在来型と呼ばれていましたが、今や米国陸上のメインプレイといっていいのではないでしょうか。シェール開発が米国の石油ガス生産量を押し上げ、世界最大の生産国に上り詰めました。国内生産量の増加を受けて米国原油指標であるWTIも北海Brentに対して2017年以降割安、価格差は拡大を続けています。 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)はシェール開発について、専門家を招聘してセミナーを開催

        • FRBパウエル議長議会証言 (2019年7月)

          2019年7月10日、11日と2日間にわたって行われたFRBパウエル議長の米国議会証言の要点をまとめたいと思います。 FRB議長は半年に一度、経済情勢や金融政策について米上下両院の議会で証言を行う事になっています。議会証言でFRBの経済見通しや今後の政策方針が明らかになるため、市場でも注目されています。 なお、パウエル議長は6月下旬のFOMC会合にて政策金利の引き下げを示唆する発言しています。 An ounce of prevention is worth a poun

        原油需要と原油価格について

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        • 原油市況と石油ガス上流事業について
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        • 世界経済メモ
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        • 国内旅行記
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        • 海外旅行記
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        記事

          奄美大島滞在記 (3) - ビーチは貸切状態

          こちらのノートでは奄美大島滞在中に訪れた場所、感じたことについて書いていこうと思います。 奄美にはアクセスが良く、駐車場、トイレやシャワーが整備されているビーチが多数あり、ほとんど貸し切り状態で遊べます。滞在中に訪れたビーチを北部を中心に紹介します。 手広海岸空港からほど近くでサーフィンの国際大会も開催される有名なビーチです。駐車場から見て左手側はサーフィンのポイントで、泳ぐなら右手側のビーチが良いと思います。駐車場、トイレ、シャワー完備です。 初めて行った際、駐車場が

          奄美大島滞在記 (3) - ビーチは貸切状態

          奄美大島滞在記 (2) - あやまる岬には一番最初にいくべき

          こちらのノートでは奄美大島滞在中に訪れた場所、感じたことについて書いていこうと思います。 あやまる岬が想像を越えて良かったので紹介したいと思います。奄美大島に到着したら一番最初に行くべき。島に来たという旅気分が盛り上がります。 空港から北の方に車で10分程、前回紹介した宿泊先からは25分程掛かります。ちなみに奄美では公共交通機関が充実しているとは言い難いので、訪れる際は出来ればレンタカーを借りましょう。 あやまる岬観光公園と展望台が有りますが、展望台側が抜群に眺望が良く、

          奄美大島滞在記 (2) - あやまる岬には一番最初にいくべき

          奄美大島滞在記 (1) − 島での滞在はAirbnbがおススメという話

          こちらのノートでは奄美大島滞在中に訪れた場所、感じたことについて書いていこうと思います。 今回は奄美大島ではAirbnb使うと良いよ、というお話。 海外のリゾートと比べ、フライト時間が短く、航空券も安いので、旅行先には以前から候補となっていました。しかし、数年前まではAirbnbで奄美大島を検索しても殆ど物件は出て来ず、通常のホテル・宿泊先を検討しても余り気にいるものもありませんでした。バカンスでは宿が大事なので、とりあえず奄美は棚上げにしていました。 しかし、2019

          奄美大島滞在記 (1) − 島での滞在はAirbnbがおススメという話

          カタール滞在記 (3) - イスラム教について

          こちらのノートではカタールに滞在した約4年間で訪れた場所、感じたことについて書いていこうと思います。 今回はイスラム教についてです(ヘッダー写真は知多市HPより。姉妹都市のような関係にあるようです)。イスラム教といえば、お酒が飲めない、豚肉は食べられない等々いろいろと制限があることはご存じかと思います。実際カタールは厳格なイスラム教国であることもあり、豚肉を提供するレストランは"合法的には"ありません。また、お酒も外国人向けに高級ホテルのバー等ごく一部でのみ提供することが許

          カタール滞在記 (3) - イスラム教について

          カタール滞在記(2) - バナナアイランド

          こちらのノートではカタールに滞在した約4年間で訪れた場所、感じたことについて書いていこうと思います。 カタールは、100年前は天然真珠を素潜りで採取し現金収入を得ていたわけですが、巨大油ガス田が数多く発見され、今日では国民一人当たりGDPでは世界一を誇る超裕福な国となりました。国民は税金、教育費、医療費は無料、土地も確か無料で国から借りることができ一定期間経過後は自分のものになる等の恩恵を受けています。また、カタールで外国企業が商売しようとすると、カタール資本51%を含む合

          カタール滞在記(2) - バナナアイランド

          カタール滞在記 (1) - コーニッシュ

          こちらのノートではカタールに滞在した約4年間で訪れた場所、感じたことについて書いていこうと思います。 今回はコーニッシュについてです。表紙の写真はコーニッシュで撮った朝焼けです。いやいや、コーニッシュってなんぞ。聞いたことない。という人が多いと思います。海沿いの道路の事をコーニッシュと呼んでおり、これはカタールのみならず、他国UAEやオマーンでも通じます。改めて、ググってみても、"コーンウォール地方の"という定義しか出てきません。よく分かりませんので、わかる人いたらコメント

          カタール滞在記 (1) - コーニッシュ

          G20閉幕-トランプ大統領会見概要

          中国との交渉再開、第3弾関税は発動せず、ファーウェイ禁輸措置緩和トランプ大統領の会見でのポイントは、中国と貿易問題に前向きな方向性が示された事だと思います。第3弾関税の見送り、ファーウェイとの取引に関して前向きな発言をした事から、双方が何かしら着地点を見出し始めているのでは期待されます。これは株式市場の期待を若干上回ったと言え、米国株指数の高値をはっきりと上抜けするきっかけになりそうです。 以下、G20閉幕の際のトランプ大統領会見の概要です。 G20全体について- "安部

          G20閉幕-トランプ大統領会見概要

          G20閉幕-安倍首相会見概要

          おおむねポジティブG20閉幕の際の安倍首相会見はおおむねポジティブな内容であったと思います。 (1)貿易問題から経済の下振れリスクがあり、さらなる行動をとることを合意。=>世界的に金融緩和、刺激策を行っていくととれます。実際に米国は7月に利下げの可能性が高く、ECBドラギ総裁もハト派的発言を先日行っています。では、議長国である日本はどうなるか?金融緩和余地は残されていないといわれいる中で、増税を行う予定であり、この発言・同意内容と矛盾する事になります。現在の日本株はそれらを

          G20閉幕-安倍首相会見概要