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不動産ライターの、のりべぇ。第10回です。

「転居シーズン間近!集中企画!甘口系・賃貸物件の選び方」

昨日より予告もなく始めた5日ぶち抜き企画。今日は第2回です。

 本当にいきなり始めた感じですよね〜(笑)。ということで、今日は第2回です。

予算は最も大切な「物件選びの要素」です。

 当然と言えば当然ですが、賃貸にせよ、購入にせよ、真っ先に条件面で挙げられるのは予算です。これは自腹でも、会社支給でも同じこと。無尽蔵に予算ある方は対象外となりますが、大抵の方は、予算は限られていることと思います。
 意外と陥りやすいのが、立地を優先したがために賃料が予定より上回ってしまい、生活が苦しくなってしまったというパターン。この場所なら朝、もう少しゆっくり眠れる…、というお気持ちもわからないでもないのですが、どこかの保険会社じゃありませんが、お金は大事ですよ〜。冗談抜きに、予算にはゆとりを持たせてください。理由はこの後。

今回の物件に何年間住む予定ですか?

 これ、案外と見落としがちな話です。もちろん、突然の転勤というケースは除きます(突然転勤の可能性がある方はこの後)。
 例えば、大学生であれば4年間(ただし、4年間同じキャンパスという場合)。社会人でも、4年は一つの目安になるかもしれません。
 大抵の物件は2年更新です。そして更新の際には「更新料」が発生するケースがあります(更新料なしというけーすもないわけではありません)。
 少し話は遡り、入居時・入居後にかかる予算について考えましょう。入居時、言い換えれば「イニシャルコスト」でしょうか。これは、敷金・礼金・仲介手数料・賃料と管理費の先払い分などです。もちろん、物件により、敷金や礼金がゼロ、という物件もありますし、前述の項目以外に、保証会社(身元補償をお身内に代わって引き受けてくれる会社)への費用が発生することもあります。
 そして入居後、言い換えれば「ランニングコスト」として、月々の賃料と管理費、場合によっては駐車場代などが発生します。
 ところが、これに加え、前述の「更新料」、そして退去時のクリーニング、鍵交換料などが発生します。つまり、勝手に出ていけるわけではないということ。実は、予算にはゆとりを持たせてください、と申し上げた理由がここにあります。
 つい毎月の予算である賃料と管理費にばかり目がいってしまいますが、気をつけなければならないのは入居時・退去時、あるいは更新時といった、要所要所での予算。これを十分加味した上で物件を決めませんと、せっかく海外旅行の貯金してたのにぃ〜ということになりかねませんので、できれば、入居予想年数を想定し、その上で、更新料が無駄にならず(更新料を払ってすぐに引越しじゃ、もったいないでしょ?)、退去時に余計な費用がかかららぬような物件選び、生活のプランを考えてみてください。
 ただし、突然転勤を言い渡されるケースはどうでしょう。普通は会社都合であり、その際は各種費用を出してくれることが多いと思います。そうであれば、今回のケースはあまり考慮しなくてもいいかと思いますが、これまた会社次第であることも加味してくださいね。

その都度、必要なアイテムは増えていく…

 賃貸、それも築年数が経過している物件だとしても、住む人にとってみれば「新しい部屋」。より良い生活を送るために、家具に始まり、調理器具、部屋を飾る小物類と、案外生活アイテムは増えて参ります。借りるお部屋も、増えたアイテム同様、広くなっていくのであればいいのですが、必ずしもそういうわけではないと思います。となれば、部屋の有効面積は、物に押されてだんだんと狭くなってしまいます。狭くなったら、残された空間で過ごすのか。あるいは有料ごみとして処分するか、それとも棚などの家具を新調されますか?いずれにしても、購入費あるいは処分費用はかかります。こうした点からも、予算にゆとりを持たせてあげると、これらの費用に振り分けることが容易です。

大体課題になるのは「同じ予算で条件が異なる物件」。

 ここまでお金のことで偉そうに(笑)書いてしまいましたが、昨日も書いた通り、不動産サイトの検索機能さえあれば、自ら設定した予算の範囲内で物件を絞り込むことは可能です。しかし、条件面(比較した物件の両方とも敷金はゼロなのに、片方は礼金を2ヶ月分とる、など)は大きく異なることがあると思います。検索の仕方にも、賃料の安い順という項目があれば、賃料+管理費の安い順という項目を設定しているサイトもあります。ところが、入居時費用については検索がかけられませんので、同じ賃料でも、トータルコストは異なってくることも結構あります。ここがポイントで、賃料+管理費(あるいは賃料)で検索をかけ、予算の範囲内に収まる物件を絞った上で、価格面のチェックから始めてみると、思わぬ予算オーバーを回避できると思います。

本日のまとめ

 物件を選ぶ際は、「イニシャルコスト」「ランニングコスト」の双方から予算面でのチェックを行いましょう。また、退去時にかかるコストについても不動産屋さんに概算でいいので確認するとよさそうですよ。お住まいの期間にもよるものの、トータルコストがどのくらいかかったかが最後、結果となって現れます。 ぜひ物件選びの際は「予算面」について考えてみてくださいね。

次回(明日)は立地についてまとめて参ります。どうぞお楽しみに!

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