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不動産ライターの、のりべぇ。第13回です。

「転居シーズン間近!集中企画!甘口系・賃貸物件の選び方」(最終回です)

1週ぶち抜き企画も最終回です。

 ついに最終回を迎えました「甘口系・賃貸物件の選び方」。昨日までに一通りの「物件選びのポイント」についてお話しさせていただきましたが、最終回の今日は、これまでとは異なる視点でお話ししようと思います。その後、ここまでのまとめも書いていこうと思います。

物件そのもの、というより、あえて「ブランド」で選ぶという方法。

 最後は物件を直接見て決めていただきたい、というのが個人的な感想ではあるのですが、物件選びの際、あえてどの会社が施工したのかを選択基準にするというのはアリだと思います。結構ハウスメーカー施工のアパートもありますし、小規模マンションも手がけるハウスメーカーもあります。
 このハウスメーカー施工の物件ですが、実は借り手だけでなく、物件のオーナーにとってもメリットがあります。ハウスメーカーに対する安心感や信頼もあるでしょうが、アフターサービスの面でも充実している会社もありますので、施工後も安心だそうです。あえてオーナー目線で考えると、賃貸物件選びとはいえ、いい物件に巡り会えそうな気がします。もちろん、ハウスメーカー系じゃない物件が悪い、ということではありませんのでご注意ください。

手抜き工事問題があったあの会社の、その後の話。

 中傷になりかねませんので、あえて社名は伏せますが、主に単身者向けのアパートを供給している某社の手抜き工事が大きな問題になりました。まだ10年程度前の話ですから、ご記憶にある方も多いでしょう。きっと今でも、「この会社が作った物件だけはイヤ」と嫌悪される方もいらっしゃるかも知れません。ですがこの会社、ホームページ上で改修に関する報告を公開しています。法令遵守が声高に叫ばれる世の中ですから、当然という意見もあるかと思いますが、こうした取り組みを考えれば、改修済みの物件を選ぶというのもアリだと思います(改修済みかどうかは、仲介会社さんに聞いてみましょう)。昔なら有耶無耶になったことでも、近年は改善の有無も「見える化」していますので、いい時代になった、と言っても言い過ぎではないのではないでしょうか。

それでは「賃貸物件選び」のまとめです。

・入居時の費用、毎月の賃料と管理費、そして退去時。それぞれの費用を計算しましょう。
 つい、毎月の賃料と管理費(車をお持ちの方なら駐車場代)ばかりに目を向けがちですが、入居時の費用(敷金・礼金など)、退去時の費用(お部屋のクリーニング代や鍵交換費用など)も含めて、概算でもいいので計算してみてください。一見するとお得に見える物件も、結局入居時・退去時の費用がかかった関係で割高になった、ではもったいないです。

・その場所に何年くらいお住まいになる予定ですか?
 概ね2年に1回、更新手続きに伴う更新料を求められることがあります。それほど高額でないケースも多いのですが、この更新時期に合わせて住み替えを行うというのも、お得に住む方法です。

・生活スタイルに合わせた立地・環境選びをしましょう。
 好立地、と呼ばれるエリアに住むのも一手ですが、あえて割安なエリア(各駅しか止まらない駅、駅からは少し離れている、など)を選ぶのも一手です。お住まいになる方の生活スタイルに合わせた立地・環境の物件を選んでみましょう。

・どうしても充実設備、なら「分譲タイプの賃貸化」を。
 決して豊富にあるわけではありませんが、設備が充実した物件、という意味では、分譲タイプのマンションや一戸建てが賃貸物件として出てくることがあります。これを狙うという方法もあります。

・最も大切なのは、「独自基準」と「80点目標の75点クリア」。
 人の目を気にして、ちょっと背伸びしてしまうと、後で生活がキツくなります。賃料にはゆとりを持たせつつ、他人の意見は気にせず、独自の基準・視点で物件選びをしてください。これは賃貸・持ち家共通です。
 また、完璧を目指すのではなく、80点を目指しつつ、結果75点をクリアしていればよし、としてみましょう。どうしても気に入らないのなら、極論、引っ越せばいいだけです。賃貸のいいところは、こうした割り切りができるところ。ゆえに、完璧を目指さないことで、ストレスも蓄積しませんよ。きっと。

 いかがでしたか?あくまでも一視点としての賃貸物件探し・選びだったわけですが、ご参考になりましたでしょうか?
 今週は打ち抜き企画でしたので、いつもお休みをいただいている土・日ですが、どちらかで1本お送りしようと思います。
 次回もお楽しみに!

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