日本代表のGKに関して僕が思うこと

先日こちらのツイートに「他の2人に期待すること」への意見を募った。

回答は予想通り。
「反応の良さ、ビッグセーブ、若さ、勢い」そのどれもGK選考の基準だし、実際にそのクオリティを見せたからこそ、今ロシアにいる。
その点、川島に衰えがあることも事実だ。反応の良さでは中村が勝るかもしれない。だから中村が出るべき、と言う意見もわかる。
GKの守備を評価する要素は大きく2つある。①準備②ボールへのアクション。
①はボールが来る前の動作。立ち位置や姿勢、予測、駆け引き、味方への指示や守備のオーガナイズ。②は文字通りボールへのプレー。キャッチングだったりセービングだったり。その前のステップワークだったり。

ではどちらの要素が重要か。それは圧倒的に①準備である。守備の場面でGKがボールに触る時間は極端に少ないから。だから準備によってプレーが決まる。準備が全てといっても過言ではない。

他のふたりが川島と同じように準備ができるか。できるかもしれないしできないかもしれない。わからない。


ボールへのアクションを評価するのも大切だが、それは準備ができてからの話だ。ただ、質の伴わない準備であってもビッグセーブを連発するGKはいる。だけど、継続はしない。続かない。短期決戦では技術のなさを勢いで隠せても、いずれ化けの皮は剥がれる。一発屋みたいなGKがW杯で生まれるのはそのためだ。

W杯の舞台で東口や中村にビッグセーブを期待して、起用してほしい、と言う意見は真っ当である。短期決戦は勢いが重要だったりする。そして現に、今代表のゴールマウスを守っている川島もかつては「勢いとビッグセーブを期待された」1人だった。技術こそ、今と比べたら段違いに低かったが、反応の良さや勢いでなんとかなった。直前の親善試合での抜擢にプレーで応えて、南アW杯で活躍し、世界との差を痛感し、海外へと飛び立った(オランダ戦スナイデルのゴールが川島を海外へ飛び立たせる要因となった)。

①と②のどちらも総合的に考慮して選ぶか、②の勢いに期待して選ぶか。勝つために何を優先するのか。それは西野監督と浜野さんと下田さんの2人のGKコーチが決めることだ。

僕は、日本代表を応援する1人の人間として、GKを応援する1人として、監督・スタッフが選んだGKを信頼し、応援したい。

以上です。

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