いま私を幸せな気持ちにさせてくれるものはバレエ「くるみ割り人形」。

私にとってのシャンパーニュみたいなもの。特別な美しい時間をプレゼントしてくれる。

チャイコフスキーの3大バレエのうち「くるみ割り人形」だけまだリアルに観ていないという事もありYouTubeで繰り返し観ている。何度観ても飽きない。何度も観ていると細部にわたっての配慮というか作る側のこだわりが見えてくる。あらゆる面においてよく練られた演出である。映画のように撮り直しはできず一発勝負なので相当のリハーサルが必要だろうと思っていたが意外とリハーサルは一回だけらしくさすがプロだと思った。歌舞伎と同じで多少の変更はあっても大体の流れは同じでダンサーたちは動きが頭に入っているものと思われる。

３大バレエのなかでは「くるみ割り人形」が一番好き。音楽、ストーリー、ダンス、衣装、舞台の演出、舞台セット、、、どれも最高！特に音楽はチャイコフスキー独特のメルヘンチックな感じがストーリーにぴったりはまっていてとてもいい。

落としたくるみ割り人形を発見

ネズミの王様の登場

主人公のマーシャとくるみ割り人形がお姫様と王子様に変身

フランスの踊り

こんぺいとうの精の踊り

有名な曲「花のワルツ」のシーン

雪が降っている様子が音楽とダンスで絶妙に表現されているシーン

YouTubeで世界のいろんな劇場の「くるみ割り人形」を観たがロシアのサンクトペテルブルクにあるマリインスキー劇場のバレエが１番のお気に入り。チャイコフスキーが披露したのもこの劇場とのこと。将来マリインスキー劇場で「くるみ割り人形」を観たい。できたら皇帝席で。日本には外国にあるような本格的でゴージャスな劇場はない。観る環境によって同じものでも違って観えると思う。

マリインスキー劇場

マリインスキー劇場のバレエ団に日本で初めて入団された石井久美子さんという方がいる。現在20代で現役のマリインスキー劇場のバレエ団員。

この動画は石井久美子さんのダンス。とても素敵。ぜひマリインスキー劇場で拝見したい。

これはマリインスキー劇場でのマリインスキー・バレエの公演。1:28:14くらいから5分間ほどの”こんぺいとうの精の踊り”の曲は有名で、踊っているAlina Somovaさんのダンスも素敵で大好き！
ところで「くるみ割り人形」は非常に簡単に言ってしまえば愛の力によって魔法が解けて幸せになるというストーリーだと私は解釈している。チャイコフスキーの3大バレエのあと２つの「白鳥の湖」「眠れる森の美女」も同じようなストーリーだ。ヨーロッパのおとぎ話や童話には愛の力によって魔法が解けて幸せになるというストーリーが多いような気がする。このストーリーは映画にも多いように思われるが人の心をとらえる永遠のテーマでヒットさせるための必要な要素のひとつだと思う。

聖書にアダムとイブが神様に食べてはいけないと言われていた果実をヘビにそそのかされて食べてしまい楽園を追放されてしまう話がある。これは人間が悪魔に魔法をかけられたとも解釈できると思う。(預言者によると人間は正しい行いをしていればまた楽園にもどれるらしい)魔法を解くにはやはり愛の力が必要だと童話やおとぎ話は語っていてその強いメッセージが多くの人の心をとらえているように感じた。