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「はいからさんが通る」のおひきずりさん(画像3枚)






⬆を描いた頃 (2017年の記)
Twitter(現X)で、往年の少女マンガ「はいからさんが通る」の新装版についている作者と編集部による注意書がスゴイと評判になった。
「気合い入ってる文章だ、ここまできっちり丁寧な文で分かりやすく書けるのか」という意味と、「作者がマンガを連載した70年代の感覚で停止せずに、モラルについて考え続けた証」という意味で注目に値する。 

それでちょっと思い出したので描いてみた。日本で梅毒が広まったのは幕末で、ペリーの船が持ち込んだのではなかったか。どうだったのだろう。タイプスリップ幕末医療マンガでもある「 仁 」では主人公は幕末で吉原に梅毒の患者を診察に行った。

はいからさんが今年アニメ映画化。
はいからさん映画化で新装版が出され、注意書があらたに付けられたようだ。
手塚治虫の単行本にもついてるが、はいからさんのそれはなかなかすごいという話。しかし、「こういう注意書つけとかないといけない世の中になんですねー 残念だ」「うるさい人がいるから仕方ないですね」という、まっったく理解しないリプもちらほら。

はいからさん読者だった昭和の子どもにとっては、画面の端に時々出てくる「おひきずりさん」など、今いいのかな?と思うので、注意書は有り難くかつ必須だろう。
作者の大和和紀さんが「あれは、おひきずりさん=男狂いのこと」と説明してたのを子どもの時分に読み、子ども心にショーゲキを受けながらも「そういうものか」と思ったものだった。

当時の愛読者の一人として、今時の若い人が読むときに、「これは昭和50年の社会の価値観のもとで描かれている」という注意書というかワンクッションが必要だと思う。

「おひきずりさん」も、その後あれはただの〈男狂い〉とは違うのではと思うようになっていたので描いた次第。


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