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ARGOのUMAMIフレンチに若鶴酒造の和酒のマリアージュ

麹町の東條會館に9階にあるフレンチ「ARGO」にて行われた1日限りの特別ディナーに行ってきました!

とっても素敵な会だったので、レストランと酒蔵さんをご紹介させてください!(自慢?)

Fête de la Musique フランス 音楽の祭典

今年創立110周年記念の一環イベントですが
Fête de la Musique =「音楽の日」
パリでは毎年6月21日には至る所で音楽イベント行われるそうです。

同じく1年のうちで最も昼が長い夏至の日に開催とのことで、
私達も遅い夕暮れからじっくりと夜に変わっていく東京の夜景を見ながら音楽と料理を楽しみました。

【イベントの見どころ&味わいどころは4つ】
1.フレンチレストランARGOの「UMAMIフレンチ」フルコース
2.若鶴酒造の日本酒とウィスキーペアリング
3.フランスの名曲を奏でるチェロの四重奏のミニ・コンサート
4.東條會館9階からの時間と共に変化する東京の景色


富山県をはじめとする北陸の食材や調味料を使用した、
ARGOの唐澤シェフの「UMAMIフレンチ」
同郷の富山の酒蔵
若鶴酒造の日本酒やウイスキーとのマリアージュ

それだけでなく、優雅なチェロの演奏にも酔いながら
東京を一望できる店内からの夕暮れから夜景までの情景にもさらにウットリして

ペアリングの会どころか、料理、ドリンク、音楽、そして移り行く景色を五感で愉しむ夕べでした!

曲目はこちら。
今回のテーマに合わせたセレクト。

ensemble CELLARの皆様はチェロを中心としたアンサンブルプロジェクト及びグループ。
CELLARとはワインセラーとチェロを弾く人 (cello+er) を掛け合わせた造語.
セラーではなくチェラーと発音。
ワインのように一人一人の持つ個性をよりよく熟成していきたいという願いがあるそう!
ワイン好きなのかしら???
フレンチレストランARGOの「UMAMIフレンチ」x 若鶴酒造の日本酒とウィスキーのペアリングコース!音楽に合わせた展開に期待が高まります!


若鶴酒造の日本酒とウイスキー
そのままだけでなく様々なARGOらしいアレンジでUMAMIフレンチのコース料理に合わせます!

富山県砺波市の日本酒の蔵元、若鶴酒造

代表銘柄は「若鶴」「玄」、そして「苗加屋(のうかや)」

三郎丸蒸留所」という1952年から続く北陸で唯一のウイスキー蒸留所もあります。

写真は右から

●苗加屋 夏純米
富山県産「雄山錦」を低温でゆっくり仕込んだ純米酒。半年の熟成を経て、夏の純米酒として限定出荷。

●苗加屋 純米吟醸 琳青(りんのあお)
無濾過生原酒。富山県南砺産雄山錦100%。精米歩合55%、アルコール17度。

●苗加屋 純米吟醸 玲橙(れいのとう)
兵庫県三田産山田錦100%。精米歩合55%、アルコール16度。

FAR EAST OF PEAT FOURTH BATCH
2018年蒸留の三郎丸蒸留所へビリーピーテッドモルトと、
兵庫県明石市の江井ヶ嶋酒造のバーボンカスク熟成ライトリーピーテッドモルトに加え、
スコッチモルトを吟味してブレンド。
モルト原酒のみを使い、華やかで多層的な味わいを目指したブレンデッドモルトウイスキー。アルコール分:50%

●サンシャインウイスキー
三郎丸蒸留所モルトとスコッチグレーンウイスキー等の輸入原酒、ブレンド用アルコールを用いてブレンド。アルコール分37%

●十年明(じゅうねんみょう) Seven
三郎丸蒸留所の7年以上のモルトウイスキーを主体にスコッチグレーンウイスキー等の輸入原酒を用いてブレンド。アルコール分:46%



ウエルカムドリンクは夏のムシムシした暑い日の夕方の到着に嬉しい、
スーッとした清涼感のあるハーブティーベースのノンアルコールカクテル。

ウットリするような第一部の音楽の後、UMAMIフレンチのコースはスタートしました。


①【INTRODUCTION】「口福のひとさら」× はじまりの1杯

シェフの出身地でもある新潟県の妻有ポークをスモークしたもの
昆布〆のキスのフリットに梅肉ソース
そして昆布風味のクッキーの上には、富山県と言ったら!な、とろけるような食感とコクのある白海老

使用しているお皿は「WASARA」
サトウキビの廃材や竹の繊維など土に還る素材から作られた紙の器です。
再利用可能でありながら和紙のような温かみや高級感のある質感。

富山の地ウイスキー「サンシャインウィスキー」を使用したハイボールは、ほんのりレモンやパッションフルーツの風味を効かせた爽やかな味わいで普段ウイスキーを飲まない人にも好評。

スパークリングワイン代わりのアペリティフとしてだけでなく、モルトの風味が燻製をかけた妻有ポークによく合います。

スモーキーでミネラル感のあるウイスキーは牡蠣や魚に合わせますが、昆布などの海藻ともとても好相性ですよ。


②【PROLOGUE】「玉蜀黍とはとむぎ茶」× 苗加屋純吟 玲橙

なめらかなの冷製ポタージュスープをベースに、ムースとシャーベットの3層仕立ての玉蜀黍(とうもろこし)を堪能できる一皿。
甘さ、旨味に加え、はとむぎ茶のジュレの香ばしさと深みも加わります。

「苗加屋 純米吟醸 玲橙」は爽やかさとフルーティーさもありつつ、落ち着いた旨味がありバランスがいいです。

アクセントのオレンジの香りが「玲橙(れいのとう)」という日本酒の名前のやラベルのオレンジ色のイメージにもピッタリです。
ちなみに「玲」は、玉が透き通るように美しく輝く様と言う意味もあり、これも日本酒と料理の両方のイメージに繋がります。

また、食感や温度、テクスチャー違いの層それぞれに合わせていくと、日本酒もまた様々な表情を見せてくれます。

③【QUARTETTO】「オマールブルーのパイ包焼 ジェノベーゼ」× 苗加屋純米吟醸 琳青

高級食材のオマール海老を贅沢にほうれん草などとパイで包み、バターの風味豊かにサクッと香ばしく焼いたクラシックな見た目の一皿。

「苗加屋 純米吟醸 琳青(りんのあお)」の無濾過生原酒の力強さとフレッシュさが、滑らかなジェノベーゼのオランデーズソースの酸味と、香り高いハーブの爽やかな青さにとても合います。

ワインだと白を合わせそうですが、日本酒はワインよりアルコールが高く、旨味成分も多いので、旨味の相乗効果がワインより相応しいとも思える組み合わせでした!


なんと一皿に同じ日本酒をマネージャーの松本将尚ソムリエがアレンジ!

「UMAMIフレンチ」に合わせて、富山県産羅臼昆布を漬け込み、旨味とミネラル感を加え、ほのかに温度を変えて提供。

食材とソースと日本酒と、そして昆布の旨味…
複雑ながらもどこかほっと落ち着くような優しさを余韻同士まで感じさせてくれました。


④【HARMONIE】「鯧のソテー 紫蘇かおるブールノワゼットソース」× 苗加屋 夏純米

兵庫県淡路島産の鯧(マナガツオ)を中はふんわりと絶妙な火入れ加減で仕上げた一品。

富山の甘さのある醤油が効いた焦がしバターソースは、夏酒に合わせて紫蘇の香りやトマトやケイパーの酸味が爽やか。

下にある茄子や「苗加屋 夏純米」のブルーボトルのラベルの金魚もとても夏らしくテーブルを華やかにさせます。

昆布締めにしたマナガツオに、
磯の香りと独特のヌメり感のあるワカメなどの海藻のテクスチャーと旨味。
そして醤油の風味。

見た目の南仏っぽさとのギャップがに驚かされ、
日本酒と合わせるとフレンチなのにどこか懐かしさを感じさせます。


⑤【SYMPHONY】「フランス産仔羊のロースト 南フランスのかおり」× FAR EAST OF PEAT FOURTH BATCH

美しく仕上げた産仔羊のローストに合わせたお飲み物はなんと、ジャパニーズ ブレンデッドモルト ウイスキーのお湯割り!

三郎丸蒸留所×明石の江井ヶ嶋酒造という日本のクラフト蒸留所同士によるコラボレーション「FAR EAST OF PEAT FOURTH BATCH」

焼き上げた仔羊の香ばしさにピートの香りがアクセントとなり、ソースにより深みを与えます。

お湯割りで提供されたことで、食中酒として飲みやすくなり、また口内での仔羊のミルキーな脂の甘味や香りの広がりをより感じることができます。

ボリュームたっぷりの仔羊のローストはナイフで大きめに切って咀嚼すると、前の料理に合わせた日本酒の旨味ともとても合いました。

添えられたたっぷりの夏野菜。
ソースにはバスク地方のエスペレットのAOC唐辛子、というかパプリカのようなピマン・デスペレットの爽やかな辛みがアクセントとなっています。

この唐辛子の故郷のフランス南西部、スペインとの国境の美食の街のバスク地方
フランスの南東部にはイタリアもあるため使用されたイタリア名物のポレンタ
そしてフランスのプロヴァンス地方のシストロン産仔羊

フランス南部の陽気で豊かな食文化の影響を感じました。


⑥【FINALE】ガトーフロマージュ × 〆の一杯

食べるのがもったいなくなるような酒粕を使ったチーズケーキ。

合わせたのは「十年明(じゅうねんみょう) Seven」

7年以上の熟成を経たモルトウィスキーにハーブティーの氷を浮かべます。

ピート香とハーブの香りが混じり合い
モルト由来の甘い香りにフルーツのニュアンスがチーズの中のブルーベリーとエスプレッソに合いました。


⑦【EPILOGUE】食後のお飲み物と小菓子

レストランからの皇居の緑や東京のビルの景色は、夕暮れとともに夜景へ。
食後酒とデザートで優雅な時間に浸ります。


大きな窓を配した店内は空に浮かぶ船をイメージしたそうです。
なぜならこの店名「ARGO」はギリシャ神話に登場する巨大な船の名前!

まるで豪華客船に乗った気分で音楽と共に、
イントロダクションからプロローグ、カルテット、ハーモニー、シンフォニー、フィナーレ、プロローグと言ったコース料理を。

アンコールしたくなったけれども、おなかいっぱいで大満足!
なので次回は赤茶色に色づいた東京の景色眺めながら秋の食材のコースも堪能したいと思いました!


【Fête de la Musique フランス 音楽の祭典】

お料理
富山の食材を中心に、ARGOのUMAMIを加えたフレンチの技術のフルコース料理7皿

■お飲み物
若鶴酒造の日本酒3種類だけでなく、同蔵のウイスキーベースに富山の薬膳をドリンクに再構築したお飲み物のペアリング

ミニコンサート+アルコール・ペアリング+フルコース、サービス料込み3万円

ARGO

〒102-0083 東京都千代田区麹町1丁目12 ONE FOUR TWO by Tojo 9F

ランチ11:30-15:00(L.O.13:00)
ディナー18:00-22:30(L.O.20:00)
※ディナーは行政の要請に応じた営業時間となります。

定休日毎週木曜日
※当面の間 木曜日を中心とした不定休
(年末年始、GW、夏期休業あり)




シェフの唐澤豪氏は都内の有名フレンチ勤務の経験を積んだ後、ARGOにて料理長として季節の食材をいかすよう丁寧に調理し、UMAMIを通じて、生産者の想いやその土地のストーリーを同時に表現しています。

今回のマネジャーの松本将尚ソムリエのアレンジは
果実を加えたハイボールから始まり、日本酒に昆布を漬け込む、日本酒の温度を上げたりウイスキーもお湯割りにしたり、ハーブティーの氷を入れたり…
ワインだけのペアリングコースにはない楽しみを与えてくれました!


現在「旨味 UMAMI」や「発酵」は海外の一流レストランやシェフも取り入れていて世界の食のトレンドの一つとなっています。

「フレンチにはワイン!」は王道ですけれど、
ノンアルコールカクテルや日本酒、ジャパニーズウイスキーを取り入れた和酒のペアリングに、
昆布や魚醤などの和の食材や調味料を使ったUMAMIフレンチとではワインとはまた一味違った相性の広がりを感じました!

シェフの唐澤豪氏(左)とマネジャーでソムリエの松本将尚氏(右)


ARGOは、9月23日から始まる国内最大級のレストラン・イベント「フランス レストランウィーク2022」にも参加予定。

なんと唐澤豪氏は今年のフォーカスシェフの16人の1人に選ばれました。


その他のフォーカスシェフはこちら
https://francerestaurantweek.com/chef


期間中はコース料理特別価格で堪能できます!
窓際席確約プランや個室もあるそうですよ!

ぜひランチでもディナーでも、ARGOの店内からの東京の景色と共にとっておきの時間を過ごしていただきたいです!



「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」

フランス料理を、もっと気軽に楽しんでいただくことを目的とした日本最大級のグルメイベント!
今年は9月23日(金・祝)〜10月16日(日)の24日間開催


今年は、食材は「日本の食文化を応援!トレ・ボン 日本のテロワール」、そして南仏の料理!
北海道から沖縄まで全国各地から約550店ものフレンチレストランが参加。


有名レストランガイドの星獲得店やメディアでも話題沸騰の有名シェフたちのフレンチを気軽に楽しむことができる絶好の機会!

期間中はダイナースクラブ会員でない方も含め、どなたでもお得な価格でコース料理をお楽しみいただけます。

完全予約制。一般予約受付開始は2022年8月30日(火)午前10時から

その他にも様々なスペシャルイベントがあります!
今年も楽しみ!




昨年は【フォーカスシェフコラボレーションイベント~Rendez-vous~(ランデブー)】や、実際に予約してフレンチレストランウイークのスペシャルディナーの店舗にもお伺いしました!

この秋、ちょっと普段行かないようなフレンチレストランもお得に行って素敵な時間を楽しんでみてくださいね!


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