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安いギターと高いギターの違い(アコースティックギター編①)

Noriです。ただいま入院生活中です。
足の手術も無事に終わり、順調に回復しています。

改めて
noteにこれから本格的に記事を書いていこうかなと思った時に
何から書こうかなと迷ったのですが
せっかくなので皆さんに役に立ちそうな事から
書くのが良いのかなと思いまして。
音楽的な部分から記事を書く事にしました。

今回のテーマがアコースティックギターの
高い物と安い物の違いについてです。
これは高いギター=良いというのではなく
その人に適した楽器の選び方が一番大事
という事を伝えることができたらなと思っています。

ギターをやった事がある、ギター演奏者の方々から
よくこんな話を耳にします。それは
「入門用の低価格帯のギターを買ったけど
コードのFが押さえられなくて挫折した」

「高いギターはやっぱり高いだけあって弾きやすい」
という話です。

私が皆さんにお伝えしたい事、それは
低価格帯のギターを買った後は、まずリペアショップに
調整を依頼しに持って行ってほしい

という事です。

皆さんが耳にするような楽器メーカーは大抵
大きな工場を持っていて
そこでギターが作られています。
その中では細かく担当別に職人さんが配置され
流れ作業で楽器を製作しています。

低価格帯のギターは一番売れる価格帯なので
それだけ本数が多い。となると
一本一本の調整にそんなに時間をかけてられないのです。
組込をする人もあらかじめ大量にパーツだけ置いてあって
それをささっと組み込んでささっと調整して次に回す
その位の事しかできないんです。

高いギターはある程度調整に時間がかけられているかもしれませんが
それでも完璧にセッティングをするまでの
時間はないはずです。

これを踏まえて皆さんに知っておいて頂きたい事があります。
それは
楽器屋さんに展示されている状態は必ずしも
ベストのセッティングになっている訳ではない

という事です。
気の利いた店員さんがいる店では
こまめにネックの反りの調整位はするかもしれませんが
ナットとサドルを削って調整するまでの事はしない。

なので、低価格帯のギターを購入して
弾きにくいと思ったとしても
リペアショップでナットとサドルをちゃんと調整しなおせば
弾きやすくなるんです。

思うんですよ。一番最初に買う楽器って
皆一生懸命バイトして貯めたお金をつぎ込んで
それなりな思いで買っているんだろうな、って。
それで買ったギターが低価格帯のギターで
セッティングが悪いせいで
弾きにくくって挫折したってなったら

もったいなさすぎるよね

年配のギタリストの方はで
「昔の弦高が高かったギターで、弾きにくい中で
一生懸命練習したからうまくなれたんだ」
とか言う人がいます。
今はそんなスポ魂丸出しのような時代ではない。
リペアショップの数も増えています。
ちょっとセッティングを直すだけで弾きやすくなるのなら
さっさとやっちゃった方が良い。

セッティングも整えて、やるだけやってみて
それでセンスがなかったっていうのであれば
しょうがないかと思うのですが
それ以前の段階でギターを挫折してしまっている人って
結構いると思うんです。

私は楽器を持つ時は、元値が高い安い関係なく
かなり調整を追い込みます。
高い安い関係なく、おもいっきり弾けない楽器は
持っていても意味がないと思うので。

低価格帯と言っても、聞いた事があるメーカーが
出しているものであれば
ちゃんと調整すれば長く弾ける楽器になります。
逆に音楽雑誌でもない雑誌の広告に載っている
聞いた事もないメーカーの入門用セットみたいな物だと
調整しても良くならない可能性があります。

昔、音楽関係でお世話になった人から
こんな話を聞いた事があります。それは
「楽器メーカーは一番売れる価格帯に一番力を入れる」
ちゃんとした信念がある楽器メーカーであれば
手が届きやすい価格帯の楽器ほど
ちゃんと使えるものを作るはず。

やみくもに高い楽器に買い替える前に
汗水たらして買った目の前の初めての楽器を
一度見つめなおしてほしいなって思います。
買いなおさずに調整だけで事が済むなら
調整したほうが無駄なお金がかからない。
無駄なお金を使うよりも、その分
遊んだり美味しいものを食べたりしたほうが良い。

自分は楽器の調整や買い替えなどで
今までにそれ相当の額のお金を
身を削って費やしてきたので
皆さんにそんな思いはしてほしくないのです。

今回は演奏するって観点から書いてみました。
次回は”音質面”の観点から書かせて頂こうかなと思っています。

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