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乳がん記録 #16 術後1日目


手術の翌朝

2023年6月22日。長かった夜がようやく明けた。
6時頃目が覚め、ようやくお水を飲む。
痛み止めの点滴がよく効いて、強い痛みはなかったが、動くとやっぱり痛む。
でもそんな痛みよりも、とにかく腰が痛い。
起きたい、でも動くと痛い!でもとにかく動きたくてたまらない!という感じ。
トイレまで歩けるようになれば尿の管も抜けるし、フットポンプも外して貰える。少しはラクになるだろうと思い、ちょっと怖かったけど、看護師さんにサポートして貰い、ベッドの上で起き上がり歩いてみる。
腰が痛くて歩けないんじゃないかと思ったが、起きてしまえば腰の方はスッと楽になった。
胸や背中の痛みの方もなんとか大丈夫そう。
というわけで、尿の管とフットポンプを外して貰い、少し身軽になった。

とは言え、まだ痛み止めを点滴するための管、胸のドレーン(手術した場所に溜まる滲出液を排出するためのチューブ)、背中のドレーン、と3本の管に繋がれている状態なので、寝返りは打てないし、何をするにも不自由。
熱もずっと37.5度以上あって体もだるい。喉もまだ痛い。寝てると腰も痛い。
痛みはコントロール出来ているのに、なかなか苦痛だった。
そして何より、とにかく眠い!!
テレビを見ていても、スマホを見ていても、ご飯を食べていても、すぐに眠くなる。
痛み止めの点滴のせいもあるのかもしれないが、かなり体力を消耗したんだな、というのを実感。

食事について

乳がんは内臓の手術ではないので、翌朝からご飯はいきなり普通食。
考えたら、一昨日の夜から何も食べてないわけで、こんなに辛いのに、朝起きたらお腹はペコペコだった。
ただ、朝ごはんはさすがに完食できず。
術後はとにかく食べないと回復しない、と聞いていたので、朝昼晩、とにかく必死で食べたが、おかずは完食できても、ご飯がどうしても残ってしまった。
食べてる途中に眠くなってしまうし、3食食べるだけでひと苦労。
そんな中、面会に来た夫が買ってきた「つぶつぶオレンジジュース(ちょっと高級なヤツ)」がとにかく美味しくて。
食事が喉を通らない最初の2〜3日は随分と救われた。

追い討ち

で、ただでさえ辛いことばかりの術後1日目に、なんと生理がはじまってしまう、という・・・・。
こんな不幸があるだろうか。
普段はPMSや生理痛は少ない方なのだが、術後のせいか久々の貧血状態。生理で貧血なんて10代の頃以来。
気持ちもすっかり弱ってしまい、泣きながら寝た。(眠いので泣いていてもすぐに眠っちゃう)

この日はまだ再建した胸はガーゼを当ててあって見ることができず。
先生が傷口を見る時に見ようと思ったら見られたのだが、まだ勇気が出ず。
怖くて再建した胸に触れることもできなかった。


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