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乳がん記録 #23 退院2週目


いよいよ仕事復帰

2023年7月10日。退院して約1週間。
痛みはほぼ無くなったものの、突っ張り感や、「脇に板を挟んだ感じ」と「背中に板が張り付いた感じ」はまだまだ残っている。
金曜日に抜いたばかりの背中の滲出液ももう既にタプタプしてきて、「元の体に戻るのには程遠いな〜」と、つい溜め息が出てしまう。
暇にしていると脇や背中の「板」に神経が集中してしまうし、つい辛いことを考えてしまうので、もう仕事復帰することにした。

月曜日の朝イチはリモートでのチームミーティング。
久々にみんなの顔が見られて、笑顔で挨拶してちょっと泣きそうになる。(泣かなかったけど!)
まだガンガン仕事するほど量はないのだが、ミーティングで自分の役割を確認したり、会社の状況を共有されるだけでも、仕事モードに切り替わり、「病気」という狭い世界から、一気に視界が広がった気がした。

ちなみに、もしリモートワークではなく電車通勤だったとしたら、私の場合、退院後丸々2週間は休みが必要だったかな、と思う。
復帰してからの最初の1週間はやはりすぐに疲れてしまい、ベッドに横になって休憩することが何度かあった。

退院後2回目の形成外科

2023年7月13日。滲出液を抜くために形成外科へ。
今回抜いた滲出液は130cc。
まだしばらくは週1回の通院が続きそう。早く減らないかなあ・・・。
再建した胸の方だが、ほんの気持ち、乳頭が上外向きになってきた気がする。
「広背筋が元の場所に戻ろうとするから、乳房が外向きになりがち」とは聞いていたので、想定の範囲内ではあったが、この動きがどんどん進むのはちょっと困る。
先生に相談すると、「左右バランスで見るとそうでもない」とのこと。
確かに、鏡で見ると言われなきゃ気付かないレベル。
いまは乳房が出来ている途中でまだ変化はあるし、様子を見ましょう、ということになった。

リハビリ

入院中、「大きく前後に振らないで」とか「肩より高く上げないで」と言われていた右腕だが、退院時には「術後1ヶ月以内にバンザイが出来るようになることを目標に、少しずつ動かしてください」と言われた。
ネットの情報や人から聞く話では「バンザイ出来るようになるまでンヶ月かかった」というケースもあったが、私の場合、リハビリ(と言っても、壁沿いに手を上げていくだけの簡単なヤツ)を始めて4〜5日でバンザイ出来るようになった。

で、このリハビリを初めてから、「脇の下に板を挟んでいる感じ」と「背中に板が張り付いた感じ」が、一気に少なくなった。
脇の下に感じていた「かまぼこ板」サイズの板は「名刺」サイズくらいに。
背中に感じていた「まな板」サイズの板は「かまぼこ板2枚分」くらいのサイズになった。
やっぱり動かすって大事なんだなあ。
もう少し背中の滲出液が減ってきたらヨガも再開したい!

ヘルプマーク

話は変わって、みなさんはこの記事のタイトル写真の「ヘルプマーク」はご存知だろうか。
大阪府のホームページの説明がわかりやすかったので引用。

ヘルプマークとは、外見からはわからない援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成されたマークです。このマークを見かけたら、電車内で席をゆずる、困っているようであれば声をかける等、思いやりのある行動をお願いします。

大阪府ホームページより

このマーク、診断書などは特に必要なく、区役所や駅などで誰でも受け取ることができます。(自治体によるので、お住まいの自治体のホームページ等でご確認ください)

同じように乳がんの手術をした友人から、
「術後しばらくは電車や人混みを歩く時、ドンって人にぶつかられたりすると痛いんじゃないかって凄く怖かった。なので電車ではヘルプマークをつけていた」
と聞いていたので、私も区役所でもらってきた。

誰でも受け取れる、という性質上、若い子がファッション感覚で付けたりしていることもあるそうで。
認知度もまだあまり無さそうなので、どのくらい効果があるか分からないけど、通勤電車に乗る時などはバッグに付けておこうと思う。

こういうの、正しく広まるといいな。


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