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乳がん記録 #17 術後2日目


過酷な夜

2023年6月23日、術後2日目。
術後1日目の夜はなかなか過酷だった。
痛みというよりも、とにかく突っ張り感が強い!
背中から持ってきた広背筋が元の場所に戻ろう、戻ろう、としている感じ、というか・・・
「痛み」とはまた違い、背中が胸を引っ張っている感じが常にあって、その体験したことがない感覚がとにかく苦痛だった。
特に仰向けで寝る時にこの感覚が強くなるので、夜はベッドを少し起こした状態で寝ていた。そうすると少しラク。
横向きなら寝返りOK、と言われていたけれど、左を向くとこの引っ張る感じがさらに強まるので寝返りも打てない。右を向くとドレーンがが邪魔だし。
それでも痛み止めを点滴すると眠くなるので、なんとか眠ることができた。

爽やかな朝

そんな過酷な夜だったわりに、朝は意外にも爽やかな目覚め。
術後2日目から痛みのコントロールは飲み薬になるということで、点滴の管が外れて少し自由に。
朝ごはんもパンとスープとサラダだったため、食べやすくてサクッと完食。
熱も37度くらいまで下がり(結局微熱はこの後10日くらい続いた)、体を起こしているのも随分ラクになった。
前日は顔を洗うのも歯を磨くのも辛くて、顔はホットタオルで拭くだけ、歯磨きはモンダミンをクチュクチュしただけだったが、この日は洗面所できちんと顔を洗い歯磨きもした。
午後には看護師さんにホットタオルで体を拭いてもらい、自分が持ってきたパジャマに着替え、洗髪室で洗髪もしてもらった。
これだけで、本当に爽やかな気持ち。生き返った気分!!

痛みのコントロール

点滴が外れ、これからは痛み止めは飲み薬の「ロキソニン」のみ。
ロキソニンは、歯や頭、腰などが痛いときによく飲む痛み止めだけど、手術後の痛み止めにも使われるんだな〜、と、ちょっとびっくり。
処方は1日3錠。自分で好きな時間に飲んで良いとのこと。
術後3日目までは、この量では足りなくて、痛みのコントロールに少々苦労した。
夜中が一番痛みがあるので、寝る前の22時くらいに飲むのだが、5時頃には痛くなって目が覚める。そこで1錠。
そうすると昼頃にはまた痛みが出てくるのでまた1錠。
そこから22時まで持つはずもなく、夕食後にまた1錠。
4錠飲まないと足りないのだ。
ロキソニンは強い薬なので4錠飲むのはあまり良くない、ということで、追加でカロナールを処方してもらう。
じゃ、寝る前はカロナールにしよう!と思ったら、このカロナールが私の体に全然合わず。
目眩がして、気分が悪くなってしまうのだ。
それでも痛いよりはマシ、と思って2日くらいはカロナールも併用したが、術後4日目にもなると痛みが随分軽くなってきたので、多少の痛みは我慢しつつ、ロキソニンだけで何とか過ごした。

ちなみに手術の翌日まで点滴していた痛み止めも私にはあまり合わなくて、点滴直後は熱が出て息苦しさを感じることがあった。
それですぐに点滴を外して飲み薬にしてもらったんだけど、それはそれで今度はカロナールが辛かったり。
そんな感じで痛みのコントロールはなかなか大変だったけど、それもせいぜい術後3日か4日くらいのこと。

過ぎてしまえばあっという間の出来事。


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