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《漢方処方症例検討》頭と手の痺れ

中医学・漢方薬・薬膳が大好きな方や、お勉強中の方に症例の弁証から投薬までについて書いています。


ご相談内容

神戸市中央区にある漢方薬店「咲美堂漢方薬房」で、漢方カウンセラーをしている池田のりこです。

漢方相談にいらっしゃった方の症例で、主訴は「頭と手の痺れ」です。

問診日:2022年6月初旬
情報:Aさん(30代女性・自営業)
主訴:5月末に頭部左側の痛みがあり、血の気が引く感じがした。
   頭、手、腕、足に痺れを感じる。
   首のだるさ、左頭の圧迫感と鈍い痛みや痺れ感が続いている。
随伴証:歯茎が痛い、唇が乾燥する、下痢気味
既往症:頸部ヘルニア、化学物質過敏症、子宮内膜症、自律神経失調症
舌象:胖大舌、白膩苔

診断のポイント

頭の痺れというのは、人によって表現が違うので診断が難しいです。

既往症に頸部ヘルニアがあるので、まずは病院でMRI検査を受けていただき、異常がないことを確認しました。

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