平成最後の夏が来た

今年も来た、夏。入社二年目で初めての長期休暇(3日+1日)で僕は念願の善光寺、また兼六園に行く。
ポシャる可能性はあろうから、過度の期待はしないようにしている。
今のところの一番の夏の思い出(今年に限る)は、黒岩涙香の『人耶鬼耶』を読めたことだ。大学のとき、大金叩いて購入したガボリオ『ルコック探偵』(たしか3000円くらいしたか)を読み、ホームズ物の『緋色の研究』を思い出した。所謂、前半が現在(探偵が謎を解く話)で後半が過去(動機の部分)といった形だ。涙香が翻案作家と知っていた故、この作品もなんとなく聞いたことがあった。しかしガボリオの小説の翻案小説とまでは知らなかった。
読みにくいが、中々面白い作品だった。考えさせられる内容(冤罪問題と死刑廃止を謳う内容)で僕の好きな部類だ。
6月の最終の週にも2日の連休があった。その時に石見銀山に行った。坑道は入れなかった(平日ゆえ)ため、小満足か。
仕事では上司に叱られるだけの日々が続くのみ。首吊りは楽か、薬の方が楽か、はたまた飛び降りか。
いや冗談ではあるが、叱られてもさほどの努力もしようとしない自分がいる。変わるのが怖いか、弱い自分がいつも心の片隅に座っている。
ここまで徒然なく、思いつくままに書いてきた。 平成の次は何になるか。不思議な話、小学校の頃だったか、平成が終わる時に世界も終わると思っていた。平成が終わっても人々の営みは変わらないだろうし、夏は来る。まあ、今のところの夏の最大の後悔は、昭和の某歌手の歌にもある「真っ赤に燃える太陽だから、真夏の海は恋の季節なの」…恋がなかった。
恋よ、来い❗

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