よく「勝ち馬に乗る」なんて話がありますが、そもそも強いから応援するものなのでしょうか？

そういう人も中にはいるのでしょうが、私にとっては「自分にとっての望郷の念に楔を打ってくれる大事なもの」だから応援するのです。

なので、強いかどうかは二の次なのです。

（もちろん、強いに越したことはないですが！）

ツイッターのTLで度々目にするのが、「弱いのになんで応援するのか、と言われ、それに対し悔しがったり言い返したりする」という類のツイートです。ギラヴァンツ北九州は去年の2021年に降格してしまったので（2022年からJ3で戦います）、最近特に目にしてしまう頻度の高い話題です。

上記の「なぜ応援するのか」という問いが、純粋な疑問から発せられた質問であれば冷静かつ誠実に答える余地はあるのですが、敬意のない侮蔑のニュアンスが含まれているものであれば当然悔しくもなりますし、憎まれ口だって叩くでしょう。

そして残念ながら、TLで見られる話題はほとんどが後者のように思われます。

（私はギラヴァンツ北九州を遠く関東で応援しており、そもそも周りに知られていないためか、こういう目にあうことはほとんどありません。もしかするとその分サポーターとしての練度が足りないのかもしれないですが……ｗ）。

まあ、実際「強さにしか価値を見いだせない」人がいるのは事実です。私の親戚にもそういう人がいますが、私のスタンスを説明してもどうにも暖簾に腕押し、といった感じです。「そういう人たち」にとっては、弱いのに応援してるということが心底理解できないのかもしれません。

幸い、近しい家族（親兄弟）は理解してくれているので、良かったなと思っています。

偏見かもしれませんが、勝ち負けのみで応援するかどうか決めるというのは「表面的かつ浅い」行為で、対象に深く入り込めていないように思えます（ただ、そのスタンス自体を否定しているわけではありません）。

そもそも、スポーツチームという「勝ち負けのパイを分け合うもの」を対象としている限り、「ずっと勝ち続けること」なんてことは現実的ではありません。なので、「勝ちのみ」が価値基準になることはほぼありえない。勝利以外の付加価値があるから応援しているのです。

そして、それこそが「豊かさ」といえるのではないでしょうか？

上記リンクにあるように、応援する対象に何を見出すかなんて本当に人それぞれで、「個々人が投影しているもの」がモロに表出するものなんでしょうね。

応援する理由は勝ち負け以外に色々あっていいし、なにより熱心に応援できる対象があるだけでも幸せなことだよなと。

なので、もし「弱いのになんで応援するのか」なんて嘲られても、無理に理解を求めようとせず鼻で笑ってればいいんじゃないかな！　と思います！！！