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【ライブ・ローズ・ランチ】 #3

ちょっと遅めのお昼時。広場を往くハラペコアイドル二人。どうやらちょっとお疲れの様子。紫髪がぼやき出す。
R「めっっちゃお腹空いた!まーじで今なら何でもいくらでもいけるわ。」
T「いくらでもは盛ってるでしょ〜」
からかう緑髪。
R「じゃないにしても!うーんパン一斤くらいはいけるって!」
T「食パン一斤は多いよ!物理的に入らないわ。」
R「いや〜?噛めば入ると思うけど?」
T「いや一斤だよ?焼いて出したあれそのまんまだよ?」
R「えっ」
T「うん?」
違和感に気付く二人。
R「…袋で売ってるあのサイズが一斤だよ?」
T「袋で…売ってる…?え?」
困惑する緑髪。察する紫髪。
R「うわー盲点だった!知らなかったんだ!確かに一緒にいて外で食パン買わないもんな。てことは普段食べるパンはどうしてるの?」
T「"家の人"が焼いてくれてる…はずだけど。」
R「こんな所にまだお嬢ギャップあったとは…。でもほらパン屋とかコンビニとかで売ってるの見ない?」
T「あるのは知ってるけど何書いてあるのかなんてわざわざ見ないよ!そういうとこ行く時は味ついてるやつ買うし。」
R「確かにそうかーいやーやっぱお嬢様は違うなーいいとこのパン屋で買うとかでもないんだなー」
T「あんまりそこイジらないでって言ったよね」
R「あっゴメンゴメン。」
T「…あれ?売ってる食パンの事を頑張って思い出してるけどさ」
R「うん」
T「あれって焼いた食パンと形が違わない?」
R「どういうこと?同じだと思うけど。切ってるからって事?」
T「いやほら上の部分が膨らんでるかどうか、みたいなさ。ウチのは上が丸く膨らんでるけど、売ってるやつは上も切ってあるの?それとも型か何かで潰すの?」
R「あー確かに!たまに上が丸いのもあるけど基本は四角だね」
T「一斤が大きさや重さで決まるなら上が丸いかどうかで"一斤分の厚さ"とかが変わらない?」
両手で四角を作り長さを変える動作をする緑髪。
R「うん?あれ?じゃあ一斤は切った後の厚さで決まるのかな。自信ないけど」
T「調べてみるか」
スマホスイー
T「ふむふむ"パンの一斤は340g以上"…えっ厳密な量は決まっていない!?」
R「マジ!?雑!!」
T「で、それを基準にだいたい0.5斤刻みで表記されてる、と。ちょっと釈然としないけど焼いた現物測ればウチのパンが何斤かもわかるって事ね」
R「なるほどなー。よし、じゃあ今日はあそこ行こうか!」
T「この流れでどこに決めたの?」
R「ちょっと時間かかるかもだけど着いたらわかるよ」

アキハパラ某所
R「ハニトーひとつで3~4人分か…今日のコンディションならいけるぞ…?」
T「いや無理だって二人で1個にしようよ~!」

おわり

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