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かなしいなぁ、さみしいなぁ

四年前、二男が就職して家を出る
ひとり暮らしはさみしいと
翌年に付き合っていた彼女と一緒に暮らし始める

長男は家を出る、出ると言っていても
なかなか出て行かない

そのうちに母の具合が悪くなる
そしてわたしが両足を骨折して(交通事故ではありません)二ヶ月半の入院となる

退院してもわたしはほとんど使い物にならなくて、母とわたしは長男のお世話になる
長男も忙しい仕事の中で必死に母のこと、わたしの手となり、足となり動いてくれる

二男は手伝いもせず、何の役にも立たない 
長男はそんな二男に腹を立てる
お互いに意思の疎通ができないのである
二男には思いやりがないという
もともと兄弟仲は良くない

それは母の意志であり
長男の方が何でも頼み易すいから
長男は気が回る
仕事柄
母の面倒も良く看てくれる
でも仕事が忙し過ぎた

それはわたしにとってはキツイこと、つらいこと
わたしと長男の立場が逆転し
「俺はお母さんと親じゃない」と言われるようになってくる

母はどんどん体調が悪くなる 
あの強かった母はどこへ行ったのか
急に甘えるようになるのである

わたしはわたしで足のプレートを抜く三回目の手術が待っている

自分のことで手一杯
母を構う余裕はなくなる

三回目の手術の二ヶ月後
母は本当に呆気なく旅立つ
わたしの手術を見終えるように

そこからはかなしい、かなしいひとり暮らし

長男も母の旅立つ少し前に家を出る

いじめではないと思っても
わたしには言いたいことを思う存分言ってくる長男の態度には不満が一杯

これは魂の成長のため…

母は何でも聞いてくれた
「そうだね、そうだね、大変だよね、あんたにしかあの子は育てられないよ」
そう言っていつも、いつも慰めてくれる
わたしの支えだった母

そんな母もわたしには急に旅立ってしまったと感じている

母がいなくなってから一年経たずに息子たちは結婚をする

「それはつらいわ」と言ってくれた友もいる

前を向こうと思っても向けないまま

この一年ただ
息をしているだけだった

かなしい、かなしいひとり暮らしはまだまだ続く

いつまで続ければいいのだろう

それでもいつかは立ち上がらないと

心の何処かでそう思っている

でも…時間はかかるだろう

慣れないはじめてのひとり暮らし



メディアパルさん、これが今のわたしの心境です

今の気持ちを書きました。

よろしくお願いいたします。

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