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可変サイドリアルと恒星ハーフサム

占星術をやっている人ならミッドポイントとかハーフサムというのは知っている&実践しているひとも結構いるかも知れない。

超ざっくり書くと、ミッドポイントと言われるのは主に90度が使われることが多く、ハーフサムというのは45度を使う。
これは占星術のホロスコープの360度を90で割ると四つ、45度で割ると八つのポイント(感受点)ができるので、ここに惑星などが通過する時に強い影響が出る、それを読み取るといったものなのだけど、こんな書き方では全然説明になっていない。が、これについての細かな解説は今日はしないで今回はミッドポイント(ハーフサム)は4点と8点を使うという発想だけ使わせてもらうことにする。

・90度の四つをA、B、C、Dとしてみよう。
例えば木星がAの真上にきた時、Aだけでなく他のB,C,Dにもこの木星の作用が及ぶと見做す。
45度の場合これがA,B,C,D,E,F,G,Hの八つの感受点になるということだ。
強さや影響力などに関しては一般的には90度の4点の方が強い作用を伴うといわれているが、これは体感的にやってみればいいもので、45度も十分強く影響していると感じて使っているというひともいるだろう。ただ私の場合、体感的にはやはり90度の方がグッと来るというかダイレクトに捉えやすい気はする。
・本当にざっくりで、一部分しか説明してないが、ここで言いたいのは、こうしたミッドポイントとかハーフサムというのはこの四つないし八つの感受点で何かあれば他の残りの場所でも同時に鈴🛎️がなる、琴線に触れるということ。

「4つの点と8つの点、が琴線に触れる」というワードを念頭に入れてもらって、このハーフサムを恒星バージョンに置き換えてみよう。
去年の11月にこんな図を作った。

これは自分の起点になる恒星をひとつ決めてそれを春分点の位置にし、そこから8つの場所に恒星を入れていったもの。
恒星の位置はトロピカルでの黄経を採用しているので二重円の内側の位置関係はよく見慣れたもの。
これに可変サイドリアルとしてシリウス起点に置き換えたのが外側の12サインの配置になる。
シリウスを可変サイドリアルの起点にしたのはいいが、この8点にそれぞれ恒星を入れていく段階で結構迷った。というか幾つも候補がたくさんあって絞れなかった。
そんなこんなで半年ほど経過(生活)してそろそろ絞っても良さげな感じがしてきた。

ずいぶんスッキリした。
ここで八つの恒星を決めた時点で他の恒星は消えるのか?というと全くそうではない。裏でしっかり回っているとか、それこそ二重星、三重星のようにイメージしてもいいのだし。
また八つ以外の他のたくさんの恒星はどうするのか?その違いって何?
これについてはサインとハウスの違いのように捉えてみるのはどうだろう。
サインとハウスの違いをわかりやすく説明するのは実はとても難しいが、一つ言えばサインは象徴性、ハウスは具体性(活動の場所)などとよく言われる。
たぶんかなりわかりにくいと思うが、今展開している恒星ハーフサムの4点と8点を12サインのように大枠の基本ベースとして、それ以外の恒星をハウスという意識で捉えてみるというのを提案してみたい。
上の図で言えば、アセンダントはシリウスでオリオン三つ星の恒星は12ハウス領域でやっているというふうに。

が、もちろんここで話しているのはジオセントリックでのハウスのことではないのでこのハウスは地上のことではない。
例えばヘミシンクでフォーカス21の公園というのがある。
ここではいろんな場所や建物などがあって自分で好きに何か作ることも可能。学校やカフェがあるのも全然あり。学校は3ハウスや9ハウス。カフェなら3ハウスや11ハウスでもいい。自分が決めた可変サイドリアルからのハウスで3ハウスや11ハウスの恒星を見つければいい、

ヘミシンク以外ならこれらのハウスの場所は夢や月のステーションという言い方もいいと思われる。
今日の夢は7ハウスに行こう. . .などと遊び心があって楽しそうだ。

他にも生命の樹も候補にあげたい。
生命の樹ではティファレト・ネツァク・ホド・イエソドの4点はダイアモンドのような平行四辺形の形にみえるし、これはマカバの形にも似ている。
恒星ハーフサムの図はここで展開してみるのもいいかとおもう。


話が少し散らばってしまったが、要点としては、
①起点の恒星を決める(可変サイドリアルの春分点)
②ついで90度関係の残り三つの恒星を選ぶ。
③45度ずつの四つの恒星を選ぶ。
これで合計8つの点、恒星が決まる。
これを大枠として組み込み、それ以外の恒星はハウスの中での体験、出来事として随時アクティベートしていく。
もちろんこの大枠の8点は変更可能なものではあるが、短いスパンで変えないでしばらくじっくり取り組んでみることをおすすめする。

蜘蛛が四つの点、八つの点を中心に網を張ってどこかに獲物がかかると、それは全てのエーテルの琴線に触れる。


・余白の話
ミッドポイント(ハーフサム)は90度ソート、45度ソートを使う。
90度ソートならば30度ずつに活動、固定、柔軟と区分わけして読み取ること可能でこれは今回の可変サイドリアルにもいずれ応用できるのかも知れない。が、現時点ではそれをやろうとすると急に重箱の隅を突くような作業に没頭してしまい本来の大枠の概念を忘れてしまいそうなので、ひとまず今回はスッキリと8点を採ったということでこれに合わせて生活してみたい。
毎日この図を眺めていればまたなんかしらヒントがあるでしょう。

・まだ曖昧な点と課題
可変サイドリアルの恒星ハーフサムを決める場合のオーブ。
いわゆるハーフサムとかミッドポイントの場合、中点(軸ともいう)のオーブはかなり狭い範囲に設定されることが多い。
がこれは恒星バージョンなので地上の計算のような緻密なものが正しい訳では全くない。
とはいえ90度や45度からあまりにずれて採用するのもどうかというところで適度な匙加減で決めてみるのがいいのではないかとおもう。
なんかおかしいな. . .と思えばその時に変更を加えればいいだけの話。
・恒星ハーフサム式に可変サイドリアルで8点を選んだ際、45度範囲、90度範囲でそれぞれトロピカル黄経のように正確な数値の範囲ではなくなってくる。
その時サビアンシンボルなどはどうするか?という問題も出てくるが、この辺については位相幾何学というのがあってとても興味深いのだけど、しばらくはあ〜でもない、こ〜でもないとやっていこうとおもう、楽しそうだ。



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