見出し画像

"夫婦"という大冒険 〜結婚30周年に書いた新作詩〜

先月下旬、私達夫婦は結婚30周年を迎えました。その日は事情があって特に何もお祝い的なことはしませんでしたが、妻が記念に詩を書いて欲しいと私にリクエストしていました。

ただ、そう言われてもすぐに言葉が浮かぶ訳でもないので、しばらくペンディングとしていたのですが、先日妻から何度目かの催促があったため、思いあぐねた末、天に「詩を書かせてください!」と頼んでみました。

すると、夜に読んだあるnoterさんの記事からヒントがいただけたりして、翌朝にはなんとなく書けそうな感じがしてきたのでPCの前に座ったところ、すっと1時間ほどでひとつの詩が生まれました。

タイトルは「"夫婦"という大冒険」です。

では、その出来たてほやほやの新作詩を、まずはじっくり味わってみてください。


        "夫婦“という大冒険  
      〜 結婚30周年に寄せて ~



30年前 僕らはふたりで新しい旅に出た
はじめは それがどんな旅になるのか 
まったく分からなかったけど
それは “夫婦”という大冒険の旅の始まりだった

新しい土地に住み 働き 料理 洗濯 掃除etc.
ふたりで住んで 暮らしていくことは
初めてのことだらけで 
道なき道を進むようだった

特に子育ては 分からないことばかりだし
いのちに関わることなので 
一刻を争うことも多く
ふたりでいっぱい話して 
悩んで 考えて 決めて
ひとつひとつ 乗り越えていったよね

もちろん 楽しいことや うれしいこと
幸せな気持ちを感じることも 
たくさんたくさんあったね
ずっと撮ってきた写真を見れば 
数えきれない思い出が すぐに甦ってくる

真剣で スリリングで 
喜びと幸せ一杯の 長い長い旅は
きみとふたりだからこそ 進んでいけたし
きみと分かち合えたからこそ 
この上なく 素晴らしい日々になっていった
あらためて 一緒に生きてくれてありがとう


そして今 僕らはきっと
新しい旅の途上にいるような気がする
30年経って 旅のフェーズが 
少し変わってきたのかもしれない

これまで なんでもふたりで一緒にやってきたけど
最近は ひとりで自分に向き合う時間が多くなってきている
それぞれが もっと自分らしく 
自分を解放して生きていくために
ひとりで オプショナルツアーに出ているようなものなのかな

今までは ふたりでいないと
ちょっと不安に思うこともあったけど
これからは それぞれがひとりでも大丈夫だって思えるように
そして ふたりだともっと豊かだよねって思えるように
もうひとつ ステージを上げている途中なんだろうね

だからちょっと いつもと違って 
落ち着かなかったり
寂しくなったりするかもしれないけど
そんなときはいつでも ふたりで手をつなごう
そうすれば すぐに大きな愛につながって
僕らはひとつであるってことが 
はっきり分かるから

僕らの “夫婦”という大冒険の旅は
これからも まだまだ長く続くだろう
何が起こるのか どんな景色が待っているのか
相変わらず 全く分からないけど
きみと僕のふたりなら きっと大丈夫だよね

これからも ずっと一緒に 
大冒険の旅を楽しもう
旅路はまだ どこまでも続いていくのだから

明治神宮の夫婦楠🌳

いかがだったでしょうか。もう少しエピソードなど書かせてください。

実は、このタイトルのフレーズだけはもう少し前に降りてきたものでした。最初にこのフレーズを認識したときは「自分は冒険とは縁遠い人間なのになあ・・・」と思ったのですが、よくよく考えてみると、結婚してからのこの30年は、正に冒険としか言えないような時間だったよなと改めて気づき、最も身近な日常生活が人生で一番の冒険だったいう事実に、快い衝撃を受けたというか、とても嬉しくなったのです。

そこで、このタイトルから展開して書くことにして、前半ではこの30年が本当に冒険だったよなという感慨を込めて、そして後半ではnoterさんの記事からいただいたエッセンスを入れつつ、妻にメッセージを伝えるつもりで書き上げました。

完成後、出先の妻にファイルで送って見せたときの反応は「降りて来たんだね~。いい意味で、なんだか胸がざわつきます☺️」というものでした。またその日の夜に改めて面と向かって感想を聞いたときには、前半と後半のトーンの違いについて話してくれました。彼女曰く、前半は人間Norioが書いているけれど、後半はもっと違う何かが書いている感じがしたというのです。

確かにそう言われてみれば、前半はこの30年という過去を振り返って懐かしむような感じで書きましたが、後半は今立っている私たちの場所を感じながら、新しいフェーズに入っていく自分たちを鼓舞するようなものになっているような気がします。なので、言葉の出所がちょっと違っていたのかもしれません。

また妻は、私たち二人はもともと全然違う性格なので、最初はお互いの妥協点をみつけて合わせていくような感じだったよねと振り返っていて、私も確かにそうだったよなと思ったのでした。

もちろん、それが悪かったということではなく、個性の違う二人が一緒に暮らしていくためにどう関係性を作っていくのか、というテーマについてたくさん学べたので、その時点では必要なことだったのだと思います。

しかし30年経ち、子供達も大人になっていく中で、私達の関係性もまた新たなステージに入って来たように、私も妻も感じていたようです。それは、お互い歩み寄って合わせていくのではなく、それぞれがもっと自由に自分らしく生きていく、という方向性であるように思うのです。

きっと、この結婚30周年という節目は、ちょうどその新しい夫婦の形を再構築していく流れをお互い再確認する、いい機会になったような気がします。

そんな訳で、"夫婦"という大冒険<第2章>の旅はまだまだ始まったばかり。せいぜい楽しんで、また面白い景色に出会えるといいなと思っているところです。

新しい景色を見に行こう✨‼️


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?