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【Smile】 〜詩写真集「いのちのうた」より〜

今日の詩はとっても短いですが
まずは、味わってみてください。

Smile

あなたが いる

あなたが 笑う

それだけの ことなのに…


たまらなく あなたが愛しい

カフェの展示で出した3作品

Episode : 愛しい"あなた"とは?

この詩を書いたのは2010年のことです。その頃、時々写真を展示させてもらっていた近所のカフェで、ハガキサイズの紙に言葉や絵などを書いて展示するという、店独自の企画が立ち上がり、私にも何か出してくれないかという打診があって、作った中のひとつがこの詩でした。

当時この詩を読んだ人、特に私の友人などからは「これって、◯◯(妻の名前)のことだよね?❤️」とよく聞かれ(大抵、ほくそ笑みながら)、その度に「いやいや、違うんだよ!」と答えていたのを覚えています。実際のところ、これは私の2人の子供達のことをうたったものだったのです。

その頃私は、自宅近くに小さな仕事部屋を借りて、日中はそこで仕事をしていました。夜、仕事を終えて帰宅すると、子供達(当時は小中学生)はもう夕飯を終えていて、リビングでTVを見たり、遊んだりしていました。私はその横のテーブルでひとり夕飯を食べていたのですが、ふいに子供達の笑い声が聞こえてきて、ふと彼らの方を見たのでした。

何をしていたかはもう忘れましたが、その時に見た2人の子供達の笑顔が本当に無邪気で、正に疲れが吹き飛ぶような思いがしたのです。その場面を思い出して書いたのがこの詩でした。

という訳で、この詩は仕事で疲れて帰った私が、子供達の笑顔を見て思わず胸に湧き上がった愛おしさをうたったもので、子供を持つ親としてはよくある、ありきたりな感情をそのまま書いただけのものなのでした。

とは言うものの、この感覚はきっと共感してくれる人も少なくないだろうし、子供に限らず、自分の大切な存在を愛おしく感じる瞬間って、それなりに多くの人に分かってもらえるんじゃないかと思っています。なので、読んだ方がそれぞれ、ご自分の大切な誰か(何か)を思い浮かべながら、この詩を味わってもらえれば嬉しいです。

まあ、今回は詩も短いので、エピソードも短めで終わろうかな。次回は、何故か歌詞になって歌うことになって、CDにもなっちゃったという詩をご紹介します!

たまたま見つけた笑顔に見える葉っぱ🌱

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