『格闘家に学ぶ体脂肪コントロール ～なぜ格闘家は３時間で３㎏体重を落とせるのか～』という本を久々に読了。

かなり前の本で、私も昔、一度読んだのですが、改めて体脂肪コントロールのお勉強で読んでみました。

「いつ発売されたのかな」と思って発売日を見たら2009年7月という、ちょうど10年前の本。

10年前の本だからと侮るなかれ。この本には、流行り廃りに流されない、体作りのための土台がかなり詰まっているので紹介。

3時間ゴロゴロしているだけで3kg減

この本で最初に紹介されるのは、格闘家の減量時、ラスト3時間をゴロゴロしているだけで3kg減したという選手の話から始まります。

大体「すげー」か「嘘くさい」の意見になってしまうのですが、多くの格闘家が実証できると思うので、これは嘘ではありません。

が、もちろん条件もちゃんとあるので、簡単にまとめます。

ちなみにこれは前提として書いておきますが、人間の身体は十人十色違いますし、その日のコンディションによっても変わってきます。
（計量失敗するのはこういったコンディションによるものが多い）

ので、この条件を満たせば簡単に痩せれるというわけではないのであしからず。

①基礎代謝

これは運動しなくても、呼吸したりするだけで勝手に消費される代謝のことです。

一般的に基礎代謝を上げるには筋肉量を増やすがあるのですが、筋肉はタンパク質の補給がないとカタボリックといって、自分の筋肉を使って身体を動かそうとするため、タンパク質の補給が大量に必要になります。ゴロゴロしているだけで体重が落ちていく身体の裏には大量のタンパク質が必要なのです。

②【身体をまわす】状態を作る

今回の本の核の部分です。

著書では、代謝がよくなることを【身体をまわす】と表現していますが、まわすための大まかなポイントはこんな感じ。

・食習慣

・運動習慣

・【まわすカラダ】作り

食習慣と運動習慣は簡単にまとめます。

まず食習慣について。私はほとんどできていませんが、これを守るのは簡単なようでなかなか難しい。

まず炭水化物は必要以上にカットしない。ここ数年は糖質制限がブームですが、糖質をカットしすぎると、身体が飢餓状態と錯覚し、糖質を身体に溜め込むようになってしまいます。期間の決まっている減量ならいいですが、糖質を取り込んだ瞬間、リバウンドする可能性も高いので、長期間の体脂肪コントロールには不向きです。

次に食事の回数。お相撲さんは1日2食とかにして体重を増やしたりしていますが、この逆ですね。血糖値が下がりすぎないようにしたり、上記のカタボリックを防ぐ、また胃の消化負担も軽減されます。

タンパク質の摂取量を食事だけで増やすのは結構大変です。

ということで、みんなプロテインを飲んでいるわけですが、、、、過剰な摂取は内蔵疲労の原因にもなりますので、摂り過ぎ注意って感じで。

次に運動習慣。

下記写真の①に注目。多くのトレーニーは筋肉量を増やしてその基礎代謝で脂肪を燃焼させるので、「有酸素はやらない」という方も多いと思います。私も基本やりません（走るの嫌いだから）。

著者では「筋肉量を増やすことでかかるメンテナンスよりも、身体の循環が良くなることで全然痩せれるよ」を説いていて、これはどちらが正しいというものではなく、【死ぬほど働いて年収1000万円】と【ほとんど働かないで年収100万円】のどっちが幸せかみたいな話です。

（わかりにくく例えてます）

ということで、どちらも知っているとより効率的に痩せれる可能性が高いです。

最後に【まわすカラダ】作りの話。ここが一番大事。

これは脂肪燃焼が進まない3つの理由。

多くの人がジムでランニングマシンなどに勤しんでいるのに、なかなか痩せることができないのは、この内臓脂肪を含めた【カラダをまわす】ことができていないからではないかと。

これがカラダをまわすための意識ポイント

食べ過ぎないとかたくさん寝ろとか、至極真っ当なアドバイスばかりですが、しっかり管理できている人は少ないと思います。

また【運動をやりすぎない】という部分は、運動のしすぎによって慢性疲労になり、上記の内蔵疲労などにもつながると。要するに身体を循環・代謝させるのにもパワーが必要ということです。

運動や食事制限も大事なのですが、運動のしすぎは慢性疲労につながるし、食事制限のしすぎは身体に必要な栄養素まで奪ってしまい、かえって燃焼効率が悪くなります。

こういった土台を作るだけでも、ダイエットはかなり楽になるかもしれません。

バーっと書きましたが、興味ある方はぜひ著書で。

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8月7日20時〜足立区三ノ輪で『アソ部格闘技』もよろしくお願いします。