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アウトプットを決めてからインプットしている人へ

何かをインプットする時に【アウトプットを決めてから】という人は少なくありませんが、今日はそんな人に向けて。

本を読む時。

ビジネスマンになってくると【課題解決】を目的として本を読む人が非常に多いです。

例えば、上司と上手くいかない時。『上司をコントロールする10の方法』みたいな本を読みますよね?これで上司との関係も安泰です。

こういったインプットが多くなってくると「あれ?インプットだけって意味なくね?」「課題もないのに、インプットするの意味なくね?」と思ってくる人も多いと思います。

アウトプットはとても良いことです。

反芻することで学びをより深め、インプットをより根強くすることができますし、アウトプットを続けることで、人に伝える技術や能力も磨かれます。課題解決のための読者も然り。

しかし実用的ではない知識のインプットが悪だとも思いません。

未来は無限の変数の中で決まるものだし、未来がどうなるかなんて誰にもわかりません。

今はまったく実用的ではない、課題解決にもなってないような知識の点でも、どこかのタイミングで点と点が線になることだってあるのです。

有名な話で、スティーブ・ジョブズが、Macにカリグラフィーを取り入れた話があります。

カリグラフィーとは、文字を美しく見せる手法で、それまでのパソコンの文字は【読めればいい】という、決して綺麗なフォントではなかったのですが、ジョブズは大学時代にカリグラフィーを学んでいたことで、パソコンの文字を美しく見せることにこだわったそうです。

しかも個人的にすごいなと思ったのは、ジョブズは大学時代に授業だから仕方なくカリグラフィーを受けていたわけではなく、興味があって、大学を中退した後もその授業に通っていたということ。

ジョブズがカリグラフィーを学んでいなければ、Macのフォントが美しくなっていなかったかもしれないし、Macがオシャレなパソコンの代名詞にもなっていなかったかもしれません。

興味があるならインプットするべきです。それが実用的であろうがなかろうが。

しかもそれが、みんなが興味なさそうであればあるほど、掛け算した時の自分のオリジナルにもなります。

神でもない我々が、大層に未来を生きることなんて出来ません。

今を生きましょう。未来なんて誰にもわからないんですから。

5万円くらい貯まったらスカイダイビングでもします