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雪月心愛さんの正しく伝える力

テレ朝動画で配信されている「川上アキラの人のふんどしでひとりふんどし」の第352回に俺たちのみぃあが出演しました。

テーマはインタビュー。みぃあちゃんに関しては、日頃から考えて話すことがすごく上手だなと思っていたので、あらためてインタビューについて考える機会を得て彼女がどんなことを感じ、どんなことを話すのか興味津々で配信を拝見しました。

話すということはすごくむずかしいことで、日頃何気なく行っているとどうってことないように感じますが
1.相手の言葉を理解する
2.その意図を読み解く
3.自分の考えを思い浮かべる
4.その思考をまとめる
5.言語化する
6.感情をこめて言葉にして発する
という作業が必要なわけで、めちゃくちゃむずかしいんです。

でもみぃあを見ていると、このどのレイヤーもいつもすごくスムーズに見えて、日頃からしっかり言葉で考えるクセがついてるんだろうなあと、いつも感心させられています。それだけ相手のことも言語化して考えられるからこそ、あれだけ優しい言葉もいつも発せられるんでしょうね。

自分も普段、仕事でいろんな方に話を聞くことが多くて、かれこれ足掛け25〜26年でおそらく1,500人以上の方に仕事の内容だったり、そこで感じること、未来について思うことなんかを聞いてきました。
なので、インタビューのあり方についても、人よりちょっとはいろいろ感じるところはあろうかと思いつつ、いぶちゃんのスタコミュも終わった22時からの再配信を楽しく見ていました。

事前に19時〜の本配信(?)時のタイムラインを眺めていたので、みぃあちゃんの受け答えがすごかったことはなんとなく想像がついていたんですが、実際に自分の目で見て、耳で聞いてみると、想像以上にすごい。びっくりです。

Logirlで明日以降のアーカイブを見る方もいると思うので、あまりネタバレはしないようにと思うのですが、番組内ではプロのインタビュアーの方から模擬インタビューを受ける場面がありました。
みぃあがドラマ初主演という設定。このインタビューに思わず「すごっ!!」と思うところが三カ所あったので、そんな大したものではないけれど、ちょっと解説してみたいなと思います。


アーカイブもあるので一部ぼかしで伏せてます

1つ目は画像の青い★印のところ。
ここがね、回答が二段構えになってるんです。

あまり回答が上手じゃない方の場合、「……ということで、運命を感じました」で終わっちゃう。芸能人だとインタビューなれしてる人が多いのかもしれないけど、自分が話を聞く一般の方だと、むしろそこで回答が終わる人の方が多い印象です。
でも、みぃあちゃんはそこでは終わらず、その「運命」を受けて、さらに回答を深堀りして「頑張ってみたい」につなげています。そうすることで、インタビューが単純な一問一答に陥ることなく、ちゃんとした対話になって深みが生まれます。

2つ目は点線の⇒が引いてある三カ所。
一見すれば分かってもらえると思うんですが、質問と回答がちゃんと対応してるんです。
「どう思った」→「と思ったのが、最初の気持ちです」
「違いってありましたか?」→「違いなのかなって思います」
「楽しいと思えるときは?」→「楽しいなって思います」
「思った」には「思った」で、「違い」には「違い」「楽しい」には「楽しい」で返してる。

そんなの当たり前じゃんと思う方も多いかもしれませんが、案外、これってできないんですよね。話してるうちに思いが走り出すから、質問とは違う方向で回答が終わっちゃったりしがちなんです。質問者としては、答えが返ってこなかったなあと思うことは決してめずらしいことではありません。
けど、みぃあちゃんはしっかり全部、見事なまでに質問のとおりの回答を寄せている。完璧。まさにパーフェクトみぃあです。
それだけ冷静に質問を受け止めて理解して、その回答を考えられているのでしょう。本人にしたら、きっと「そんなにすごいことは……」って感じてると思うんですけど、これはていねいに質問者の言葉を聞けている証だと思うので、これからも大切に続けていってもらえたらなと思います。

3つ目は2つ目の一部でもあるんですけど、「楽しいと思えるときは?」の質問に「おもしろいな」で終わりそうになった回答を、とっさに「楽しい」に置き換えられてる点です。
とっさの会話の中で、自分の回答をすごく客観的にもうひとりのみぃあちゃんが観察してるんですよね、きっと。それで、あれ、このままだと回答に違和感があるぞと感じて、正しい方向に軌道修正してる。冷静さと頭の回転の速さが為せる技だと思います。すごい。

そもそもこの模擬インタビューが即興会話の中で行われてること自体、インタビュー術とはまた別の話だけど、めちゃくちゃ頭の回転の速さを物語ってますよね。

このあとにダンスについての模擬インタビューがもう一本ありましたが、そっちもすごかった。講師の先生と近しい仕事をしている者の目線からすると、みぃあちゃんの方が会話のイニシアティブを握っていたように感じました。(あまり表には見せてなかったけど、インタビュアー的に冷や汗をかくような場面もありましたし)

頭がまわるばっかりに、急いで答えようとしてできてしまうんでしょうね。たしかに、そこで落ち着いて丁寧にゆっくり話せるようになったら、もっともっとすごく思いが伝えられるインタビュイーになれるような気がします(けど、そんなこと考えずに今のまま自然体で全然大丈夫だと思う)。

いやー、ほんとすごかった。

みぃあちゃんに限らず、クラポの5人は本当に心を表に出すことに関しては、それぞれのスタイルがあって、みんな素敵な伝え方をしてくれます。それは、それだけ相手に伝えられる思いがあるという証です。

これからはその伝えるスタイルをもっともっと感じられるように、いろんなメディアでみぃあやクラポメンバーがインタビューに応える姿が見たいし、読みたいですね。
もちろん自分もインタビューしてみたい、ほんっとCROWN POPに取材してみたい……。けど、まあそれは夢として大切に抱えておきたいなと思います(いつか実現したらすごいね)。

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