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かわいいの向こうにあるアイドル雪月心愛のかわいい/「雪月心愛生誕ライブ2♡23~cute=9+1♡~」

今日はVeats SHIBUYAでみぃあの生誕ライブ。
そのタイトルは
「雪月心愛生誕ライブ2♡23~cute=9+1♡~」
その読みは
“ゆづきみあせいたんらいぶ にーまるにーさん きゅーときゅーと ”

まさにキュートなみぃあを体現するかのようなライブタイトルが付けられています。会場に入るとステージ中央にはソファと大きな🐰(ラブリーちゃん)、そして左右には♡型も交えたカラフルな風船、背景にタイルのような四角いもの、そして上部にはひなぎくの形のものと、さまざまな形のバルーンが、まるでこれから始まる夢時間の覚悟を促すように、かわいい空間を早くも彩っています。

メンバーによる影ナレを経て、19時。いよいよ開演。その時、ステージ中央へ歩み寄る雪月心愛の姿を見た観衆からは静かなどよめきが。スカートには🐻のプリントが施された真っ白なドレスに身を包んだみぃあちゃんは、早くも我々をキュートな夢の世界へ誘うようです。

一曲目は今日の意気込みをアピールするかのように「私、アイドル宣言」
どこまでもかわいく、どこまでも愛を届ける存在である、柔らかでパステルカラーに彩られたそんな覚悟がみぃあちゃんのかわいらしい声に乗ってライブハウスを包みます。

2曲目の「ちゅ、多様性」で黒衣装メンバーが登場……するのですが、その表情は(おもちゃの)サングラス。口元は真顔でというかわいいかわいい茶番スタイル😎。

今日はかわいいに満ちたライブになるだろうことは想像されていましたが、ふわふわピンクに満ちた「かわいい世界」とはちょっと異なる様相を呈してきました。


そもそも「かわいい」にはいろんな「かわいい」があります。みぃあちゃんのファンであればきっと誰しもが思うことだろうと思うのですが、彼女はこの上なく「かわいい」存在でありながら、でも「かわいい」の一言ではその魅力を言い現すことは決してできない。
"THE アイドル"といったかわいらしさを見せたかと思えば、童話の世界から抜け出してきたかのような無邪気なかわいらしさを示したり、あるいはちょっといたずらっ子のようなかわいいはにかみを見せてみたり。さらには「人生何周目?」と言われるほどに、含蓄のあるお話もしてくれますが、その姿さえ、彼女のかわいらしさの一端を示しているかのようです。

そう思うと、ステージにあるバルーンもいろいろな形があり、いろいろな色があり、さらにカラフルな照明によってステージをさまざまな雰囲気に彩っていく様子が、雪月心愛さんの多面的なかわいいを現しているようにも感じてきます。

アイドルという言葉はよく「偶像」と例えられます。語源を見れば、偶像は崇拝の対象となる人形などを示してきた言葉だそうで、特に宗教的な信心の対象として使われる機会の多かった言葉だそうです。つまり、仏様やイエス様の像のように偶像(人形)そのものよりも、その姿を通した先に見る崇拝の内面こそがアイドルであるわけです。

とするならば、今、目の前でいろいろな「かわいい」を体現している雪月心愛さんは、目に映るそのかわいらしさに価値を感じると同時に、その姿の先にある、言葉にしがたいほどのかわいいの結晶である彼女の心こそ、アイドル雪月心愛の本質であるのかもしれません。

……ちょっと何を言ってるかわからなくなってきましたが、(YUIMETAL,MOAMETAL役の)藤田中とともに披露した3曲目の「ギミチョコ‼︎」以降も、今日のみぃあちゃんからは変幻自在のかわいらしさがあますところなくあふれ出します。

4,5曲目は「一途回路」「なりたいガール」。この日初めてのCROWN POP楽曲。メンバーとともに楽しそうに、特に「なりたいガール」では全員がソファを使って居眠りしたような振り付けを入れたりと、とにかく5人の仲良し感や楽しそうな空気に満ちた雰囲気。
6曲目、=LOVEさんの「しゅきぴ」はみぃあちゃんが家族会議までして、メンバーに歌ってほしいパートを歌割りしたとのこと。みぃあちゃん自身だけでなく、メンバー全員がかわいい世界の象徴として、その姿、歌声がステージの上で輝きを放ちます。

その証……ではないけれど、続くMCではみあちゃんからこの先の展開の予告が。「メンバーにどうしても着てほしかったものを着てもらったり」なんて話も明かされます。ここから先、りなてぃー、いぶいぶ、さほるん、あいたんのどんな姿が見られるのか。そして、みぃあちゃんはどんなかわいらしさをさらに見せてくれるのか。わくわくがさらに募っていきます。


7曲目はNMB48さんの「ジッパー」
ステージにあるタイル壁のようなバルーンの後ろにメンバーが隠れ、まるで風船がダンスするように、みあちゃんの歌にあわせて右へ左へとリズミカルに揺れ動きます。そこからりなさほ、いぶあいりと出てきてバックダンサーを務めたり、さらには2枚の壁が閉じ、その後ろにみあちゃんが隠れる展開。
そしてそこからの衣装チェンジ!!

メンバーが手伝っての早替えで、みあちゃんの姿はピンク色のセパレートにカチューシャという、これまでとはがらっと変わった姿に。ここでも、僕らのアイドルは新しいかわいらしさを強烈に打ち出してきました。

ステージの上でめまぐるしく移り変わる「かわいい」の様相。ここまでのどの一瞬を切り取ってもキュートなんだけど、そのすべての瞬間が違う色合いのキュートを示しているかのようで、ずっとかわいいんだけど、万華鏡のようにずっと様子が変わり続けている。飽きることなく、落ち着いてしまうことなく、とにかく楽しく明るくかわいく展開しつづける19歳の雪月心愛の世界。

8曲目の「ギュッと チュッと」ではスタンドマイクを使い、自分に目を向けてほしいいじらしい女の子の想いを一人で切なく、かわいらしく奏でます。

9曲目はいぶりなが加わっての「TOKYO GIRL」
ここまでのパステル色の明るく華やかな空気から一変。クラポのお姉さんコンビと一緒ということもあり、大人びた雰囲気のステージに。照明もスポットライトが用いられたり、明と暗のコントラストが印象的な構成に。
ここまでさまざまな表情の「かわいい」でありながら、それらはキュートであり、ファンシーであり、いわゆる「かわいい」の範疇からは大きくはずれない、そんな印象の流れでしたが、ここに来て「かっこいい」の向こう側にある「かわいい」が現れます。

かっこいいけれど、かわいい
大人びているけれど、どこかあどけない
力強いけれど、やさしくて繊細

大人と少女の中間にある19歳という年齢を象徴するかのように、「雪月心愛生誕ライブ2♡23~cute=9+1♡~」は、多面的な、光を受けて何色にも輝くような、そんなかわいらしさを見せてくれます。

ファンから贈られたフラワースタンド

思えば、雪月心愛という女性、それ自身が、一見、とてもあどけなくかわいらしいように見せて、先に紹介したようにさまざまな側面を見せてくれる、多面性アイドルです。かわいいの衣をまとった変幻自在な天使、それがCROWN POPのみぃあです。
だからこそ、この「TOKYO GIRL」そして続く10曲目の「踊れ!」も、非常にスタイリッシュで大人のかっこよさを示しながら、その向こうにキュートさであったり、愛おしさであったり、そんな少女らしい魅力も醸し出せる。そんなアイドルとしての魅力を存分に発揮できているのかもしれません。

特にこの日、「踊れ!」のラスト部分のソロを担ったみぃあ。通常のいぶりなに負けないぐらい艷やかに我々の耳を魅了してくれます。かっこよかったー。

一人きりでのMCを経て、本編ラストの11曲目はこれまでも歌ってきたという「トリセツ」。
今日の主役として一人で歌い終わると、

みなさん今日は本当にありがとうございました。これからも心愛のことをずっとずっとよろしくお願いします

の言葉。
大好きな相手に届けるかわいいお願いの曲は、雪月心愛という最高のアイドルから我々に届けられる健気な想いでもありました。

アンコールではうさぎをモチーフにしたもこもこふわふわのパジャマ姿で登場のみぃあ。
その一曲目は「君の最推しにしてよ! 」。

これもまた、アイドルとしてみんなに愛してほしい、そしてその分、自分も愛を届けると歌う曲。終始、偶像としてのかわいい姿を通して、愛の交換を願いつづける姿勢からは、どこまでもファンを大事にして、そして心から素敵な時間や感情を共有していきたいというみぃあちゃんの願いが痛いほどに伝わってきます。

次いで「うさみみ」をソロで。
言わずと知れたCROWN POPのみぃあフィーチャーソング。
年末の「CROWN ROAD in Zepp DiverCity(TOKYO)」でも披露された楽曲ですが、みぃあが一人で歌ううさみみは、そのかわいらしさが濃縮されて伝わってくるようで、腕に抱えるラブリーちゃん🐰とともに、不思議の国の住人からお招きを受けたような、そんな感覚すら起こります。

みんなみあのおうちへようこそ。パジャマパーティーの始まりです

そんな言葉から、今日一日を振り返ったみあちゃんの口から、ファンへの感謝や今日のライブに込めた想いが伝えられていきます。

・やりたいことはたくさんあって、スタッフさんや先生方が一緒に考えてくれたこと
・今日のステージは自分一人では実現できなかったこと
・あらためてメンバーやスタッフ、周囲の人に感謝をおぼえたこと
・ポッパーのみんながいないとできないライブだったこと
・みんなが挫けそうになったら、ここが一番自分らしく過ごせる場所だと感じてほしいこと
・そのために自分自身がこれからも頑張って、みんなの居場所を作っていくこと
・だからこれからずっとずっと好きでいてほしいし、自分も好きでいること

2024年1月23日、Veats Shibuyaで、めくるめくキュートな世界を見せてくれた最高のアイドルは、どこまでも彼女らしく愛に満ちた言葉を我々ファンにまっすぐに届けてくれました。

そしてここでみあちゃんが「どうしても着てほしかった」というパジャマ姿のメンバーが登場!!

水色地に白のハート模様が入ったりなてぃー
白地に赤のハートが入ったいぶいぶ
ピンク地に濃いめのピンクのハートのさほるん
紺色に赤でいちご模様のあいたん

サテン地のパジャマ然としてパジャマ姿に、フロアからはファンのどよめきが起こり、メンバーは胸にクッションを抱えてちょっと照れくさそう。

最後の一曲は、この究極にかわいい姿の5人でかわいい一曲「恋は月曜日」。

最初から最後まで、かわいい、キュートに満ちたみあちゃんの生誕ライブ。一瞬ごとにいろいろ移り変わるかわいらしさの中には、力強い彼女のメッセージが終始込められていた気がします。
それは
「丸ごとのわたしを好きになってほしい」
というもの。

7秒間見つめられる特典会……吸い込まれるかと思った

ほんとにどんな仕草、どんな表情を切り取ってもかわいらしくて、「かわいい」の一言しか出ないぐらいにかわいいみあちゃん。
ですが、その個性、アイドル姿の向こうに見える彼女のかわいいの本質は、きっと掘っても掘っても魅力が尽きないほどに無限にいろいろなかわいいが湧き、どんなときも「あなた」という他者を思いやる愛にあふれた、そんな泉のような心にある気がします。

かわいいは決して一色じゃないし、人の心も一色じゃない。人間なんていろいろな側面を持つものです。

そして、どこまでも魅力的な雪月心愛というアイドルの多面的でカラフルなかわいらしさを丸ごと好きになるために、これからもっともっと彼女の声を聞き、表情を見、そして喜びや楽しさをともにしていきたい。そんな風に強く思える生誕ライブでした。

みあちゃんの19歳がカラフルにきらめきますように。
素敵な時間をありがとう。これからもよろしくね。

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