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螺旋の思考のその先に

最近AIの本を何冊か読む中で、決定的に「人間にしかできないこと」とは何なんだろうかとずっと考えていました。

アカデミックな友人とランチをして、このテーマ、とても盛り上がったので皆さんのご意見もぜひ聞いてみたいです!

また私のお仕事は「何をやってるかわからない」「暇なんだよね?(笑)」と言われることが多々ありまして(まぁ実際大したことやってないし、忙しくないんですけど・・・笑。)上手くも説明できてなかったので、これを機に少し触れてみました。

人は、物事の意思決定をする時に「データ(数字)」か「直感や経験、専門家の意見など総合的な」判断をしています。(実際はその2つの掛け合わせで判断することが多いと思いますが・・)

100%データ(数字)で判断するのがいわゆるAIであり、学習するデータ量が多ければ多いほど、あらゆる局面でより正確な判断ができるようになります。

後者の「総合的」の中には本当に色々なものが含まれており、個人の経験によってだいぶブラックボックス化していると思いますが、その中の一つに「コンテクストを掴む」というのがあります。それは一つ一つの場面による判断ではなくて、全体の流れや時代を読むことであり、少し先まで見越しての中長期的な決断をすることです。

私の仕事は、この「コンテクストをいかに掴むか」が大部分を占めているのではないかと考えます。「Fintechが今後どのように流れて行くのか。」「次に来るキーワードは何か。」「人々はどうしたら心ときめくか。」・・・これらを読み解くための方法が、全然決まっていないところがこの仕事の難しさです。

「コンテクストを掴む」ことは螺旋階段に似ています。

あらゆるジャンルで「流行は繰り返す」とよく言われます。例えば、金融でも「分散」か「中央集権」か、流行も「太眉」か「細眉」か。時代によってどちらが良いか変化していきます。

偏りそうになった時、バランスを保つ為に逆の動きが生まれることの繰り返しですが、その周期やタイミングはその時々によって違います。さらに気をつけないといけないのは、螺旋階段のように、同じ現象が訪れたとしても何かが変化していたり、一段高いところに上がっている。などの微妙なズレや変数があるということです。

この螺旋の思考こそが、「人間にしかできないこと」なのではないかと思いました。AIには、前例のない「え、それダサくない?」と言われる前衛的なことを敢えて投入するのはとても難しい。でも人間ならば「このタイミングでこれだ!(これかもしれない)」という大胆な「総合的な」決断ができるんですよね。だって、自分がいる、目の前の微妙な変化を肌で感じているから。予測変数は常に変わっていることを知っているから。それが、新しい文化や、芸術や、サービスや、思考を創っていくんだと思います。それが人間の面白さ。

うーん、なかなか抽象的な話になってしまい、わかりづらくて申し訳ないですが・・・(笑)皆さんの業界や世界にも、同じようなことが存在するのではないかなと思ったのでこの辺りのお話、ぜひ色々してみたいです!


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