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最好映画。201 「忍びの国」2017年。

和田竜さんの本大好き。「のぼうの城」「忍びの国」「小太郎の左腕」「村上海賊の娘」。「忍びの国」は伊賀忍者を描いたお話しですが、普段は農民、戦になったら隣国に買ってもらって忍者仕事をする、出稼ぎで忍者なんだ!と思いながら読んだ記憶あります。大野智主演だし、華やかなアクション映画に変わってるのかと思ったら、これがまたとんでもない土臭さ笑。虎狼の民と呼ばれた伊賀忍者群の日々。小競り合いで人を殺し、なんの躊躇もない。ゼニのために戦働きをする虎狼の民が織田信雄(織田信長の三男。諸説有)に所領を攻めまくられながらも、ぶっ飛んだ行動で徐々に織田勢を圧倒していく、というのが大筋。中村義洋監督は「チームバチスタの栄光」と「ジェネラル・ルージュの凱旋」で、おお!と思って追いかけてます。ホラーものの技が生きているというか、殺し合いの中でののんびりしたやりとりと、え?って思ってる間に勝敗が決する恐ろしさでガンガン進んでいって、原作と違うラストなのに、これならあり得るわ〜って思える終わり方で、ホント目が離せません。ともかく初めて見る忍者の小競り合い(殺し合い)がスゴい。大野智=無門と、満島真之介=下山次郎兵衛の闘いの素早さと呆気なさと残酷さはええええってオープニングでした。アクションとスタントと殺陣が絶妙な塩梅で、伊勢谷友介=日置大膳の放つ太い矢に無門がすっ飛ばされる(そんな生やさしい感じじゃないですが)頃にはすっかり映画のトリコです。山崎努さんがナレーションで締めくくるラストまで、なぜかニヤニヤしてしまう映画でした。Amazonプライムに今なら出てます。お時間あればぜひ。

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