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最好映画。 176 「座頭市物語」 1962年。

勝新太郎の、その後30年にわたる座頭市の、最初の最初の映画。若い、拗ねる、腕は最強。「壺を外れた賽の目に命をかけると言えるのかい!?」1992年の「座頭市」では樋口可南子が放ったこの台詞まで、ずーっと続く、マクラ。落語のような始まりは変わりませんし、気持ちいいです。兎にも角にも役者が最強。勝新太郎と天知茂が相対する釣りで出会う溜池と、戦いは身震いするような凛とした場面です。飯岡助五郎ってのは何人いるんだろうってことは思わなくもないですがw 三隅研次監督、伊福部昭音楽。白黒のワイド撮影を存分に活かした大映撮影所の牧浦地志カメラマンの凄さ。保存が素晴らしい大映映画だからこそ当時の印象通りの陰影なんだと思います。毎週のように映画が生産されていた頃の、職人技の宝庫。なめずに一度ご覧なさいませ。


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