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Linkedinはどうやって初期ユーザーを急増させたのか?

日本では苦戦しているLinkedinですが、アメリカをはじめとして世界では広く使われており、ユーザー数は5億人(200カ国)を超えています。ビジネスにおけるソーシャルメディアとしてはすでに「デフォルト」的な存在と言えます。

では、Linkedinはそのサービス初期においてどうやってユーザーを拡大させたのでしょうか?今回もGrowthhackersの記事をもとに見ていきます。

初期のグロースには苦戦

Linkedinは2003年の5月にサービスを開始し、最初の1週間で12,500人のユーザーが登録。ユーザーは4ヶ月後には50,000人に達し、セコイア・キャピタルから約5億円を調達します。そして、サービス開始から1年ほどでユーザーは500,000人に到達し、3年後には利益を出せるようになり、6年後には上場と見事な成功を収めます。

その特徴は「招待制」で「だれもが自由に登録できない」ということが、ビジネス世界において重要となる「安全で信頼できる」ネットワークを構築する上で一番の肝となる部分でした。

一方で、その頃もっともポピュラーだったSNSは若者を中心に使われていた「Friendstar」でした。友人同士が「自由に繋がることのできる」プラットフォームで、招待制を取ったLinkedinとは対象的なサービスでした。

それと関連して、創業者の一人であるKonstantin Guerickeは、Linkedinのコンセプトに対して多くの人が「ソーシャルネットワークは10代の若者たちのもので、ビジネスをやっている大人向けのものがうまくいくわけがない」と否定的だったと語っています。

実際のところ、Linkedinは最初期のユーザーグロースに苦戦します。創業者たちはそのコンセプトに自信を持っていましたが、そのメリットをFriendstarのようなサービスに慣れた人々に伝えるには工夫が求められました。

「シリコンバレーの成功者」をうまく活用

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