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上司とは「利用する」ものである

「上司と合わない」もしくは「上司から何かを学びたい」という人はすごく多いけれど、それよりは社内、社外問わず自分が「この人は凄い」と思う人を真似たり、鍛えてもらう方が良いかなと。つまり「師匠」を持つこと。かたや、上司は選べないんで、そこで悶々としてても不毛な結果になりがち。

というのも、上司って部下に対して、適切な業務をアサインすること、本当に困った時助けること、成果をきちんと評価すること、くらいしかできない気がしていて、メンタリング/コーチングといった、本来は心理学やカウンセリングなど専門的な知識や経験が必要なものまで過剰に期待されるの無理筋なんではと、色んなマネージャー見てきて最近思うんですよね。

まして、人の好き嫌いってもう第一印象とか相性みたいので決まっちゃう。例に漏れず、上司部下の関係も、こういってはなんだけれど相性が占める要素が強い。

だから、仕事でそういう本能的で変え難い部分で、上司との関係性に悩みすぎるにはもったいないのではと。仕事と割り切った領域、つまり「舞台の演者」同士どううまくやるかを考えるのが、上司部下でも大事と思う。

大切なのは「本質的な良い仕事」をすることで、上司との関係性に関わらず、会社の外でも通用する質を持った仕事をできるかが重要。で、そういう仕事していれば社内外で「発見される」時は来るし、さらに社外で活躍の場も見つけられる。上司との関係に悩んでこういう機会を見失うのが一番の損失ですよね。

あと言えるのは、多くの人は上司や同僚の言うことって、本当の意味では「聞いてない」ことが多いということ。聞いてる、っていうのは、それを受けて日々の行動が変わることだから。なので、その人の思考をまるごと受け取って、そこに自らを近づけようとする「師弟関係」というのが重要になってくる。

逆にいうと、自ら誰かを師匠とできるかが重要で、それはつまり自分を相対化してくれる「他者」を自分に引き込むことができていることになる。実は多くの人はこのプロセスを踏むことができずに、庇護者になって欲しいという無用な期待を上司に抱きがちなのかなと。

つまり、部下にとって上司とは「利用する」もので、師匠こそが自分を成長させてくれると思う。上司は会社組織が「たまたま」決めただけなんで、上司部下とも互いに利用しあえばいいのかなと。もちろん上司が師匠になれば最高で、私もキャリアで一番自分が伸びたと言えるのは、心から尊敬できる師匠が上司だった2年間。彼の仕事から学んだことはすべて今でもはっきりと覚えているし、その記憶は自分のにとって最良のものとなっている。

注:この記事は過去ブログで書いた記事を再編集したものです。

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