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20代ラストイヤーに、未来への恩返しの第一歩として、東北に桜の木を植えさせてください。

メリークリスマス!

本日、29歳を迎えることが出来ました。
(珍しいね!なんて言われますが、意外と日本人でクリスマス生まれの人って多いんですよ。僕も今までで4人会ったことがあります。)

「見えない、見えない」と言われ続けましたが笑、いよいよ最後の20代イヤー。
今年一年を色々振り返ってみましたが、これまで頂き続けてきたものを、少しでも次へと還元していかなければ……という使命感を、折々に感じた年でした。

せっかくなのでそれを体現すべく、今年は「バースデードネーション」というものをやってみようと思います。
自分の誕生日に、プレゼントの代わりに寄付をお願いするキャンペーンのことです。

宛先は、NPO法人「桜ライン311」。
岩手県陸前高田市で津波の最高到達地点に桜の木を植え、津波の威力を後世に伝えていく活動です。

バースデードネーションのページはこちらから
https://syncable.biz/campaign/823/

ここから自分語りが長くなるので、興味のない方は飛ばしてください!

僕と桜ライン311との出会いは2013年、社会人一年目の時でした。

2012年、東日本大震災の翌年に就職活動をしていた自分。
その時によくグループ面接などで時々見かけたのは、「学生時代頑張ったことは?」という質問に対して
「震災の直後、居てもたってもいられず、ボランティア活動に参加し……云々」という学生さんでした。

今なら彼らの想いはわかるし心から尊敬もするのですが、当時の僕は「あー、そういうタイプの人ね」と何処か斜に構えてみているような人間でした。

思えばそれはその当時、咄嗟になんのアクションも起こせなかった自分を守るためのスタンスだったと思うし、そうした性質は残念ながら、今でも根本変わっていない気がします。

とはいえご縁あって今の会社に内定すると、そんな「想いを行動にうつせる人たち」に、何人も出会うことができました。
彼らと実際に接する中で、「どうせ就活のネタ作りも兼ねてたんでしょ?」なんて一括りに考えていた自分が、心底恥ずかしくなりました。

別にその反動というわけでもないのですが、内定から数か月たった冬、内定者の同期を集めてチャリティー運動会を企画。
その時に使ったのが、僕のアルバイト先で扱っていた岩手県の地サイダーである「マスカットサイダー」でした。
発想としては、「みんなでスポーツして喉乾いて、サイダー買って飲んでガンバレ東北!ってやったら盛り上がるんじゃね?」くらいの安直なもの。
そしてそのマスカットサイダーの仕入れを行っていたのが、のちに「桜ライン311」の活動のもとになるNPO法人「SAVE TAKATA」でした。

なにやら頑張っている内定者の子がいるらしい、と会社の先輩方にも目を掛けて頂き、ふとしたご縁で「陸前高田、来てみる?」と声をかけて頂いたのが入社して1か月後。
ほんの数か月前まで「そういうタイプ」じゃなかったはずでしたが、その時にはもう行かない理由がなかった、というのが正直なところです。

そこでマスカットサイダーの運動会の寄付を直接お渡しできたのが、いまも代表を務める桜ライン311の岡本翔馬さん。
プレハブの事務所のなかで、なぜこの活動をはじめるに至ったのか、なぜ桜なのかを教えて頂きました。

死者・行方不明者数1806名という甚大な被害を受けた陸前高田。
その位置する三陸沿岸地域は、歴史的に繰り返し津波の被害を受けてきたと言います。

その教訓は、「ここより下には家を建てるな」と刻まれた石碑として、いくつも残されていました。
しかし残念ながらそれらは忘れられ、その教訓を活かすことなく、いくつもの「助かるかもしれなかった命」が失われました。

「こんな思いをするのは、自分たちが最後でいい。」

岡本さん達は、よくこの言葉を口にします。

桜は、人の手をかけて育て世話をしなければいけないという点において、石碑と違って忘れられることはない。

そして何より、桜は日本人にとって特別な存在。
春になって日本中のどこかの街で桜が咲けば、僕らは同時にこの街で起きたことを思い出すことが出来る。

実際にそのうちの数本が植えられている高台まで連れて行って頂き、そこからこの街に17,000本の桜並木が咲き誇る風景を想像して、なんて気の遠い、そして壮大な、やりがいのある仕事だろうと、ゾクッと鳥肌が立ったのを覚えています。

それから6年が過ぎました。人の出入りの激しい人材業界に勤める中で、7年目といえばもう若手面も出来ない年次です。

社会貢献やら地方創生というものに、ほとんどご縁のなかった22歳の自分。
今、「人生という旅」や「関係人口」、「オリンピック」「万博」「SDGs」といったテーマでキャリアを歩めているのは、いくつかのターニングポイントがある中で、あの高台から眺めた風景が、間違いなくそのうちの大きなひとつとなっています。

いや、むしろテーマ云々に限らず、そこで僕が得たのは「みずからの意志で、働き方や生き方を選択し、創造する」という一生モノの価値観。

今の自分がそう言って心から胸を張るにはまだまだ力不足ですが、少なくともそうありたいと思いながらここまで来れているのは、あの時東北の地で、それを実践されている諸先輩方と出会えたおかげだと思っています。

長くなりました。こうした感謝に「未来への恩返し」という想いも込めて、20代最後の誕生日を、「桜ライン311」へのバースデードネーションに使わせて頂きます。

震災復興とか地方創生に興味をお持ちの方はもちろんそうなんですが。

「みずからの意志で、働き方や生き方を選択し、創造する」

そんな人を増やしていくような仕事を僕はこれからもしていきたいと思っているので
(僕が最近よく言っている、「人生という旅を楽しむ人を増やしつなげる」というミッションも根っこは同じです)
これに共感して頂けた方も、よかったら少しでもお気持ちを頂けたら幸いです。



こんな長文に最後まで目を通して頂き、本当にありがとうございます。

「時は金なり」とは言いますが、この文章を読むのに費やして下さったお時間の価値を思えばそれだけでも感謝の念に堪えません。

……と、いうわけで、どうせここまでお付き合い頂いたのであれば、最後におまけに500円から。いかがでしょうか。笑



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