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今日の気になる言葉123

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2019年3月の記事一覧

「信号は分かりますか?」
交差点へと歩いた白杖の青年にそう声をかけた。「はい大丈夫です。助かります、ありがとうございます」という返事を頂いたものの、やや車道寄りの歩行も気になっていたのに言わずじまい。視力の度合いが分かれば、より具体的に声が掛けられるのだが、やはり難しい。

「アンチョコを読んだまで。」
森友報道を巡りNHKを退職した記者に関して質した朝日新聞に「主要な部分に虚偽の内容が随所に見られるが(どこかは)取材や制作に関することはお答えしない」としたNHKの対応をこう喝破した藤原新也氏(『生活と自治』2月号)。官邸と同じ感覚でおぞましい。

「サードプレイス。」
こそスタバの存在価値だとケビン・ジョンソンCEO(先日の『日本経済新聞』朝刊)。「職場でも自宅でもない」と説明されるが、スーパーのイートインで夕食を済ませる層の心理は?ファーストフードやチェーンのカフェで過ごす人が確かに以前より増えた第三の場所。

「雪のことば辞典。」
について少し前の「日本経済新聞」朝刊で紹介。雪は標準語では「ユキ」だが、新潟はイキ、エリ、リキが多く、秋田・山形・岩手ではイギ、富山ではイク、岐阜・長野ではウキ、福島・茨城ではズキと発音する人がいるとか。今日の都内も雪一歩手前のような氷雨だった。

県民投票結果を真摯に受け止める。
という安倍議員の発言は「分かったから基地負担軽減に努力するが辺野古沿岸部の埋め立ては結果とは別に進める」意味だった。これは日本語としては間違っていない。だが、これこそ「説明が足りなかった」事例だ。「沖縄県民の声は国政に影響しない」と明言すべきだ。

「マジですか?」
を284文字中に2回使い「平成くん、さようなら」をこきおろした山田詠美氏(『文藝春秋』三月特別号)。「純文学にはうじうじする主人公が多いけど自分の作品は自己肯定だからダメだった」と嘯く古市憲寿氏の言に不快感を覚えたか。辛口素人目線の古市流通ぜず。

「メモには魔力があります。」 と前田裕二氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。「気づいていなかった自分の欲求や行動の志向が明らかになる」と、就活生向けに「人生の軸=自分が幸せに感じること」を見つけるメモの効用を説く。私もミニ手帳にメモするのだが俳句とツイートネタで軸とは無関係だ。

「高桑蘭更(らんこう)。」
なる俳人の名は知らなかったが、先週の東大の2次試験に出題されたと先日の「日本経済新聞」朝刊。江戸の世のペットブームを題材に、猫に美しい布団を与え餌を立派な器に盛る妻と夫婦喧嘩となる話だが誠に現代と似る。「昭和元禄」という言葉があったが現在も同じ。

27層は口溶け16層はサクサク
とデニッシュの特性を分けた須藤秀男氏(昨日の『パン旅』)。口溶けを好む関東はゆっくりと味わうイメージで、サクサクを好む関西はほおばるイメージか。層がキレイだと小麦粉の生地と油分が密着しないので美しくなるとか。「コンクールに出す精度」で日々、作る。

「上官からの性的暴力。」
を公聴会で公表したアメリカ空軍の元パイロットのマーサ・マクサリー共和党上院議員(先日の『キャッチ!世界のトップニュース』)。しかし「被害を報告せず組織による対処も信用しなかった」と語った。この種の報道に接する度、人間の絶望的な不完全さを認識する。

「家、ないんです。」
と言うと「たいていの人は引く」と立川こしら師(土曜の『朝日新聞』朝刊)。各地に出向くので自宅には月10日程度しかおらず家は不要と語る。衣類などの必要物はホテルに届け使ったら捨てるとか。ホテル暮らしの方の記事も読んだが宿泊形式の多様化で今後は増加?

LGBTがなくなるのを目指す
と言ったのは、自身のツイッターに「非建築家、美術家、ドラァグクイーン、誤読の女王」と書くヴィヴイアン佐藤氏(本日の『NEW LOOK』)。男性、女性のなかでも細分化されるのに分類は意味がない、というのが理由。車に全く興味がなくカフェ好きな私も納得。

「スーツァン。」
という文字を「海の近く」(3月号)で見る。特集の一文を見ると「四川」とあって、麻婆豆腐や水煮牛肉、鶏肉と野菜の辛子炒めなどが美味しそうに並ぶ。四川省は中国中南部の揚子江上流にあるが、内陸で寒さ厳しく唐辛子などを用いた独自の保存法が発達したらしい。

「地価上昇率10%。」 を目標に掲げたのは空家率約20%の埼玉県毛呂山町(先日の『日本経済新聞』朝刊)。市街化調整区域の規制を強化し新たな住宅建築を防いで空家利用を進める。東洋大建築学科の学生からは空家の活用提案も受け付けた。これは新築志向の強い日本人への挑戦でもある。