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今日の気になる言葉123

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#140文字

「レンタルなんもしない人。」
が先日の「GOLD RUSH」に出演。“飲み食いと適当な相槌以外何もしない”人=自分のレンタルサービスだが、高価なバーへの同伴や言い難い話の聞き手、離婚届の立ち合いなどの依頼からは知人・友人に頼めないニッチ分野という希少性と歪んだ人間関係を感じた。

「レモンライス。」
を持参し紹介したホフディランの小宮山雄飛氏(先日の『田中みな実 あったかタイム』)。ターメリックなどで炒めたレモン風味のライスに、鶏肉がごろごろと入ったカレーソースをかけたりして食べる。「すぐ美味しいと言う食べ物じゃないけどクセになる」とは田中氏。

「一寸先は闇。」
を新大関で夏場所休場を決めた貴景勝が「あなたが大切にしている言葉」として挙げていた(『&Premium』4月号)。山田道紀・埼玉栄高校相撲部監督に教えられたと言う。「調子に乗ると必ず気の緩みが生まれる」と自戒していたが膝の負傷は真剣勝負の結果だ。

「肉を焼き、飯を食う。」
この後に「俺の箸は蒸気機関車のピストンだ」と続く先週の「孤独のグルメ」の主人公・井之頭五郎(松重 豊)の台詞に実感があった。ホルモンを食しつつ「塩→タレ→塩に戻れる俺、大人だ」と自己満足しながら3皿注文し白米を頬張る大食漢ぶりは、いつもながら見事。

「埼京線の人身事故。」
は、何が原因だったのか、何かトラブルがあったのか、何かの前にスマホが関係していたのか、何か防ぐ方法はなかったのか、何か残されていたのか、何をその人は思っていたのか。何も知らされず、今日も埼京線で「人身事故」が「信号機故障」と同じ口調で伝えられる。

「ダルちゃん。」
は資生堂の季刊誌「花椿」ウェブ版で連載中のはるな檸檬氏作の漫画(先日の『日本経済新聞』朝刊)。ダルダル星人“ダルちゃんは“世の中のふつう” に合わせつつ他人に振り回されない自分を見出す。選択肢の多さに悩む20代女性に人気と言うが自分探しは廃れない。

「Z世代。」 とはスマホやSNSと共に育った現在9歳~22歳世代(先日の『日本経済新聞』朝刊)。「ごめんねミレニアル。あなたたちが脚光を浴びるときは終わった」と英金融大手バークレイズは昨年、分析した。未来志向で現実主義、自立して我慢強いとか。この未来志向って?

「さくらの酒。つつじの酒。」
と書かれた花の香甘やかな「天然花酵母」の酒が並ぶ長良川鉄道越美南線「美濃白鳥」駅近くの原酒造(先日の『六角精児の呑み鉄本線・日本旅「春・九頭竜線・長良川鉄道を呑む!」』)。糖分を栄養源とする酵母は花の蜜にもあり、それを菊や月下美人でも酒に変えた。

型どおりにしないといけない。
と考える人が多過ぎると柳川範之・東大教授(先日の『日本経済新聞』)。高校入学せずブラジルに渡り独学で大検に合格した後、慶大通信教育課程で学び、東大でもぐりで聴いた講義で教授に誘われたのを縁に大学院に進み教授へ、という人生を前にしては頷くしかない。

書く行為には癒しの効果がある。
という説を本当の話と直木賞作家の東山彰良氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。氏は博士論文が却下に次ぐ却下で皿洗いや通訳で糊口を凌いでいたとき突然、小説を書き始めた。そして「自己嫌悪や劣等感が言葉を磨く」ことに気づく。私は書く行為の原点を再確認した。

「ウチの娘なんだよね。」
武井壮氏は、泣きそうな眼で「ファンです」と20歳程の女の子に言われた数日後、学生時代に交際した女性から電話で冒頭の言葉を言われた(先日の『密会レストラン』)。年齢的に辻褄が合い50近くになればある話だ。私も「この子のお母さんは?」と思う事がある。

世の中、厳し過ぎると思いません?
とタクシー運転手に言われたと「シンクロのシティ」MC。つくばエクスプレスが20秒前の発車で謝り、盆踊りや祭り、ラジオ体操の音が騒音だと訴えられ、正論で攻撃的な発言がSNSを占め、二人の問題である不倫を周囲が意見する。批判する前になすべき事がある。

「真珠雲。」
はスコットランドやスカンジナビア、アラスカ地方に現れる特殊な雲(YAMAKEI COLOR GUIDE『雲』)。20~30キロの高い空に浮かび、陽が完全に沈む頃になって真珠貝色の輝きを見せるとか。凸レンズの形をしたレンズ雲と聞くとますます見たくなる。

「煎酒(いりざけ)。」 は醤油が普及する江戸後期まで万能調味料として用いられた(『RIN』5-6月号)。日本酒に鰹節と梅干を入れ煮詰めて造るが、これを銀座三河屋が復活させた。醤油と違って塩分が少ないが薄味にもならず素材の味わいが生きる。卵かけご飯に使うのがイチオシとか。