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今日の気になる言葉123

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ぴったり123文字で、できる限り毎日更新を基本に当社WEBサイトで(前世紀末の11月より)継続中です。http://www.present-inc.com/           … もっと読む
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#140字

「レンタルなんもしない人。」
が先日の「GOLD RUSH」に出演。“飲み食いと適当な相槌以外何もしない”人=自分のレンタルサービスだが、高価なバーへの同伴や言い難い話の聞き手、離婚届の立ち合いなどの依頼からは知人・友人に頼めないニッチ分野という希少性と歪んだ人間関係を感じた。

「レモンライス。」
を持参し紹介したホフディランの小宮山雄飛氏(先日の『田中みな実 あったかタイム』)。ターメリックなどで炒めたレモン風味のライスに、鶏肉がごろごろと入ったカレーソースをかけたりして食べる。「すぐ美味しいと言う食べ物じゃないけどクセになる」とは田中氏。

「ダルちゃん。」
は資生堂の季刊誌「花椿」ウェブ版で連載中のはるな檸檬氏作の漫画(先日の『日本経済新聞』朝刊)。ダルダル星人“ダルちゃんは“世の中のふつう” に合わせつつ他人に振り回されない自分を見出す。選択肢の多さに悩む20代女性に人気と言うが自分探しは廃れない。

「Z世代。」
とはスマホやSNSと共に育った現在9歳~22歳世代(先日の『日本経済新聞』朝刊)。「ごめんねミレニアル。あなたたちが脚光を浴びるときは終わった」と英金融大手バークレイズは昨年、分析した。未来志向で現実主義、自立して我慢強いとか。この未来志向って?

「さくらの酒。つつじの酒。」
と書かれた花の香甘やかな「天然花酵母」の酒が並ぶ長良川鉄道越美南線「美濃白鳥」駅近くの原酒造(先日の『六角精児の呑み鉄本線・日本旅「春・九頭竜線・長良川鉄道を呑む!」』)。糖分を栄養源とする酵母は花の蜜にもあり、それを菊や月下美人でも酒に変えた。

型どおりにしないといけない。
と考える人が多過ぎると柳川範之・東大教授(先日の『日本経済新聞』)。高校入学せずブラジルに渡り独学で大検に合格した後、慶大通信教育課程で学び、東大でもぐりで聴いた講義で教授に誘われたのを縁に大学院に進み教授へ、という人生を前にしては頷くしかない。

書く行為には癒しの効果がある。 という説を本当の話と直木賞作家の東山彰良氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。氏は博士論文が却下に次ぐ却下で皿洗いや通訳で糊口を凌いでいたとき突然、小説を書き始めた。そして「自己嫌悪や劣等感が言葉を磨く」ことに気づく。私は書く行為の原点を再確認した。

「煎酒(いりざけ)。」
は醤油が普及する江戸後期まで万能調味料として用いられた(『RIN』5-6月号)。日本酒に鰹節と梅干を入れ煮詰めて造るが、これを銀座三河屋が復活させた。醤油と違って塩分が少ないが薄味にもならず素材の味わいが生きる。卵かけご飯に使うのがイチオシとか。

校門でおはようを言うのが辛い。
や「同じ事を強制されるのが無理」という中学生の声(先日の『NHKスペシャル/子どもの声なき声“不登校”44万人の衝撃』)をなぜSOSと捉えるのか。「おはよう」が苦手、強制が嫌い、な大人もいる。だから意識し奮い立たせるのだ。その言葉の源を見るべき。

「一人残らずスーツね。」
明治大学情報コミュニケーション学部の新入生セレモニーで森達也氏は隣の教員のこの言葉を聞く(『生活と自治』6月号)。入学式に服装の決まりはないのに学生たちは濃紺などを含め全員黒系スーツ。“個性重視”はお題目だけの異様な集団帰属意識は他学も同じとか。

「基礎的読解力調査。」
の結果を基に「選挙公報が読めるか心配」と嘆いた新井紀子・国立情報学研究所社会共有知研究センター長(本日の『サンデーモーニング』)。胃がん検査の注意書きが読めない人が多いという病院関係者の声を聞いたのは約10年前。事実を隠蔽せず教育を変えてほしい。